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【4月28日(日)開催:特別セミナー「危機の当事者、シリア人の声に寄り添う | Special Seminar: Living in the Heart of Danger: “Listening to the Voice of Syrians”】

【4月28日(日)開催:特別セミナー「危機の当事者、シリア人の声に寄り添う | Special Seminar: Living in the Heart of Danger: “Listening to the Voice of Syrians”】

*English Follows

皆様、Stand with Syria Japan(SSJ)事務局です。
SSJでは、昨年より連続開催しているセミナー「シリーズ シリアを知る」の第4回目となる特別セミナーを4月28日(日)に開催いたします。今回は「当事者であるシリア人の声に寄り添う」ことを最大の目的とし、実際にシリア危機による酷烈な被害を受けながらも、シリア支援に尽力し続けた、モハメド・マスリ氏をゲスト講師にお迎えいたします。当事者であるシリア人にしか語れないこと。彼らの声に実際に寄り添うことができるこの機会を、皆様どうぞお見逃しなく。

◇セミナー趣旨・内容
9年目に突入したシリア危機。日本ではシリアを巡る報道がめっきり少なくなりました。しかし、シリア国内では今日もアサドによる爆撃と殺戮が続き、難民となった、530万を超えるシリア人の帰還は困難を極めています。シリア人の存在が忘れ去れ、国内外で進む「復興」の議論からも彼らの声は置き去りにされています。
第4回目となる今回の”シリーズ シリアを知る”では、この状況を打開すべく、シリア市民の支援に尽力してきたシリア人のモハメド・マスリ氏を特別講師にお迎えします。自ら酷烈な被害を受けながらも支援活動に当たったマスリ氏のお話は貴重なばかりか、現在のシリア市民の感情をも代弁しています。日本において初のマスリ氏の公開講演となります!どなた様もお気軽にご参加下さい。

※お申し込み:https://forms.gle/c4S8fagJUb9kzcWD6

◇会場:ゼノビアカフェ
(最寄駅 麻布十番駅(南北線/大江戸線|徒歩1分)
◇日時:2019/4/28(日) 15:00-17:00
◇参加費:2000円(本場シリアのデザートと紅茶付き)
◇定員:30人 (先着順)
◇お申し込み:https://forms.gle/c4S8fagJUb9kzcWD6 (再掲)

◇プログラム
14:45  受付開始
15:00〜 趣旨説明・SSJ活動紹介:活動2周年を経て
15:10〜 特別講演
“どんな戦争も私たちを打ち負かすことは出来ない”
[シリア人ゲスト モハメド・マスリ氏]
16:10〜 ディスカッション
モハメド・マスリ氏×山田一竹(SSJ代表)
16:25〜 会場との質疑応答・フリートーク
16:55〜 クロージング
17:00  閉会

◇ゲスト講師:モハメド・マスリ氏
1986年生まれ。シリア、ホムス出身。アル・バース大学にて英文学を学び、修士課程にて英語教授法を専攻。戦争勃発により、英語講師としての仕事を失い、修士課程の修了は叶わなかった。2012年、出身地のアル・クサイル地域の崩壊に伴い、実家が全壊。その後、シリア危機に対応する市民社会運動に参加。シリアとレバノンにおいてローカルNGOや国際NGOで勤務。最も顕著な活動としては、
レバノンで活動するシリア人による最大のNGO、MAPsにおいて、2015年から2018年まで教育プロジェクト・マネージャーとして3000人のシリア人の子どもへの教育、200人の教師の育成トレーニングに当たる。
2017年、欧州議会(EU議会)、ハーバード大学よりスピーカーとして招聘され、緊急教育支援分野での活動について講演。2018年には、スウェーデン・インスティテュートより中東・北アフリカのヤングリーダー28人に選出される。2018年、修士課程における研究を継続する目的で来日を果たす。現在、平和構築の研究に励む傍ら、SSJのボランティアメンバーとしても活躍する。

◇デザートメニュー
バクラヴァ(パイ生地でナッツを挟んだ焼き菓子)
ナッムーラ(パイ生地でチーズを挟んだ焼き菓子)
ムハラビーエ(シリアのミルクプリン)
ナツメヤシ(デーツ)
紅茶(お代わり自由)
当日はシリアで親しまれている本場のデザートを通して、
シリア人の日常をを感じながらお話を伺うことができます。

イベントページ:https://www.facebook.com/events/268535327365284/

 

 

 

Dear all,
This is a message from the Administrators of Stand with Syria Japan (SSJ).
We are pleased to invite you to an upcoming special seminar, “A Series: Getting to Know Syria”. Established only last year, this series will hold its 4th seminar on April 28th Sunday. In this event we will focus on the concept of “Listening to the Voice of Syrians”. With this in mind, it is an honor to have Mr. Mohammed Masri be a guest at our event and share with us his experiences supporting Syrians in need despite having been a victim of the Crisis himself. It is an incredible opportunity to hear for yourself the realities of being in the frontlines of danger – stories that we can only hear from the voices of Syrians.

◇Content of the Seminar
This year marks the 9th year of the Syria Crisis. News coverage of the crisis in Japan has significantly dimmed down. However, the terrifying realities of the crisis still exist in Syria, with attacks and mass murders by the Assad reign and more than 12.2 million Syrians without a home to return to. Syrians today are being forgotten, from the international conversations of reconstruction and recovery.
In this seminar, we hope to reveal the crisis with the much appreciated support of Mr. Mohammed Masri. Mr. Masri will share with us his experiences of supporting Syrians in need whilst being a Syrian victim himself, and also grant us the opportunity to have a glimpse of the reality of being a Syrian in Syria today. We invite you to come to listen to Mr. Mohammed Masri’s first public talk in Japan.

※Sign Up – https://forms.gle/c4S8fagJUb9kzcWD6

◇Location: Zenobia Café (Azabu-Juban)
(Nearest Station: Azabu-Juban Station (Nanboku Line/Oedo Line | 1min Walk)
◇Date: 2019/4/28 Sunday 15:00-17:00
◇Language: English and Japanese (translation will be provided)
◇Participation Fee: 2,000yen (Syrian desserts and tea included)
[30 people only!]
*Sign up: https://forms.gle/c4S8fagJUb9kzcWD6

◇Program
14:45  Entrance
15:00〜 Brief Explanation of SSJ
“Our Activities in its Second Year”
15:10〜 Special Lecture
“No war can defeat us”
[Guest from Syria: Mr. Mohammed Masri]
16:10〜 Discussion
[Mr. Mohammed Masri × Mr. Icchiku Yamada(SSJ Representative)]
16:25〜 Questions from the Audience
16:55〜 Closing Remarks
17:00  Fin.

◇Guest Introduction
Born in 1986, in Homs, Syria, Mr. Masri studied English Literature at Al Baath University, eventually pursuing a master’s degree in English-Language Teaching. He lost his job as an English professor upon the start of the war, which prevented him from earning his master’s degree. In 2012, Mr. Masri’s hometown of AlQusair was attacked, demolishing everything in the area, along with his family home. Mr. Masri then began advocating for the Syrian Crisis, fighting for social justice of his own people. Working with local and international NGOs all across Syria and Lebanon, he has contributed massive changes for Syrians in need. His most well-known work would be his position as an education project manager from 2015 to 2018 at the largest NGOs led by Syrian in Lebanon; MAPs, where Mr. Masri provided education for 3,000 Syrian children as well as 200 teachers with sufficient training.
In 2017, at the European Parliament, Harvard University invited Mr. Mohammed Masri to speak about his experiences regarding emergency education support. In 2018, Mr. Masri was elected by the Swedish Institute as one of the 28 young leaders of the Middle-East and North Africa. In 2018, continuing his research for his master’s degree, Mr. Masri came to Japan. With hopes of continuing research to build peace, he also volunteers with us, Stand with Syria Japan (SSJ).

◇Dessert Menu
Baklava (Baked goods with pie crust and nuts)
Namoura(Baked goods with pie crust and cheese)
Mahalabia(Syrian milk pudding)
Dates
Tea (free refills)

With the authentic Syrian desserts and stories from Syria, we hope you can experience for yourselves the life of a Syrian. Please join us!

