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【10月27日開催】シリア −引き裂かれた命、過去と未来−「アレッポ最後の男たち」上映会・シンポジウム

Stand with Syria Japan – SSJ では、10月27日(土)に、シリア危機をそこに生きる人びとの視点で考える映画上映シンポジウムを開催します

8年目のシリア危機は、戦闘的な側面からは終息に近づいているという見方から、日本を含めた国際社会や大国が「復興」へ向け、舵を切り始めています。
しかしながら、シリアでは現在も組織的な殺戮と破壊が続き、この瞬間にも尊い命が奪われており、今日も故郷への帰還が叶わない人びとがいます。そのような状況下でも、今も多くの市民が尊厳を求めて抗議を続けています。
本シンポジウムは、このような「転換期」に、この8年の悲劇を振り返り、そして、シリアの未来を共に考える機会となります。

概要

◇プログラム(開場12時30分)13時00分 開会
開会挨拶・趣旨説明:Stand with Syria Japan 代表 山田一竹|理事 山澤宗市

– 映画特別上映 –
13時10分 映画特別上映
「アレッポ最後の男たち(Last Men in Aleppo)」
14時55分 休憩

– トーク・セッション –
15時05分 藤原亮司氏(ジャーナリスト・ジャパンプレス)
15時25分 質疑応答
15時40分 休憩
15時45分 バラ・アル=ハラビー氏(シリア人フォトジャーナリスト)*スカイプ登壇
16時25分 質疑応答
16時45分 休憩

– 映画製作・撮影者とのスカイプ・セッション –
16時50分 ファディ・アル=ハラビー氏
(シリア人フォトグラファー・「アレッポ最後の男たち」撮影監督)
17時30分 質疑応答

17時50分 総括 「連帯という希望」 Stand with Syria Japan 代表 山田一竹
18時10分 閉会

◇イベント概要
終息に近づいていると言われるシリア危機。国際社会や大国が「復興」へ向け、舵を切り始めた。しかしながら、シリアでは現在も組織的な殺戮と破壊が続き、この瞬間にも尊い命が奪われている。そのような状況下で、今も多くの市民が尊厳を求めて抗議を続けている。このような「転換期」にこそ、この8年の悲劇を振り返り、そして、シリアの未来を共に考えなければならない。当日は、ドキュメンタリー映画「アレッポ最後の男たち(Last Men in Aleppo)」(2017)を特別上映する。2015年から包囲下のアレッポ東部で撮影された本作は、これまでノーベル平和賞にノミネートされるなど、その人道性を国内外から高く評価されている「ホワイト・ヘルメット」のメンバーに光を当てており、悲劇の中でも懸命に生きる選択をする彼らの様子が見事に描き出された作品である。「ホワイト・ヘルメット」はテロリストであるというプロパガンダ的言説が広がる中、彼らの誇り高き人間性に迫ると同時に、この8年間、シリアの市民が過酷な状況で暮らすことを強いられてきた真実と、苦しみながらもそこを生き抜く人びとの真の姿を知ることができる。
トークセッションのゲストには、シリアを取材されたジャーナリストの藤原亮司氏(ジャパンプレス)、この作品が撮られた際にアレッポで活動していたシリア人フォト・ジャーナリスト バラ・アル=ハラビー氏を迎え、それぞれの取材に基づき、シリアの未来に思うことをお話しいただく。
さらに「アレッポ最後の男たち」の撮影監督である、ファディ・アル=ハラビー氏と会場をスカイプで繋ぎ、撮影の背景、映画の秘話、ホワイトヘルメットに対するプロパガンダ、彼らが作品に託した想いなど映画製作の裏側のお話をうかがう。また、ファディ氏はシリア国内で活動しているため、現状についても報告を得る。

本シンポジウムは、当事者であるシリア人を中心に据えることを最大の目的とし、「復興」という都合の良い言葉で彼らの存在が置き去りにされようとする中、綺麗事では済まされない現実に命懸けで抗う人びとの声に耳を傾ける。
また、当日会場に集うことで、日本に暮らす私たちの「シリア危機を生きる人びとへの連帯」、「尊厳を求め続ける人びとへの連帯」を示す。
シリアの人びとに寄り添いながら、シリアの過去を振り返り、そして共に未来を考えたい。

◇ 日時:2018年10月27日(土)13時00分~18時10分(開場:12時30分)
◇ 会場:東京大学駒場キャンパス 18号館1階ホール(最寄り駅: 駒場東大前駅)
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
◇ 定員:190名(先着順)