開催報告:革命8周年記念特別シンポジウム 

【開催報告:革命8周年記念特別シンポジウム】

3月23日(土)、革命8周年特別シンポジウム「自由への道のり。真の解放を求めて」は90名を超える方にお越しいただき、盛会のうちに閉幕いたしました。

当日は、シリア危機8年を振り返り、シリアの人々の現在と未来について考える大変有意義な機会となりました。

以下、当日の詳細な報告となります。

 

-トークセッション-

第一部 革命
・「サウラの記憶:沈黙と恐怖の壁を超えて」 山田一竹(SSJ代表)

SSJ代表の山田一竹が登壇し、シリア革命の経緯やその精神性と意義について解説を行いました。

まず、二代にわたるアサド政権時代について解説いたしました。ハーフィズ・アル=アサド政権時代については、秘密警察が政府に都合の悪い対抗勢力を恣意的に逮捕、拷問していた事実を伝え、たとえ家の中でも安心することができないほどの徹底的な弾圧時代を振り返りました。恐怖が社会に染みついていたこの時代は、反政府活動を行う者たちは、政府による大弾圧を受けていたことも紹介されました。次に、バッシャール・アル=アサド政権時代についてです。当初は前政権に比べ穏やかなな政治を行っていたものの、結局は強力な独裁体制となっていった経緯について明かしました。山田は、特にこの時代の市民社会の動きに触れ、民主的な政治への改革を目指す結社組織、人権団体の結成など草の根における変革が進んでいたことを説明しました。恐怖、抑圧、汚職と腐敗、そして貧困が蔓延るこの時代に、すでにシリア革命の要素が出来上がっていったと指摘しました。

続いて、シリア革命そのものの解説に移った山田は、革命の意義と精神について、「シリアの人々は一つ」という2011年初期におけるデモのスローガンを取り上げ、様々な垣根を超えた人々がそれぞれの専門分野や得意分野を活かして革命の支援を一丸となり担ったことを説明しました。そして、革命は、「無私無欲」であり、「抑圧されるすべての者への連帯」がエッセンスであったったことが解説されました。

そして最後に、「サウラ(革命)の記憶」、すなわち残された人々の記憶はすべてが破壊され行く中でも、シリアの人々が最後まで「人間」であろうとした証となり、アサド政権に対する最大の武器になりうると結びました。

 

・「<内方浸透>に抗うシリアの記録映画」  岡崎弘樹氏(アラブ近代政治思想、シリア文化研究者)

岡崎弘樹氏よりシリアの記録映画についてご講演いただきました。

まず、日本の国策映画について触れ、数本の作品を紹介し、日本でもドキュメンタリーの形態が戦前戦後で変遷してきたということについてご説明されました。

次にシリアの記録映画についてご解説いただきました。幾つもの実際の作品を引き合いに出しながらのご解説は詳細でいながらも非常に分かりやすいものでした。

実際の話(現実社会での話)と演技を混合する手法や、あえて違和感を見せるという手法等様々な技法が見受けられる20世紀後半の記録映画から、2000年代のシリアにおける市場開放に伴うインターネット、衛星テレビ等の普及により映像業界がそのものが変化したことをご説明されました。現在にかけては、技術の発展、スマートフォン、ハンディカメラなどの普及に伴い、それで撮られた映像などが世論に影響を与えることがあること、またプラカードにアラビア語だけでなく英語の表記も加えるなど革命の“方法”が変化していることについても述べられました。しかしネットにあげられる情報は断片的であり、それがどのように取り上げられるかによって、映像の意味が変わってしまうことには注意が必要だと主張されました。

最後に、シンクタンクや専門家によって特定の利害とともに生み出された知識がマスメディアを通じて確かな情報と偽の情報とともに我々の日常生活に入ってくる「内方浸透」が起きていることについて触れられました。また、ドキュメンタリーは“内方浸透”に抗い、人々がなぜ武器を取ったかについて論理的に伝える一番良い手段であると指摘されました。自由が若手の才能を伸ばすこと、長い歴史を持つシリアには伝統や文化に裏打ちされた技術力、発信力があること、日々のニュースより映画は実際に生きている人について知ることができる手段であることを強調され、シリアの記録映画をたくさん見てほしい、既存のシナリオ以外のものを知ってほしい、とご講演を締めくくられました。

-特別登壇企画-

・「革命は決して終わらない -The Revolution will never Die-」
リーナ・シャミー氏特別登壇:モデレーター/通訳 山田一竹|山崎やよい氏

 

世界的に著名なシリア人アクティビストで建築士のリーナ・シャミー氏にスカイプを通じて特別にご登壇いただきました。アレッポでの地獄を目の当たりにしたシャミー氏が語る言葉の一つ一つが重く、私たちに問いかけてきました。

まず初めに2011年に革命が発生した際の状況についてお話いただきました。アレッポにいたシャミ―氏は「表現ができる自由」というような感覚を感じていました。アレッポは非常に活発に革命を支持し、市民が独自に自由な社会を構築し始めたといいます。しかしその後、だからこそアレッポはアサド政権による激しい攻撃の標的となりました。

「シリア危機は皆さんが思うより本当にひどいものだった」と訴え、アレッポ包囲下の状況について説明されました。食べ物がなく、インフラや医療活動も停止され、毎日のように組織的な空爆があり虐殺が続いていたといいます。包囲の終盤には空爆があまりにも激しくなったため、誰も動けず、救助にあったていたホワイト・ヘルメット隊員ですら、がれきの下から遺体を運び出すことができない状況であったと述べられました。状況は日に日に悪くなり、「非人道的な虐殺が何度も起こっていた」と語られました。

 

2016年冬、アレッポで過ごした最後の日について、シャミ―氏は空爆によって祖国や同胞が破壊されていくのを眺め、率直に「悲しく思った」といいます。同時に、自由、尊厳、正義を求めただけの市民が殺されていくという現実に、不正義と抑圧という感情を感じたそうです。また、「最後の日ほど、故アレッポを愛おしく思ったことなどなかった」、「無理矢理、強制的にアレッポを出て行かされたその日は人生で一番辛い日となった」と述べられました。「革命から8年。革命など起きなければ良かったという声も聞こえるが、リーナさんは革命を今どう思っているか?」という山田と山崎氏の問いかけに、革命が起きるまで私の人生は存在していなかった。アサド政権下という牧場で飼いならされている羊であった私たちは、革命が起きた時、「私はシリア人である、シリアに属している、そしてシリアもまた私たち国民に帰属している」という感情を抱くことができたと語られました。

シャミー氏は、故郷シリアへの想いについては、「いつでも帰りたいと思っているし、そのための準備を毎日している」と述べ、拘禁者が解放され、アサド政権がいない、表現の自由が約束され、誰にも占領されていない故郷、シリア人が自身の運命を決めることのできるシリアに帰りたいと述べられた上で、そのためにもアサド政権の犯した重大な戦争犯罪を決して看過してはならないと強く主張されました。「自分を危険にさらしてまでどうして革命を支援し続けるのか」という問いに対しては「革命が私に生きる意味を与えてくれたのであり、シリアで起きた事から背を向けることはできないし、アサド政権の罪について誰も言及しない中、多くの友人が革命で亡くなっていった中で彼らの死を無駄にすることは決して出来ないのです」と訴えられました。その後は会場との質疑応答に移り、会場からは多くの質問があがりました。

トークの締めくくりとして、シャミー氏はシリア市民の声に耳を貸すことが重要であり、シリアの人々を気にかけることがシリアの人々の「支援」になると述べられ、シリアの人々が語る真実を聴いてほしいと強く訴えられました。「シリア人は時々1人なのではないかと感じるが、ここに集まってくれた皆さんのおかげでそうでないと感じられた、誰かが “Care”してくれることで私たちは人間性と正義でつながることができるのです。このような機会を与えてくれて心から感謝します」

 

第二部 内戦

・「失われた故郷:アレッポで見たもの」  藤原亮司氏(ジャーナリスト、ジャパンプレス所属)、山崎やよい氏(考古学者|イブラ・ワ・ハイト発起人)

藤原氏、並びに山崎氏よりアレッポ社会と内戦下の様子についてご講演いただきました。

まず、山崎氏からアレッポ社会についてご講演いただきました。ご自身の23年に及ぶ在住経験に基づき、アレッポは市の中心にお城のあるとてもきれいな街であり、常にアットホームな雰囲気であったとご説明いただきました。アレッポは共存の町であり、いろんな利害関係をもちながらも人々が一緒にいることのできる場所であり、シリア人の家ではドアはいつでも開かれていて柔軟性のある人が多かったと説明されました。しかし、その一方で腐敗、強権体制からの恐怖、密告の雰囲気もまた常に街の中にあったということです。

山崎氏は「革命を自分事」として、シリアを遠い国の話でなく近い話としてとらえてほしいと述べられ講演を締めくくられました。

次に藤原氏のご講演に移りました。まず初めに、シリア社会についてシリアは政府に否定的なことを言うとすぐに拘束された密告社会であったということが明かされました。次にシリア情勢の報道について、著名なジャーナリストすらもフラットに物事を見ておらず、各国のシリアに関する報道はことごとく間違っていると強い主張をなされました。

ご自身の2012年の取材の様子を映像を用いてお話いただきました。アレッポの町ではどの地域に行っても戦闘機が飛んでおり、攻撃を仕掛けてきたことをご説明されました。反体制派に外国人ジャーナリストが取材することは可能だったという取材背景もご説明いただき、反体制派を治療した医療関係者が拘束、殺害され、病院自体もが空爆の標的と振り返られました。

最後に、藤原氏はシリア危機に関する「政権も反体制派もどちらも悪い」という意見に触れられ、どんなことがあっても強力な勢力、すなわち政権側が残虐非道なことをしてはいけないと主張され、そのような状況を強く批判されました。

 

・「報道と真実」  黒井文太郎氏(軍事ジャーナリスト)