◇入場料:1000円
→ シリア女性自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」の『くるみボタン』付き。ボタンはシリアの女性が手作りで一つひとつ、一針ひと針に想いを込めたシリアの温もりを感じられる素敵な作品です。シリア支援に繋がります。
※ 種類はこちらで選ばせていただくことを予めご了承ください。

◇予約不要
:直接会場にお運びください

◇主催:Stand with Syria Japan – SSJ
◇後援:UNHCR駐日事務所

◇「アレッポ最後の男たち」
監督 :フィアース・ファイヤード
製作国:デンマーク、シリア
製作年:2017年
上映時間:104分
言語:アラビア語(日本語・英語字幕)
受賞:2017年サンダンス映画祭ワールド・シネマ ドキュメンタリー・コンペティション部門審査員大賞グランプリ、2018年(第90回)アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート、2018年エミー賞最優秀時事ドキュメンタリー賞(Outstanding Current Affairs Documentary)受賞。

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・映画あらすじ
2015年−2016年冬、シリアのアレッポ東部は政権軍と同盟勢力から一層激しい攻撃にさらされた。爆撃は昼夜を問わず続き、罪のない子供や大人が無残に殺されていく。人々が逃げ惑う中、瓦礫の中から生存者を救うため、危険を顧みず爆撃地に向かう「ホワイト・ヘルメット」隊員たち。傷つきながらも人びとを助け出す彼らは時にヒーローとして語られる。しかし、彼らが見つめる先には、息絶えた赤ん坊、バラバラになった遺体、冷たくなった子供を抱き寄せ泣き崩れる父親。そして、彼らにもまた、愛する家族がいる。アレッポへの包囲攻撃が強まり、家族にも危険が及ぶ中、そこには、故郷に留まり活動を続けるべきか苦しみ抜く彼らの姿があった。
本作品は、シリア最前線「ホワイト・ヘルメット」隊員の苦悩と葛藤を丹念に描いた、我々の想像をはるかに超える愛と勇気の物語である。

 

◇登壇者プロフィール (登壇者は都合上変更となる可能性があることを予めご了承ください)

・藤原亮司 氏
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ジャーナリスト(ジャパンプレス所属)。1967年、大阪府生まれ。1998年からパレスチナ問題の取材を行い、シリア、レバノン、コソボ、アフガニスタン、イラク、ヨルダン、トルコなどにおいて「紛争地に生きる人びと」を中心に紛争難民問題を取材。国内では在日コリアン、東日本大震災や原発被害の取材を行っている。著書に『ガザの空の下――それでも明日は来るし人は生きる』(2016年、dZERO(インプレス))。

 

・バラ・アル=ハラビー氏
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アレッポ出身シリア人フォトグラファー(フォトジャーナリスト)。2011年にシリアで革命が始まったことでフォトグラファーとしての仕事を開始する。当初はアレッポ各地で行われていたデモの記録写真を撮り、インターネット上に投稿していた。2011年6月にアサド政権に拘束されるが、保釈金を払い一ヶ月後解放される。自由シリア軍がアレッポ市に入ってからは、ブスターン・カスル地区に移り住み、政権の侵害行為やアレッポ東部への空爆などを毎日記録し続ける。2016年にアレッポが封鎖されたのち、イドリブ郊外に移り、その後トルコに移り、さらにフランスへ政治亡命。2013年から2016年末までAFPで働いた。2015年にアラブ世界研究所の最優秀報道写真賞(アル・フジャイラ)を受賞。

 