トークセッションの最後は軍事ジャーナリスト黒井文太郎氏より、シリア内戦におけるプロパガンダとどのように情報を精査するべきかについてご講演いただきました。

まず、シリア情勢については主に二つの論調があることが指摘されました。一つは「アサド政権擁護論」で、反体制派に問題がある、そのバック(後ろ盾)のアメリカが悪いという論調で、もう一つは「アサド政権に対する反対論調」で、そのバックのイラン、ロシアを批判するものです。それだけでなく、両方が悪いという「どっちもどっち論」やISに関する論調もあることが詳細に説明されました。これらの論調について黒井氏は、「個々人の意見は自由だが、考えのもとになる情報は常に正しくなければならない」と強く主張されました。アサド派も反体制派も両方が情報戦を行っており、それぞれが自身らに都合のいい情報を流しているということが指摘されました。そのような状況の中で、情報の取捨選択のポイントとしてはどちらがより情報を隠しているかを見ることが一つの鍵となると述べられました。またSNS情報をどう見るかも難しい問題であると述べられ、権威のあるメディア(多くが政権側)を重視するのか、たくさん流れてくる情報を取り入れるのかを考える必要があると述べられました。膨大な量の中から使える情報のみをくみ取れるかがポイントであるとも話されました。その後、フェイクニュースメディアと、信ぴょう性の高いメディア(ファクトチェックを行っている)のそれぞれの具体例をご提示いただきました。

 

第三部 ディスカッション
「徹底討論:シリアはどこへ向かうのか」

岡崎弘樹氏×黒井文太郎氏×藤原亮二氏×山崎やよい氏×ナジーブ・エルカシュ氏×山田一竹

ここからは、モデレーターを山澤宗市(SSJ理事)が務め、重大で緊急性の高いトピックに沿って登壇者の方々が意見交換をするディスカッションの時間となりました。

まず初めに、シリア人ジャーナリストのナジーブ・エルカシュ氏に今回のシンポジウムの感想をお話しいただきました。日本からシリアの民主化を支援する側の知的勢力の有能さについて触れられ、今回のシンポジウムを開催した山田に感謝を示すとともに、今後シリアを動かしていき、国際社会で役割を果たしていくのは政権ではなく、シリア市民であると述べられました。また、山崎氏もシリアの人々は国を支える力があるというエルカシュ氏の意見に賛同され、コミュニティレベルで教育委員会を発足するなど、現在もシリア国内において次の時代を育てる取り組みが行われていること述べられました。

次に「アサド政権ではない場合、どの勢力ならシリアで平和を作れるのか」という議題に対して、藤原氏はいろいろな勢力がいてそれらをどのようにまとめていけるのかが分からないというのは非常に難しい現実であるということが述べられました。同じ質問に対して黒井氏はアサド政権はたくさんの人を殺したので彼らが今後も政権を持つことは困難であると考えるが、シリアの将来については現時点では明確にすることは難しいと述べられました。

「シリアへの軍事介入」については、藤原氏が外国の介入が良いわけではないが、アサド政権を看過してはならないと指摘されるとともに、シリア内戦は大国の代理戦争ではなく、アサド政権が市民を殺害しているという人道的な危機ではないかと主張されました。また、軍事介入によって状況が悪化する可能性という山澤からの問いかけに対しては、山崎氏が、情勢が悪化している現在においてその意見は真実味を持たないと述べられました。ナジーブ氏は、アメリカの軍事介入を望んでいる人が100%悪いとは思わないし、反米が正しいわけでもないと話され、岡崎氏は大きな政治構造についてまず問題があり、より大きな枠組みでの議論をするべきであると主張されました。

次に日本の政権擁護の環境についての議論に移りました。これに関してはまず山田が、SSJはしばしば政権に反対する立場から批判されており、先週の対談のセミナーの際にはSSJのFacebookポストが次々とスパム報告され削除されたことによる妨害の事実にも触れました。山崎氏は、自身のシリア在住経験やシリア人女性支援活動についてお話されるとともに、一方的に市民が悪いと決めつけられてしまうのは看過できないと述べられ、藤原氏は情報の受け手側として、情報を精査して、考えなければならないと主張されました。そして、黒井氏からは日本では政権反対の情報が2011年の時点から少なかったという事実を指摘が出されました。また、黒井氏から登壇者へ復興について問いかけがありました。ナジーブ氏は日本からの金銭的支援がどのように使われるかということを考えてほしい、またその金銭的支援の用途の透明性を改善するべきだと意見を出されました。

最後にディスカッションの話題はシリアの人々の革命に対する意識に移りました。山崎氏は、国外にいるシリア人の方々には使命感と罪悪感があると述べ、私たちはシリアの人々への「精神的支援」が可能であると思うと指摘しました。岡崎氏はシリアの若者が「何かやってやろう」という意欲があり、彼らを見るとシリアには将来を担う人材がいくらでもいると思うと述べられました。最後に山田が、私たち一人ひとりがシリア人に対するケアをすることで、彼らが将来への希望を失わないでいられると述べディスカッションは締めくくられました。

その後の質疑応答では、会場の質問を踏まえて、さらなる議論が交わされました。

 

閉会挨拶

閉会挨拶では、山田より、革命に立ち上がり犠牲となった人々に対して「30秒の黙祷」が呼びかけれ、会場において追悼が行われ、8年という歳月の中で亡くなられた人々の命と想いを馳せる時間となりました。

 

*****

SSJでは、年に2-3度シンポジウム(セミナーではなく大きなイベント)が企画さています。今回の特別シンポジウムが、2018年度最後のシンポジウムとなりました。約100名の多くのお客様にご来場いただき、SSJ一同ご来場いただいた皆様に心からの感謝を申し上げます。

本シンポジウムで、ご登壇者の方々が口になさったようにシリアの人々を「気にかけること」、「彼らに寄り添うこと」がシリアの人々の未来を支える何よりも強力な「支援」となります。今回のシンポジウムにご来場いただいた方、このレポートをお読みくださった方、皆様、どうか私たちと共に今後もシリアの人々へ寄り添いつづけてください。

 

ご来場いただいた皆様、また、本イベントの情報拡散くださった皆様、重ねて心よりお礼申し上げます。ご登壇者の皆様、運営ボランティアスタッフにもこの場をお借りして感謝を申し上げます。

そして、本シンポジウムは、自由、正義、尊厳という「人間としての権利」を求める革命(サウラ)に立ち上がり犠牲となったすべてのシリアの人々に捧げられます。

2018年3月30日

戦火のピアニスト エイハム・アハマド 初来日公演のご報告

【プロジェクト終了報告(簡易)】

戦火に包まれ廃墟と化したシリアの戦場で、ピアノを弾き、歌い続けたピアニスト エイハム・アハマドさんが無事に来日を果たし、シンポジウムとピアノ演奏会を開催いたしましたのでご報告いたします。なお、詳細な事後報告を現在作成中ですので、完成次第改めてお知らせ申し上げます。

エイハムさん。日本への出発前の様子。

エイハムさんの招聘企画実現に向けて、様々な形でご支援をいただいた皆様、SSJ一同心からの感謝を申し上げます。クラウドファンディングでは1,714,000 円のご支援をいただきました。皆様のご支援が無ければ本企画は実現しませんでした。どう感謝の気持ちを表せば良いのか、適当な言葉が見つからないほどですが、本当にありがとうございました。

SSJの資金状況についてお問い合わせが相次いでおりますが、クラウドファンディングを通して私たちの手元には手数料を除いた1,399,310円が支給されます。ゆえに、本企画遂行に必要であったすべての費用をカバーすることは出来ておりません。引き続き、当団体の銀行口座にてご支援を募っております。詳細は、SSJ事務局(standwithsyria.j@gmail.com)までお問い合わせいただけますと幸いに存じます。直接のご支援をお申し出いただいた皆様にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

エイハムさんは4月13日〜21日の日程で日本に滞在され、4月14日(土):シンポジウム@東京、4月15日(日):演奏会@東京、4月19日(木):演奏会@広島に臨みました。
21日にドイツにご帰国され、無事にご家族と再会されましたので、本プロジェクトは一区切りとなります。イベントの振り返りと共にプロジェクト終了報告とさせていただきます。


イベントのアップデート(SSJ事務局より)
4月14日:シンポジウム
シンポジウムには約230人のご来場者、多数のメディアにお集まりいただきました。
この日は、偶然にも米国によるシリア攻撃の日と重なりました。

キハラハント愛東京大学大学院准教授(SSJ顧問)の開会挨拶で幕を開けました。
ご挨拶では、エイハムさんの来日に至るまでの困難を鑑みて
「血と涙の結晶だと思います」と振り返りました。

ご来場者、メディアの関心もそこに集まっていたようにも思いますが、そのような中でも、黒木英充教授が歴史研究の視座からシリア内戦の構造を深く読み解き、中東ジャーナリスト川上泰徳氏が、ジャーナリズムの視点を織り交ぜつつ、日本の市民とシリア危機を結びつける視座に富んだ講演により、米国の攻撃に偏らない、多角的かつ具体的に、深いレベルでシリア危機を考える時間となりました。


そして、エイハムさんが登壇し、アラブ文学や文化を専門とする山本薫氏との対談を通して、シリア ヤルムークキャンプでの生活、シリアの現状に思うこと、演奏を続ける意味を語りました。


そして、特別にシリアの戦場で子供達と歌っていた「ヤルムークは寂しがっている」を始め3曲を歌い上げ、時に来場者にも「一緒に歌いましょう」と呼びかけ、会場は一体となりました。

質疑応答を挟み、SSJ代表の山田一竹が登壇し、尊厳を求める平和的蜂起に参加し亡くなった、2人のシリア人青年の物語をお伝えしました。
そして、「8年目を迎えたシリア危機を前に、私たち市民がいま出来ることは懸命に今日を生きるシリアの人びとに連帯を示すことである」と訴えました。

 

質疑応答の様子。多数の質疑がそれぞれの登壇者に寄せられました。

 

2011年の平和的革命、彼らは「人間として生きる尊厳」を求めていた
ということを思い出す必要があると涙ながらに訴える代表。

それは、「#StandwithSyria」というハッシュタグ・メッセージを会場に集った人びとと共に掲げ、「私たちはシリアの人びとを忘れていない、共に立ち上がる」という連帯を示すことで表されました。

「#StandwithSyria 私たちはシリアと共にある」

エイハムさんも早速シリアの中に残る家族や友人たちにこの写真を届けて下さいました。
私どもSSJでは団体の設立理念であり活動理念そのものである「#StandwithSyria」を掲げての写真撮影アクションを拡大して行き、シリアの友人たちの協力を得ながら国内外のシリアの人びとに届ける活動の展開が決定しています。詳細はこちらのページをご覧ください。

エイハムさんは、終始笑顔で会場を盛り上げる「エンターテイナー」ですが、彼が見つめてきた悲しみ、彼が抱える苦しみが溢れ出たのが2日目の演奏会でした。


4月15日:演奏会@東京

この日は、エイハムさんの歌の歌詞について語られました。友人宅を訪れると食べるものがなく、多数の猫の頭蓋骨が鍋の中から見つかった話。エイハムさんに歌詞を託した翌日に、国連の支援箱を受け取りに行き狙撃手に撃たれ命を落とした友人。逆境を生き抜く名も無き市民たちの命の物語。
「彼らに捧げます」。銀盤を力強く叩く彼の姿に、悲しみと希望が入り混じる音色に、250名の来場者と共に会場は涙と感動に包まれました。エイハムさんの演奏を通して、シリアの人びとの「生」がそこに舞い降りる、そんな感情を抱きました。
クライマックスでは、エイハムさんも様々な感情が溢れ、大粒の涙を流していました。
会場からは鳴り止まないスタンディングオベーション。
「音楽でここまで心を揺さぶられたのは初めてです」という感想が多く寄せられました。

 

4月16日:演奏会@広島
広島での演奏の前には原爆の傷跡をご自身の目で確かめました。

原爆ドームを見つめるエイハムさん。

「無辜の市民が殺戮された歴史は、ヤルムークの光景と重なる」と静かに語ったエイハムさん。この日はどうしても演奏を続けるのが苦しいコンディションでした。
必要以上な密着取材を続けたメディアへの疲れ。生まれ育ったヤルムークへの政権側による攻撃。
田浪亜央江准教授とのトークからも感じ取れた計り知れない「無力感」のもと、それでも人びとの痛みを伝えるために演奏に臨みました。
200名を超える来場者は再び一体となり、演奏を通してシリアの景色を思い浮かべ、シリアの人びとの苦しみを真摯に感じることとなりました。

スクリーンショット 2018-05-09 22.10.40

エイハムさんは、演奏をするたびに苦しい気持ちになるとおっしゃっています。それは、演奏を通してもひしひしと伝わってきます。それでも身を削り、演奏を続ける彼の姿が、私たちに突きつけるものはあまりにも大きいと感じます。

事後報告:エイハム・ヤマダ.JPG

企画の開催を喜ぶエイハムさんと山田。1年半の歳月、毎日企画のために奔走し、正直事務局としては無理だろうと思う状況でも絶対に諦めなかった山田と来日を信じ続けたエイハムさんが手を取り合う姿に、私たちも涙が溢れました。本企画は2人の信頼と情熱の結晶ではないでしょうか。

以上
広報:佐々木千春(Chiharu Sasaki)
理事:山澤宗市   (Shuichi Yamzawa)

 


おかげさまで、エイハムさんの一連の来日企画は、無事成功裏に終了することができました。

彼の来日は、僕にどんな困難な状況でも声を上げ続けることの重要性を改めて示しました。
今後も私たちSSJは、彼らの明日に繋がると信じ、シリアの人びとに寄り添うことを目的とした活動を続けて行きます。シリアが本当の意味で平和を手にする日まで、決して諦めることはありません。
今後もSSJとエイハムさんはタイアップして行くことが決定しています。
こちらも随時詳細をウェブサイトやSNSにて更新して行きます。
直近では来日中にも多数のお問い合わせがあったエイハムさんの最新アルバムCDの日本販売をSSJが行うこととなりました。日本での演奏会でも披露された曲を含めて、19曲が収録されています。売り上げはエイハムさんの今後の活動につながります。詳細は、特設ページをご覧ください。

エイハムさんに同行する中、彼は贅沢な食事を好みませんでした。何が食べたい?と聞くと、答えは決まって、「何でもいいよ、ヤルムークでは草でも食べたから。」と、悲しい目で笑う姿が今でも忘れられません。

本企画の実現により、エイハムさんの活動、「シリア」というワードが急上昇したことは間違いありません。本企画は計20以上の媒体で取り上げられました。メディア掲載情報ページも間もなく公開されます。

しかし、シリアの人びとは、今日も圧倒的な破壊と殺戮に見舞われています。どうか、今後も彼らの声に耳を傾け続けてください。日々の生活で忙しい中でも、ほんの少しでも彼らの命に想いを馳せていただければと思います。

私たちは、シリアの名もなき人びとの命の鼓動をこれからも伝え続けて行きます。

引き続きのご支援をどうかよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。

 

SSJ 事後報告幹部

本企画運営の中心を担った、理事:山澤宗市 広報:佐々木千春と共に。本企画は困難の連続でしたが、自身の時間を犠牲にして活動に身を投じてくれたメンバーに心からの感謝を贈ります。

 

戦火と逆境、そして幾度の困難を超え、日本に来たくれた愛すべき友人、エイハム・アハマド(Aeham Ahmad)に最大の感謝を捧げます。

2018年4月29日
Stand with Syria Japan -SSJ 代表
山田一竹(Icchiku Yamada)

 

SNSにてエイハムさん来日に関する情報・シリア関連情報を発信・公開しておりますので、ご覧ください。
SSJ公式Facebook><SSJ公式Twitter
代表山田Facebook><代表山田Twitter

 

Voices from Syria −「ホワイトヘルメット」隊員によるアレッポからの現地中継

2016年12月23日(金)開催「シリア−戦火と愛の慟哭…その狭間を生きる命『シリア・モナムール』上映会・講演会」における、「ホワイト・ヘルメット」(現在もシリアにおいて救援活動に従事する民間団体)の隊員によるシリアからの現地中継となります。アレッポ陥落の様子、避難後の生活状況、シリア人としての想い、そして日本の皆さんへのメッセージという非常に貴重で重要なメッセージです。ぜひ、ご一読ください。

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私は今、アレッポの西側にいます。

アレッポの包囲は3ヶ月と15日間前から続いていました。包囲網に対するロシアによる激しい爆撃が10日間続いたため、アレッポの西側に移動を強いられました。包囲下での状況は、想像を絶するものでした。人々は、飢え、薬や病院もなく、けが人の治療をする機関もなく、とても苦しんでいました。現在も、お年寄り、子ども、孤児、歩くことができないなどのハンディキャップを持った人々は包囲の中に取り残されています。自由シリア軍兵士も何人か残っています。

このような熾烈な状況に加えて、ロシアと政権側は、たる爆弾や化学兵器など、国際社会で禁じられている武器を使用しています。これらの爆撃により、すべての建物が破壊され尽くされ、人々が生活できる家屋はほとんどなくなり、必要な生活ラインも破壊尽くされました。アレッポ東部は、絶対に暮らせるような状況ではなくなりました。動物ですら空爆の音に怯えて暮らせないような状態なのです。

私は、包囲網から逃げ出す前には、爆撃を避けるため建物から建物へと移動しており、この状況は24時間以上にわたり続きました。その際私は、政権側のスナイパーが人々を撃ち殺している、瓦礫に多くの人が下敷きにされている、そして激しい爆撃が建物に降り注いでいる状況を目撃しました。私はジャーナリストとして活動もしていますが、ジャーナリストですらこの状況下では、人々を助けることも、写真や動画を撮影することも何の記録をとることもできませんでした。実際に、お年寄りも含んだ100人にのぼるとも言える人が岩や土、瓦礫の下敷きになり、怪我をしたり、死んでいましたが、爆撃が止まないため、「ホワイト・ヘルメット」でも助けることもできず、避難しなくてはなりませんでした。

そして、私は3ヶ月前の包囲が始まった最初の日から、メディアに「こういった過酷な状況がここで発生するだろう」ということを訴え続けてきましたが、誰も耳を傾けず、結局取り合いませんでした。

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次に、現在のアレッポでの食糧状態ですが、5人に対して、2日に5切れのパンが得られるだけです。これは、家族が10人でも5人でも関係ありません。ですので、1人は、1日にだいたい1枚の半分かけらのパンが食べられるだけです。また、水も清潔ではありません。井戸水を飲んでいますが、ガスも無いので煮沸することも、電気も6ヶ月間無いのでろ過することできず、不潔な水を飲むことで病気を引き起こしている人もいます。この過酷な状況に加えて、アレッポ市内の7つの病院・子どもの病院も全て破壊されてしまったので、人々や怪我をしている人々を助けることが全くできていません。