・ファディ・アル=ハラビー氏
Fadi 1

アレッポ出身シリア人フォトグラファー(シネマトグラファー)。1994年生まれ(24歳)。2011年よりフォトグラファーとしての活動を開始し、主に紛争状態となったアレッポを撮影。2012年、国際的メディアへ記録写真と映像を提供する「アレッポ・メディアセンター」(AMC)を共同設立。傷つく市民の様子を世界に伝え続けると同時に、ホワイト・ヘルメットの活動の様子を記録し続ける。2013年から2016年末までAFP所属のもと活動に当たる。現在もフリーランスとしてCNN, BBC, Channel 4など国際的メディアに従事している。
ホワイト・ヘルメット隊員を追ったドキュメンタリー『ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-』(2016)の映像撮影を担当。この作品で2016年度(第89回)アカデミー短編ドキュメンタリー賞を受賞。2015年の秋から『アレッポ最後の男たち』の映像監督を務める。2017年4月4日に起きたシリア北部ハーン・シャイフーン村への化学兵器攻撃の現場に駆けつけ、被害の状況をいち早く世界へ発信。この映像はCNNより『Syria: Gasping for Life in Khan Sheikhoun』(2017)として放映され、この報道映像で2018年エミー賞最優秀重大ニュース放送賞(Outstanding Hard News Feature Story in a Newscast)を受賞。
・山崎やよい 氏 (通訳)
考古学者。シリア女性の自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」発起人。1989年よりシリア第2の都市アレッポをベースに活動を続ける。テル・アバル、テル・コムロック発掘調査、テル・ハディヤ発掘調査、テル・ベイダル発掘調査、アインダーラ神殿遺跡修復事業などに参加し、シリア国立アレッポ大学考古学科講師を歴任。帰国後もシリアについて、メディアやブログで発信を続けている。

・山田一竹
Stand with Syria Japan – SSJ 代表。東京大学大学院 総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム修士課程在籍(ジェノサイド研究)。1993年生まれ(25歳)。2016年 立教大学異文化コミュニケーション学部より学士号取得。2014年 英国高等教育機関 Foundation for International Education にて紛争分析・解決プログラム修了、現地の難民支援団体にて支援活動に当たる。2017年 非営利団体「Stand with Syria Japan」設立・代表就任。日本におけるシリア危機の関心向上と意識変革を目指した活動を国内外で展開している。

 


Facebook イベントページhttps://www.facebook.com/events/492509474485995/

 

 

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【9月15日開催】第3回「シリーズ “シリアを知る”」『カーキ色の記憶』特別上映会

連続セミナー開催

Stand with Syria Japan – SSJ では、8年目を迎えたシリア危機に対する理解を深めるため、連続セミナー「シリーズ “シリアを知る”:Getting to Know Syria」を展開しております。
シリアに関する報道は一気に減る中、シリアでは現在も殺戮と破壊が続き、この瞬間にも尊い命が奪われています。人びとの尊厳が徹底的に痛めつけられる中、私たち一人ひとりの応答が、いま問われています。

何よりも「知ること」…

第3回となる本セミナーでは、シリア危機の背景について理解を深めることを目的としつつ、2011年の革命以前のシリアの様子から何故革命が起こったのかという部分に焦点を当て、シリアの人びとの「記憶」を丹念に描いたシリア映画『カーキ色の記憶』(2016)を上映いたします。

また、今回のセミナーでは、映画上映や講師陣のお話を通して「シリアの女性」に光を当てます。「シリア女性にとっての弾圧・抑圧経験」や「女性にとっての革命」など、これまで注目されてこなかった重要なテーマに迫ります。

当日の講師には、アラブ政治思想・シリア文化研究者の岡崎弘樹氏、考古学者としてシリアに20年以上暮らされ、シリア女性自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」発起人の山崎やよい氏をお迎えいたします。また、シリアご出身の国際的ジャーナリスト ゼイナ・エルハイム氏(Institute for War & Peace Reporting:IWPR )とスカイプで会場を繋ぎ、女性としてシリアの戦場においてジャーナリストとして活動する困難などご自身のご経験をお話しいただきます。

当日は13時00分よりシリア女性の自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」の商品販売も行います。イブラワハイトについてはページ後半にて。

第3回 『カーキ色の記憶』特別上映セミナー
「シリアにおける女性の経験と実践」

◇ 日時:2018年9月15日(土)13時00分~18時00分(開場13時)
◇ 会場:東京ダイヤビルディング5号館1階TDBホール(中央区新川1-28-23)
(最寄り駅: 東京メトロ[茅場町] |JR京葉線[八丁堀] )
◇ 定員:130名(先着順)
◇ 入場料:1000円
(映画上映、セミナー運営費のためご理解の程よろしくお願い申し上げます)
◇予約不要:直接会場にお運びください

◇『カーキ色の記憶』について
シリアの悲劇は、2011年に始まったわけではない。1980年代にアサド体制に反対した多くの若者が当局に追われ、国を去らざるを得なかった。監督の個人的な物語が、他の4人の語り手の物語と重なり合う。くすんだ軍服に象徴される沈黙や恐怖、戦慄の記憶。赤い風船に託された自由と抵抗。何故シリア社会が爆発し、革命が始まったのか、その背景に迫る。過去を語りながら、未来を見すえるシリア人の物語。