シリアで今起きていること、この状況は、我々が2011年に自由と誇りを求めて起こした革命の結果です。世界中の人々、国連はこのあまりにも熾烈な状況を、毎日何人が殺され、死んでいっているのかを知っています。それでも、ただ数を数えるだけです。各国の政府は、国連安全保障理事会で拒否権を行使するロシアや中国を囲んで、会議をしているだけです。これにより、国際社会の機能は停止されるのです。彼らの手は、殺されたシリアのすべての人々、子どもの血に塗られています。

この殺戮はいつまで続くのでしょうか?日本の皆さんや、日本政府は各国の他のどの政府よりもこの問題に責任を持っていただきたいです。特に、アサド政権やロシア側をはじめとする戦争犯罪人を裁くということに責任を持っていただきたいです。まず、2011年に平和的にデモをしていた市民を無差別に殺戮したアサド政権側は裁かれるべきです。

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そして、最後に、私たちは食糧やお金などの援助が欲しいのではないのです。私たちはただ自由が欲しいのです。私たちが何を想っているのかということを自由に話す、このイベントで今日行っているような、そんな自由が欲しいのです。私たちは、日本のように自由に発言ができる国になりたいのです。紛争を終わらせて、日本がかつて歴史の中で再建したように、私たちもシリアを再建してゆきたいのです。

 

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2016年12月23日

翻訳:ヤセル・ジャマール、山田一竹

※掲載画像の転用は固くお断りします。

イベント詳細

◆イベント動画

ホワイト・ヘルメットのメンバーの登壇は【1:56:40】から。

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「決してシリアを忘れていない」立教大の学生が企画「シリア・モナムール」上映会・講演会(2)

 

Voices from Syria – 在日シリア難民、故郷と日本への想い。

2016年12月23日(金)開催「シリア−戦火と愛の慟哭…その狭間を生きる命『シリア・モナムール』上映会・講演会」における、在日シリア難民であるヤセル・ジャマール氏による講演「私とシリア、そして、日本」の日本語訳となります。

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皆さん、こんにちは。本日はお越しいただき、そして、シリア情勢に関心をお持ちいただき、ありがとうございます。私の名前はジャマールです。今、24歳で、シリアのダマスカス出身です。今日は、シリアの状況、そして、私のシリアと日本での経験についてお話ししたいと思います。

まずは、シリアの場所を知らない方に、シリアがどこにあるのかをこの地図で示したいと思います。次は、シリアの首都ダマスカスの位置です。そして、日本とシリアの距離ですが、実はとても大きいもので、私がここにたどり着くまでには36時間も掛かりました。

では、ここでシリアの紛争前の写真をいくつか紹介していきたいと思います。まずこれらは、ダマスカスの写真です。これらの写真でダマスカスがどのような場所であったかが分かるかと思います。沿岸部や夏の風景。日本と同じように桜の木もあります。ここからは、悲しい写真となります。紛争の前と後です。

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これらの写真で、紛争の前と後で状況がどれほど違うかということが分かると思います。とてもひどいです。そして、毎日続く空爆で街が激しく破壊されていることも分かると思います。

次に、いくつかのビデオを見ていただきます。これを通して、実際の爆撃がどのようなものであるのか、そして人々が地上でどのように対応するのかが分かるはずです。これは、ホムスです。おわかりのように、1週間前に陥落したアレッポでもこのホムスと同じように、際限ない爆撃が続き、街はこのように壊滅状態となりました。想像して見てください、どれだけの家族がここに暮らしていたのかを。そして、アレッポで同じことが起こっていたのです。次にどこの街がこのような状況にさらされるのか、私たちには分かりません。多くの人に「私たちは彼らのために何ができるのか?」と聞かれますが、こうした状況を防ぐためには、お互いを思い遣り、助け合うことが必要なのです。

次のビデオには、どのように日々の爆撃が行われているのかということが映し出されています。とても悲しいことですが、シリアでは毎日、このような大規模な空爆、破壊が起こっているのです。私自身、このような爆撃により、家も何もかも失いました。

そして、次のビデオでは、爆撃の後、地上で人々がどのよう対応しているのかということが分かります。ご覧の通り、多くの人々が瓦礫の中にいる家族や埋もれている人を探し出しています。例えば、この男性は「私は家族のほとんどをこの爆撃で失った。妻も娘もだ」と言っています。私たちはこのような爆撃により、アレッポで何千もの命を失いました。その前にはホムスで何千もの命を失っています。

実は一つ前のビデオはロシア側により撮影されたものです。まるでロシアはシリアの市民を爆撃することを誇らしく思っているかのようです。そして、彼らは「テロリスト」と戦っていると装っていますが、この空爆された土地のどこに何人の「テロリスト」がいるというのでしょうか?皆さん、教えてください。

また、このような空爆の映像を見ても、実際に何が起こっているのかということを理解し感じ取るのは、とても難しいはずです。私の妹も、実際に私の家が同じように破壊された時、爆撃の音にショックで固まってしまい、私が彼女を叩き起さなければならないほどでした。誰にとっても爆撃されるという状況を理解するのは難しいのです。そして、空爆の被害に遭っているのは、その多くが子どもや女性や老人ということが分かると思います。例えば、この映像の少女は「わたしたちが空爆されなければならないような何をしたというの?」と言っています。

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私にとっては、故郷の人々が毎日死んでいっているのに何もできないというこの現状は、辛いです。故郷の人が死んでいっているのにもかかわらず、これはお金や食事の問題ではないので、何も自分にできることがないと、ここで自分自身の生活をして、新しい未来を切り開こうとしています。全く幸せな気持ちにはなれません。確かに、各国政府や国連などは人々を救おうとしていますが、正直なところシリアの人々は何も受け取っていません。政府が受けとった物資を持って行ってしまうので、本当にそれを必要としている人には何も届いていません。そして、ここで私が主張したいのは、彼らも人間であるということ、そして多くの人がいつも人権を語っている一方で、毎日100人以上の人が殺されているということを、私たちは考えなくてはならないということです。また、何もかも突然起こります。以前のシリアの人々でさえそうでしたが、一部の人は、自分に起きていない、関係のないことを他人事として、関心を持たないということがよくあるのだと思います。でも、皆さんにもいつ何が起こるかはわからないということを伝えたいです。

それでは、ここからは私自身の日本へたどり着くまでの様子、そして実際の日本での生活についてお話ししたいと思います。

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はじめに、私はダマスカス大学で英文学を専攻する大学3年生でした。日本へ逃れるということは私にとって、とても困難でした。きっかけは、先ほどもお伝えしたとおり、私の家が爆撃され、国を出なくてはならなくなり、父は海外で働いていたため、私が母と妹の面倒を見なければならなくなったからです。これは、毎日気楽に生きていた一学生にとって、多くの責任を負う父親の役目を担うというのは、あまりにも大変なことでした。それでも、やるしかありませんでした。

私たちの家が爆撃されたあと、私たちはまず1週間友人の家に避難しました。そのあと、エジプトにいる友人に連絡を取り、そこに7ヶ月滞在することとなります。ここでの生活では、私は働くこともできず、勉強もできず、将来を想像することすらもできませんでしたので、過酷なものでした。これならエジプトにいるより、爆撃が続くシリアにもどった方がいいとすら思いました。

そのような中、エジプトにいる叔父に会い、彼の奥さんが日本人だったので、彼女が日本へ行く観光ビザなどを手配してくれました。それで、日本に着いてから、東京入国管理局で難民申請を行いました。そこで、申請中の6ヶ月、一切働くことも、勉強することも、携帯すら持てないということがわかりました。この生活は、あまりにも辛いものでした。この6ヶ月間は私の人生の中で最も辛く最悪の時期となりました。

最初の3ヶ月は叔父の家に滞在していましたが、働く必要や、家族間の問題も起こるので、叔父の家から出て家族のプライベートを確保できる家を探す必要が出てきました。仕事は違法的に見つけざるを得ませんでしたので、この写真のような建設現場で働くことになりました。

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普通の学生から重労働に従事するのは、私にとって大変大きな変化でしたし、本当に辛かったです。3ヶ月間毎日身体中に新しい傷を負い、家に帰っていました。そして、最終的にとても大きな怪我をして、破傷風に感染しました。非常に危険な状態で、脚を切断しなくてはならないかもしれないほど重症でした。病院で1週間治療して、なんとか脚を切断せずに済みました。とても運が良かったのだと思います。

退院後は、建設現場での過酷な仕事を辞めて6ヶ月が経過した頃、就労許可がおりたので、合法的に働くことができるようになりました。インターネットで良い仕事を探し、お台場のカフェでの仕事を見つけ働き始めました。私は、日本語もできませんでしたが、とても良い人々に囲まれて働くことができたので、とにかく一生懸命働きました。1年間、週6日、毎日14〜15時間働き続けました。なぜなら、私が日本に来たのと同時に、父はシリアに戻っていて仕事もできない状況でしたので、私は2つの家族を養わなくてはならなかったからです。シリアにいる父にお金を送り、日本にいる母と妹を支えなくてはなりませんでした。働き始めて4ヶ月が経過したころ、日本の雰囲気にも慣れてきたので、日本人のスタッフと友達になる努力をし、コミュニケーションを図るために、彼らが使っている単語を使うなどの工夫をしました。