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◇講師プロフィール:
岡崎弘樹 氏
専門はアラブ近代政治思想・シリア文化研究。中部大学非常勤講師。2003年から2009年にかけて仏研究所研究員や日本大使館の政務アタッシェとしてダマスカスに滞在。2016年にパリ第3大学アラブ研究科で社会学博士号取得。最近は1970 年代以降のシリアの監獄文学や政治演劇、記録映画にも研究対象を広げ、学会発表に加え、各種シンポジウムの基調講演やシリアの演劇・映画の解説なども行っている。
[カーキ色の記憶公式ウェブサイト]

山崎やよい 氏

考古学者。シリア女性の自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」発起人。1989年よりシリア第2の都市アレッポをベースに活動を続ける。テル・アバル、テル・コムロック発掘調査、テル・ハディヤ発掘調査、テル・ベイダル発掘調査、アインダーラ神殿遺跡修復事業などに参加し、シリア国立アレッポ大学考古学科講師を歴任。帰国後もシリアについて、メディアやブログで発信を続けている。
特別ゲスト: ゼイナ・エルハイム 氏 (スカイプによる登壇)
国際的ジャーナリスト。2015年、国境なき記者団より「ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤー」受賞。2016年、 Business アラブ版(Arabian Business)より「最も影響のある100人のアラブ女性」、 トムソン・ロイター(Thomson Reuters)より「2016年 謳われることなきヒーロー(Unsung Heroes )」に選ばれる。また、Index on Censorshipより「2016年 Freedom of Expression アワード」、国境なき記者団より「2016年 Press Freedom 賞」等、数多くの賞を受賞し、国際的に高い評価を受ける。エルヒーム氏は、2014年よりInstitute for War and Peace Reporting(IWPR)にて、シリア・プロジェクト・コーディネーター、シニア・メディア・スペシャリストを歴任し、これまでシリア国内の100人以上のメディア・アクティビストに対してジャーナリズムの基礎についてのトレーニングに当たった。同時に、短編映画シリーズ「シリア反抗する女性たち(Syria Rebellious Women)」や「女性によるシリア日誌(Syria Diaries Told by its Women)」の製作も行った。Zaina
> Facebookイベントページはこちら
※当日のお手伝いをしていただけるボランティアを募集しております。
standwithsyria.j@gmail.comまでご連絡ください。(担当:ヤマザワ)

 

◇プログラム (13:00開場)
13時00分 イブラ・ワ・ハイト 物販
13時30分 開会・趣旨説明 Stand with Syria Japan (SSJ) 代表
13時35分 『カーキ色の記憶』上映
15時25分 休憩
15時35分 映画解説・トークセッション
・岡崎弘樹氏×山崎やよい氏
・映画の登場人物よりビデオ・メッセージの受信
16時25分 質疑応答
16時45分 ゼイナ・エルハイム氏とのスカイプセッション
(Institute for War & Peace Reporting:IWPRシニア・メディア・スペシャリスト)
・質疑応答
17時45分 Stand with Syria Japan (SSJ) による報告
18時00分 閉会 (会場の関係より、イベント後は速やかにご退出願います)

※ 事前予約は不要です、どなた様も直接会場へお越しください。


『カーキ色の記憶』

監督・シナリオ・編集 アルフォーズ・タンジュール
製作 アルジャジーラ・ドキュメンタリー(カタール)
撮影国 シリア、レバノン、ヨルダン、ギリシア、フランス、フィンランド
2016年|108分|アラビア語|BD
配給 アップリンク
配給協力 『カーキ色の記憶』日本上映委員会

製作総指揮・シナリオ ルアイ・ハッファール
制作指揮 イヤード・シハーブ
撮影監督 アフマド・ダクルーブ
音楽 キナーン・アズメ
ドラマトゥルク アリー・クルディー
美術補助 アラシュ・T・ライハーニー リンダ・ザハラ
日本語字幕 額賀深雪 岡崎弘樹
配給 アップリンク

◇受賞
2017年山形国際ドキュメンタリー映画祭最優秀賞
2017年スウェーデン・マルメ・アラブ・ドキュメンタリー祭最高監督賞
2017年ヨルダン・カラーマ人権映画祭ベスト・ドキュメンタリー賞