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1年間働いた後、ようやく難民認定がおりたので、私は、父をシリアから日本へ呼ぶことが許されました。父が来てからは、自由な時間もでき、サッカーなどの自分の趣味を楽しむ時間も確保することができるようになりました。東京の地元チームに2つ所属することにもなりました。そして、幼稚園で英語を教えるという、より良い仕事を見つけることもできました。6ヶ月間にわたりこの仕事をしましたが、園児に英語を教えるのはとてもやりがいがあり、幸せで、今でも彼らが恋しいと思うこともあります。この仕事を辞めたあと、日本政府による日本語コースに6ヶ月通いました。

このように、難民認定を受けられたことは、私にとって大きな転機となり、安心しました。それまで辛く困難な状況を経験しましたが、日本政府にはとても感謝しています。もちろん、私にとってこれらはとても悲しい時期でしたし、故郷シリアの人々に起こっていることにはとても胸が痛みます。それでも、私はここでの生活が上手くいくように、自分の将来を手に入れるために最善を尽くしています。私が欲しいものはたった一つ「幸せ」ですが、生活が上手くいき、成功して目標を達成することができても、故郷の人々を思うと幸せにはなれません。なので、彼らが私と同じような生活を送ることができることを祈っています。私は心にいつもこの想いを抱いていますが、同時に前に進まなければいけないのです。私は、大学に復学するために奨学金の申請を行い、5つ以上のテストを受けて、実は2日前に都内の大学へ復学できることになりました。

最後に、私が他の2人のシリア人とアメリカ人の友人と行っている、「White Heart for Syria」の活動についてご紹介します。私たちはイベントを開催し募金を集め、ダマスカスをはじめとするシリアの本当に助けを必要とする家庭に支援を届けるということを行っています。私たちのウェブサイトを見ていただけると、シリア政府により取られてしまう他の団体の支援とは違い、私たちが直接本当に助けを必要としている人々へ支援を届けているのがわかると思います。最後に、私が伝えたいのは、これから何が起こるか分からないこの世界で、もっとお互いを思い遣ることが必要で、それを子どもにも伝えていき、争いを防がなくてはいけないということです。今世界で何千万もの人が難民となっているとも言われている中で、私たちは何かしなくてはなりません。傷ついている人々に対して何もできなくても、少なくとも今から互いを愛するということは始められるのではないでしょうか。多く兄弟や姉妹が互いを愛し合っていないことがあります。会場の皆さんにもそういった状況があるかもしれません。私たちはこの状況に対して何かをしなくてはなりません。自己中心的になるのをやめ、互いを思い遣り、愛することができるように、私たち自身が変わらなくてはなりません。

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時間がまだ少し余っているようですので、ここでもう少しだけシリアの政治的状況、そして実際に何が起こっているのかということについてお話ししたいと思います。

皆さん、アレッポやホムスでロシアやアサド政権による空爆が行われていることはご存知の通りだと思います。アサド政権とロシアは協力関係にありますが、他にも様々なアクターがこの紛争には関わっています。例えば、ロシアの他にイラン政府やレバノンのヒズブッラー、「IS」などです。これらの勢力が自由シリア軍と対峙していますが、自由シリア軍の中にも革命のためではなく、金銭目的で戦闘に参加している人もいます。これが、私たちが未だに同じ状況におかれている理由とも言えます。なので、状況はとても複雑です。革命のために戦う善良な兵士が十分ではなく、また自由シリア軍自体が一致団結できていないので、この戦いはシリアが破壊されきるまで終わらないのだと思います。様々な和平会議で問題解決を図っているようですが、残念ながら解決には至りません。実際の事態はとても複雑で、事実はメディアで私たちが目にしている内容とも異なっています。これを、すべて説明するのはこの時間では不十分です。

最後の少しの時間で、「IS」について簡単なイメージをお話しします。彼らは自称「Islamic State」と名乗り、日本のメディアも「イスラム国」と報道していますが、これはシリアの人々やイスラーム全体に悪影響を及ぼしているということを指摘したいです。本来、各国のイスラームは、人を殺すことを禁じており、コーランにも人殺しを行うことは、全人類を殺すことと同じであると記されています。ここで、皆さんに明示したいのは、イスラームの正しい本当の姿です。多くの人が、メディアやインターネットを通して、イスラームにネガティヴなイメージを持っていて、私の友人も初対面の時、「シリア出身」で「ムスリム」であると伝えると、怖がることがありました。皆さんがイスラームの正しいイメージを持ってくださることを願っています。

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残念ながら、時間となってしまいましたので、私の話はここで終わりにさせていただきます。今日は、お越しいただき本当にありがとうございました。

2016年12月23日 ヤセル・ジャマール

日本語訳:山田一竹

※掲載画像の転用は固くお断りします。

◆イベント詳細

◆イベント動画

ジャマール氏講演は【1:17:39】から。

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An Event for Syria was Held in Tokyo. Over 450 People were Standing with Syria. 【English:العربية】

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Our event for Syria on Dec. 23rd, 2016 finished with a great success in Tokyo, Japan.  We faced the Syria crisis in all sincerity.
We took this opportunity to consider (and reconsider) about the crisis in Syria from many different aspects; screening a documentary film called Silvered Water, Syria Self-Portrait (2014 by Ossama Mohammed), a commentary from a scholar of Arabic literature; Prof. Kaoru Yamamoto,

IMG_5475 a talk from the photographer; Mr. Shin Yahiro who served with the Free Syrian Army

IMG_5476and a talk from a Syrian who became a refugee about his dear homeland Syria and his very difficult experiences in Japan.

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Also, we relayed with a member of White Helmets  (One of the bravest civil organizations of our time); Mr. Ismail Alabdullah via Skype during the event. He told the audience about the frightful situation in Aleppo.

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On the day, a great number of people, 420  people gathered for Syria.

IMG_5472Although Japan is quite far away from Syria, we always keep thinking of Syria. We are feeling your pain. Please keep your hopes up. Please stay alive. We are here standing with all of you.
Again, I thank you so much for each one of you who came out to my event on the day.
I strongly hope this year 2017 will be a peaceful year for all Syrian people who are suffering right now… and I also hope they will be able to gain the freedom, which they have been seeking for a long time…

With all my respect for those who went before us to gain the dignity to be human, Rest in Peace.

الحدث الذي أقيم في الثالث و العشرين من ديسمبر من أجل سوريا لاقى نجاحا كبيراً و واجهنا الأزمة السورية بكل صدق .
وقد ناقشنا الأزمة السورية بطرق مختلفة منها:
١-عرض فيلم وثائقي عن سوريا
٢- شرح للأحداث عن طريق مختص في أدب اللغة العربية
٣-محادثة مع أحد المصورين التابعين للجيش السوري الحر
٤-محادثة مع أحد اللاجئين السوريين في اليابان التي تناولت قصة مغادرته لوطنه سوريا و الصعوبات العديدة التي وجهها في اليابان.
تحدثنا أيضاً خلال الحدث مع أحد أعضاء White Helmets (القبعات_البيضاء )
عبر سكايب فوصف للجمهور الوضع المأساوي و المرعب الحاصل في مدينة حلب. و تحدث أيضا عن تفاصيل الحصار التي واجهتها حلب الشرقية.

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وقد أعرب عن مطالبه كما قال” نحن لا نريد طعام أو شراب. نحن نريد حرية كالشعب الياباني”
و أريد أن أتوجه له شخصياً بشكر جزيل لمشاركته معنا لهذه المعلومات القيمة.
وقد حضر الحدث أكثر من أربعمئة شخص من أجل سوريا. على الرغم من أن اليابان بعيدة عن سوريا ولكن نحن دائما نفكر و نهتم بالقضية السورية.
و أريد القول للشعب السوري أننا الشعب الياباني نشعر بآلامكم و نرجو أن لا تستسلمو و لاتتخلوا عن الأمل أبداً. إبقوا على قيد الحياة و سنفعل المستحيل لأجلكم.
و أخيراً أشكر جميع الذين حضروا هذا الحدث و كل من ساعدني للوقوف من أجل سوريا.
أتمنى من كل قلبي أن تكون سنة ٢٠١٧ سنة سلام لكل السوريين اللذين يعانون الآن، وأتمنى أيضاً أن يحصلوا على الحرية التي لازالوا يطالبون بها منذ وقت طويل و حتى الآن.

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رحمة الله على شهداء سوريا
إرقدوا بسلام

#StandwithSyriaJapan
Arabic Translation by Yasser Jamal Al Deen.
This event is now uploaded on YouTube : 【 https://youtu.be/7hYT1mpB09c

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シリア危機に想いを馳せて 。

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2016年12月23日に開催いたしました「シリア−戦火と愛の慟哭…その狭間を生きる命『シリア・モナムール』上映会・講演会」における代表者山田一竹によるメッセージとなります(当日の配布資料の一部)。  ※一部編集済み

 


この度は、お忙しい中「シリア−戦火と愛の慟哭…その狭間を生きる命『シリア・モナムール』上映会・講演会」にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。現在、シリア危機は、今まで以上の難局に直面しております。今年に入り、革命の都市と呼ばれたダーリヤ(DARAYYA)が政府軍により制圧されました。そして、激戦が続いていたシリア北部に位置するアレッポ東部もついに政府軍に制圧されました。2016年12月15日アサド大統領はビデオ声明でアレッポに対する勝利宣言を発表しました。そして人々の「退避」が始まった様子をニュースでご覧になった方も多いと思いますが、現在政府軍側が反体制派に関係したと見られる市民を次々処刑しているという情報も入っています。国連はアレッポで起こる重大な人権蹂躙に対して警鐘を鳴らしています。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、政府軍やアサド派の民兵が市民を殺害した証拠も発表しています。この様な状況下で人々は日々、極限状態に晒されています。アレッポ制圧の直前には、多くの市民がSNSを通じて「最後のメッセージ」発信しました。

「私たちの命を助けてください。アレッポを救ってください。私たちは殺されています。」

「助けてください」という最期の言葉は誰に向けられ、誰に届いたのでしょうか。同じ時代を生きる同じ人間が、どうしてここまで痛めつけられ、踏みにじられなくてはならないのでしょうか。自分の無力さに怒りすら覚えます。それでも、「イベントを開催し、一人でも多くの方に足を運んでいただき、シリアの惨状に想いを馳せ、そして何より彼らの痛みに触れていただく」、これが、今の私に出来る精一杯のことだという思いから、当イベントの企画を進めて参りました。シリアの圧倒的な惨状や人々の悲痛な叫びに眠れない日もありますが、私は、彼らの叫びを受け取った人間としての責務を果たしていかなければならないと思っています。

遠いに日本暮らす私たちには何もできないと思っていませんか。確かに私たちには紛争を解決する力はないのかもしれません。でも、私たちには「彼らを知り、彼らに想いを馳せること」はできるはずです。私のシリア人の友人は「ただ忘れないでいてほしい」と静かに言いました…。内戦は5年以上にわたっています。国際社会が有効な解決策を見出せない中、人々は今、絶望の淵に追いやられながらも細やかな希望を見出して、一日一日命を繋いでいます。どれほど、不安な日々でしょう。どれほど、辛く苦しい日々でしょう。その様な中で、遠い国で自分たちのために祈り、立ち上がってくれる人々がいることにどれだけ励まされることでしょうか。今日、私たちは、遠い日本でこうして集い、シリアを想っています。「私たちはシリアを見捨ててはいない」という連帯を示しています。

シリア内戦に伴う死者数は30万人を超え、400万人を超える人々が難民として避難を余儀なくされました。想像してみてください。朝、起きて空爆であなたの家に爆弾が降り注ぐことを、目の前であなたの家族が爆撃されることを、あなたの愛する人にお別れの言葉も「ありがとう」の言葉も伝えることができないことを。そして、愛する故郷を離れなければならないことを…。それが430万人を超える人々に現実として起きているのです。彼らは、私たちと同じ人間です。尊厳のある人間です。日々飛び交う報道の裏にある、彼らの痛みを感じてください。彼らの命の叫びをどうか無駄にしないでください。そして忘れないでください。彼ら一人ひとりに掛け替えのない人生があり、大切な家族がいて、そしてシリアは彼らの愛する故郷であるということを。彼らは、私たちが今当たり前に手にしているものを求め続けているということを。彼らが希望を捨てていない限り、私たちもまた希望を捨ててはなりません。

私はいつの日かシリアに平和が訪れ、人々が尊厳を持って当たり前に生き、そして、当たり前に尊厳のある死を迎えられる時が来ると信じています。その時まで私は諦めません。どうか皆様も、苦しみもがきながら、生きたくても生きられなかった命の重さを、そして、恐怖に怯えながらもシリアの今を懸命に生きる、尊い命の鼓動を胸に刻み、これからもシリア危機に向き合い続けて下さい。どうか、今日ここでの想いを一日限りにしないで下さい。

本日は、誠にありがとうございました。改めまして御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

シリア内戦で犠牲となった全ての人へ心からの愛と哀悼を込めて。

2016年12月23

主催者代表 立教大学異文化コミュニケーション学部 山田一竹


 

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【12月23日開催】「シリア−戦火と愛の慟哭…その狭間を生きる命『シリア・モナムール』上映会・講演会」| 同時開催写真展

15168776_1348059461894893_2041274299590019146_o皆さま、大変ご無沙汰しております。
立教大学異文化コミュニケーション学部の山田一竹です。

皆様、お変わりはありませんでしょうか。
「今、等身大で彼らに向き合う『それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと』上映会・討論会」を開催してから、早くも一年が経とうとしています。あれから一年…残念ながら、シリアを巡る状況は熾烈を極め、混迷の一途を辿っています。シリア内戦に伴う死者数が30万人を超え、400万人を超える人々が難民として避難を余儀なくされました。シリアでは、今この瞬間にも尊い命が燃え尽きています。

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前回のイベント終了時より、第二弾の企画を進めてきました。「シリアはどこへ向かっているのか、そこに生きる命の鼓動とは…」僕はシリアに、彼らの愛する故郷に向き合い続けてきました。時には、あまりにも凄惨な状況に眠ることすら出来ないこともありました。ドロ沼化が止まらず、解決の糸口すら見えない状況に遣る瀬なさと無力感でいっぱいになる事もありました。それでも僕はここで立ち止まるわけにはいかないのです。「膨大な犠牲者数の裏にある、一人ひとりの姿、物語に想いを馳せ、彼らの痛みを忘れないでほしい」。12月23日開催、「シリア−戦火と愛の慟哭…その狭間を生きる命『シリア・モナムール』上映会・講演会」是非お越しください。

『私たちは、シリアを見捨ててはいない』、再び会場に集い連帯を示す機会としましょう。
それでは、当日、皆様にお会いできることを心より願っております。

以下、イベントの詳細です。


【概要】
当イベントは、シリアよりパリへ亡命した映画作家オサーマとシリアの前線でカメラを廻し続けるシマヴの物語を1001人のシリアの人々がSNSへ投稿した映像でつなぎ合わせた映画「シリア・モナムール」の上映を通し、シリアで繰り広げられる荒れ果てた暴力と、それに翻弄され、絶望の淵に追いやられながらも、希望を求め続ける人々の存在に触れます。上映後には、アラブ文学者による映画解説を得た後、シリアで反政府運動に身を投じる若者たちの日常を追ったフォトグラファー、在日シリア難民の方、学生を交え、討論会を行い、シリア情勢を複眼的視座より考察することで理解を深める。「生きるとは…。そして、命とは…。」遠く離れた日本で「平和」を当たり前に享受する私たちが忘失した疑問を覚醒し、シリア危機を他人事からより身近な問題へと転ずる機会とする。
イベントと並行して、12月21日〜25日まで写真展を開催する。フォトグラファー八尋伸 氏が2012年よりシリアで撮影した写真20点(自由シリア軍兵士や家族の日常、アレッポの戦闘など)を展示し、シリア紛争を生き抜く個々の素顔に触れる。

【上映会・講演会】
12月23日(金曜・祝日)
会場:立教大学池袋キャンパス 9号館2階 大教室
⇨立教大学池袋キャンパスへのアクセス: https://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/direction/
⇨立教大学池袋キャンパスマップ: https://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
入場無料、予約不要、どなた様も直接会場へお越しください。

◆プログラム◆
14:00 開会挨拶:趣旨説明 石井正子(立教大学異文化コミュニケーション学部 教授)

《第一部:映画上映》
14:10 映画上映開始(96分間)
15:46 映画上映終了・休憩

《第二部:トークセッション》
16:00 山本薫 氏「映画解説-文学から見つめるシリア」
16:30 八尋伸 氏「シリア 革命の素顔」
17:00 休憩
17:30 ジャマール 氏「私とシリア、そして、日本。」
18:00 山田一竹「今、シリアに想う:ジャーナリスト桜木武史氏とシリア人へのインタビューを通して」
18:20 登壇者との質疑応答

18:50 閉会挨拶: 山田一竹(立教大学異文化コミュニケーション学部 4年)

◆映画詳細◆
「シリア・モナムール」(英題:Silvered Water,Syria Self-Portrait,アラビア語:ةضفلا ماء
フランス語:Eau argentée,Syrie autoportrait)
シリア・フランス/2014年/96分/アラビア語(日本語字幕)
監督・脚本:オサーマ・モハンメド、ウィアーム・シマヴ・ベデルカーン
写真・映像:ウィアーム・シマヴ・ベデルカーン、1001人のシリアの人々、オサーマ・モハンメド
配給:テレザとサニー
後援:公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
協力:山形国際ドキュメンタリー映画祭
ストーリー:亡命先のパリで、故郷シリアの置かれた凄惨な実状に苦悩し続けていたひとりの映画作家、オサーマ。苛烈を極める紛争の最前線で繰り返される殺戮の様子は、日々YouTubeにアップされ、ネット上は殺す者、殺される者双方の記録で溢れかえる。カメラを持たない映画作家が、シマヴというクルド人女性に愛の希望を見出し、1001の映像を自らの眼で選択し、ストーリーを構築した本作は、夥しい犠牲者と戦場を捉えるドキュメントにはとどまらず、その個々の死に刻まれた深い傷と愛、絶望の中でも普遍の愛を見出していく、命についての物語である。カンヌ国際映画祭2014特別招待作品、ロンドン映画祭2014ベストドキュメンタリー賞、  山形国際映画祭2015優秀賞、その他多くの国際映画祭にて正式上映。
・映画詳細: http://www.syria-movie.com/introduction
・予告編: https://youtu.be/kPdb3ljW1C8

◆登壇者略歴◆
《外部登壇者》
山本 薫 氏
東京外国語大学外国語学部アラビア語学科卒業。シリア、エジプトへの長期留学を経て、東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。専門は、アラブ文学・文化論。東京外国語大学ほか講師・研究員。主な論文に「現代シリアの作家たち―監視下の創造力」『シリア・レバノンを知るための64章』(明石書店)、「我々を隔てることはできない―映画『スリングショット・ヒップホップ』が見せたパレスチナラップの可能性」『インパクション175号』(インパクト出版会)他。翻訳書にエミール・ハビービー著『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』作品社、2006年。

八尋 伸 氏
中東の社会問題、紛争、難民、災害等を関心領域とする。2010年頃より、主に、タイ騒乱、エジプト革命、ビルマ紛争、シリア内戦、東日本大震災、福島原発事故を取材し発表。シリア内戦シリーズで2012年上野彦馬賞、2013年フランスのThe 7th annual Prix de la photographie, Photography of the year受賞、ビルマ民族紛争シリーズで米国のThe 7th Annual Photography Master Cup, Photojournalism部門でノミネート等、国内外で活躍。

ジャマール 氏
シリア、ダマスカス出身。現在24歳。ダマスカス大学で英文学を専攻していたが、内戦の激化に伴い、戦火をくぐり抜け2013年2月に母と妹と共にシリアを出国。2013年10月に来日。1年半の間、難民認定許可が下りるのを待ち続け、2014年に日本政府より正式に難民認定を受ける。現在、日本の大学入学に向け、日本語学習に励む一方、シリア内戦下に暮らす支援を必要とする人々の命を繋ぐための支援活動を続ける。

桜木 武史 氏(*山田一竹よりインタビュー内容の報告)
フリーランスのジャーナリストとして、2002年よりパキスタン、アフガニスタン等を取材。その後、「アラブの春」に関心を持ち、2012年3月から2015年4月まで計5度に渡り、シリアに足を運ぶ。著書『シリア 戦場からの声-内戦2012−2015』(アルファベータブックス)において、戦火の中で必死に生きる市民の姿を記録し、複雑な背景を知らない読者と同じ目線でシリア内戦を描いているとして高く評価され、2016年「山本美香記念 国際ジャーナリスト賞」を受賞。

【八尋伸 写真展 シリア-革命と愛の狭間に生きる命】
2016年12月21日(水曜)〜25日(日曜) 12時00分〜20時00分*
※5日間連続開催。
会場:立教大学池袋キャンパス 9号館 9202号室
⇨立教大学池袋キャンパスへのアクセス: https://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/direction/
⇨立教大学池袋キャンパスマップ: https://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
入場無料、予約不要、どなた様も直接会場へお越しください。
八尋伸 公式HP: http://www.shin-yahiro.com/

*初日16時00分open~、最終日~17時00分close、23日は10時00分〜12時00分の部と19時00分〜21時00分の部。22日・24日は通常運営

・立教大学公式イベントページ:
http://www.rikkyo.ac.jp/events/2016/12/18477/

パンフレット

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上映映画「シリア・モナムール」パンフレット

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【1月14日開催】今、彼らに等身大で向き合う―『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』 上映会・討論会

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皆さま、こんにちは。山田一竹です。
ご存知の通り、中東情勢は混迷を極め、シリア紛争は泥沼化の一途を辿っています。代理戦争的側面も持つ軍事介入など、国際社会の対応が注目を集める中、多くの人が、そこに生きる人びとの事を見落としているのではないでしょうか。シリア紛争勃発から4年。この紛争は、およそ400万人の難民、760万人を超える国内避難民を発生させ、20万人の生命を奪ったといわれています。忘れてはならないのは、彼ら一人ひとりが尊厳のある人間であり、それぞれに掛け替えのない人生があり、そして、シリアは彼らの故郷であったということです。

2016年1月14日、午後6時20分より、立教大学にてシリア内戦をめぐるドキュメンタリー映画『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』上映会と討論会を開催いたします。

僕は、『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』という映画に出会い、シリアで戦う同世代の若者の姿を知り、心を打たれ、流れる涙を止められませんでした。この映画を一人でも多くの人に観て欲しい…。そしてシリアについて考えて欲しい…。日本に暮らす我々にとってシリアは、地理的・心理的に遠い存在です。しかしそれが、この問題を他人ごととして良い理由にはならないはずです。
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私たちに、いま何が出来るのでしょうか。「等身大でシリアに向き合う」。それが、このイベントの最大の目的であり、彼らの痛みを理解する事が、彼らを照らす一筋の光となるのではないでしょうか。
当日は、この映画のを正に命懸けで撮られたシリア人監督のタラール・デルキ氏と会場をインターネット電話で繋ぎ、直接質疑応答の時間を設けております。革命当初からシリア人青年たちの魂の叫びを追い続けてきた彼にしか語れない言葉があると強く感じております。大変貴重な機会となりますので、関心のある方はぜひお運びいただければと思います。

それでは、会場で皆さまにお会いできますことを心より願っております。予約不要、入場無料です。どなた様も直接会場へお越しください。
以下、当イベントの詳細となっておりますので、ご一読いただけると幸いです。


今、彼らに等身大で向き合う―『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』 上映会・討論会

【日時】2016年1月14日(木)18:20-21:00
【場所】立教大学池袋キャンパス7号館7102教室
⇨立教大学池袋キャンパスへのアクセス: https://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/direction/
⇨立教大学池袋キャンパスマップ: https://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
【対象】学生(立教、その他大学)、教職員、一般(定員120名)
※入場無料・予約不要。立教関係者はもちろん、どなた様も入場可能です!直接会場へお越しください。

【プログラム】
18:20 開会:趣旨説明
石井正子 異文化コミュニケーション学部教授
山田一竹 異文化コミュニケーション学部3年
18:30 映画上映開始 『それでも僕は帰る』
20:00 映画上映終了・休憩
20:10 解説 石井正子
20:20 討論セッション、山田一竹による発表・報告
20:40 監督タラール・デルキ氏からのインターネット電話を通じたメッセージ、および監督との質疑応答
21:00 閉会挨拶 :山田一竹

【映画詳細】
「それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜」(原題:Return to Homs)
監督:タラール・デルキ
配給:ユナイテッドピープル
後援:認定NPO法人難民を助ける会・認定NPO法人難民支援協会
協力:公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本

ストーリー
2011年にアラブで始まった民主化運動の波「アラブの春」。この影響を受け、シリアの都市「ホムス(Homs)」で反体制運動を展開する二人の青年バセットとオサマ。元シリアU20の代表のゴールキーパーとして活躍していたバセットは、民主化運動のリーダーとなる。友人のオサマはカメラを手に、民主化運動を拡散していく。二人は非暴力の抵抗運動を先導し、その波はシリア全土へ広がる。しかし、2012年2月、政府軍の破壊攻撃によりホムスで170人もの民間人が殺害され、これを機に武装闘争へと身を投じていく。政府軍の圧倒的な武力行使の中で、廃墟と化すホムス。それでも彼らは戦い続ける。一体彼らは何故戦い続けるのか、生きることとは、ふるさととは…。2011年の夏からホムスで彼らの活動、彼らの叫びを命懸けで追い続けてきた、シリア人監督タラール・デルキ氏の渾身のドキュメンタリー映画。「サンダス映画祭2014ワールド・シネマ−ドキュメンタリー部門グランプリ」、「ジュネーブ国際人権映画祭2014グランプリ」受賞。その他多数の国際映画賞受賞。
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=AAqw-IuL3Ys

【登壇者】
石井正子(立教大学異文化コミュニケーション学部・教授)
専門は、紛争研究、平和構築、東南アジア研究。2009年から人道支援団体ジャパン・プラットフォーム(認定NPO法人)の常任委員を勤め、ヨルダン、南部スーダン、スリランカ北部、ミャンマーなどの紛争影響地域において国際NGOの難民、避難民、帰還民支援事業のモニタリングなどを担当。
山田一竹(立教大学異文化コミュニケーション学部3年生)
関心領域:紛争研究、強制移動、移行期正義
2014年、イギリスの難民支援団体にて、難民支援に従事。
タラール・デルキ(映画監督、脚本家・スカイプを通しての登壇)
1977年シリア、ダマスカス生まれ。在アテネ、Stavrako High Institute of Cinematographic Art and Televisionにて映画製作を学び、2003年卒業。CNN、トムソン・ロイター、アル・アラビーヤ等のフリーランスカメラマンを経て、ドキュメンタリー映画製作に従事し、数々の賞を受賞。2013年公開の『それでも僕は帰る』にて上述の各種賞を受賞。

立教大学公式イベント情報: http://www.rikkyo.ac.jp/events/2016/01/17188/
朝日新聞社様取材内容:
http://www.asahi.com/articles/CMTW1601131300001.html

パンフレット

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