◇正式出品作品
ドバイ国際映画祭(UAE)、ホットドックス国際ドキュメンタリー映画祭(カナダ)、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(チェコ)、ダーウィン国際映画祭(オーストラリア)、ベルゲン国際映画祭(ノルウェー)、アラブ映画祭(オランダ)、モンペリエ地中海映画祭(フランス)、ライプツィヒ国際映画祭(ドイツ)、デンバー映画祭(米国)、リスボン国際映画祭(ポルトガル)、広州国際ドキュメンタリー映画祭(中国)、ディアゴナル映画祭(オーストリア)

◇アルフォーズ・タンジュール監督の紹介
シリア人ドキュメンタリー映画監督。1975年生まれ。2000年~2004年、モルドバの芸術アカデミーで映画演出を学ぶ。帰国後、シリア映画総局の監督となり、『小さな太陽』(2008)で2008年カルタゴ映画祭銅賞と2009年ベルギー・モンス映画祭審査員特別賞を受賞。2009年以後、アルジャジーラ・ドキュメンタリー・チャンネルにて記録映画を多数制作。『木製のライフル』(2011/2012)は2013年アルジャジーラ国際ドキュメンタリー映画祭で公的自由・人権賞、2014年中国国際金熊猫ドキュメンタリー祭で最優秀プロダクション金熊猫賞を受賞。2016年、最新作『カーキ色の記憶』も各国映画祭で高い評価を得る。


イブラ・ワ・ハイト

イブラ・ワ・ハイトは、山崎やよいさんを中心に2013年に始動したプロジェクトです。泥沼のシリア紛争で家、仕事、一家の大黒柱、 そして社会インフラなどの生活基盤のほぼすべてを失ったシリア人 女性たちに「針と糸」で収入の道を開く「自活支援」 プロジェクトです。女性たちの独自の技術を活かすべく手芸・刺繍資材を提供し、 製品を適性価格で買い取り、日本等で販路を開拓することで、「針と糸」で収入の道を開くことを目的とされています。
刺繍や作品の一つひとつはシリア女性により丹念に手作りされており、ひと針ひと針に、女性たちの「様々な想い」や「願い」 が込められています。シリアの温かみを直に感じることのできる特別な品々をぜひお求めください。
※会場の関係より当日の物販は13:00~13:30とイベント開催中のみとなりますのでご注意ください。

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

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【9月9日開催】第2回「シリーズ “シリアを知る”-Getting to Know Syria」

本イベントにご登壇であった国境なき医師団看護師の白川優子氏の登壇は「国境なき医師団の都合により」キャンセルとなりました。
イベントは、登壇者を変更して決行されます。詳細は、以下をご覧ください。


【重要】
皆様、Stand with Syria Japan – SSJ より本イベントに関する大変重要なお知らせがございます。最後までご一読ください。
告知をしております9月9日(日)開催の
「第2回『シリーズ “シリアを知る”』-国境なき医師団看護師 白川優子氏を迎えて-」
ですが、講師としてご登壇予定であった白川優子氏のご登壇が国境なき医師団側の決定により、キャンセルとなりました。

キャンセルの理由は、
「国境なき医師団の都合によるキャンセル」
となります。

SSJ内ではこの事態を受けまして、イベント自体のキャンセルも念頭に協議を行いました結果、9月9日のイベントにつきましては、内容を変更し開催する決定をいたしました。

新講師には、シリア人ジャーナリストのナジーブ・エルカシュ氏とシリア国内で活動する人道支援団体「モルハム・ボランティア・チーム」の副代表アフマド ・アブ=シャアール氏をお迎えいたします。
エルカシュ氏に「独裁政権の元でシリアは平和になれるのか」シリア危機の実態を理解する一助となる基調講演をいただいた上で、スカイプで会場を繋ぎ、アブ=シャアール氏よりイドリブの現状と市民が置かれている状況についての報告を受けます。

現在、シリアではアサド政権側勢力により、反体制派の最後の拠点と言われるイドリブ県の市民が激しい攻撃に晒されています。
過去7年間の戦況においても、比類ない規模での総攻撃となり、市民の犠牲は急激に増えると言われています。既にイドリブ県より住民数百名が政権側による攻撃を恐れ、避難を始めたという情報も入っており、国連や国際人権組織からも強い懸念の声が挙がっています。

私たちとしては、このような重要かつ緊急性の高い状況に際して、人道主義の立場から、何もしないでいるということは出来ません。私たちの目の前で、私たちとなんら変わらない命が無惨にも殺されていく状況に対して、私たちは団体の設立ミッションに従い、イベントを開催し、皆様と共にシリアを考え、この事態に声を上げます。
白川氏のご登壇は叶いませんが、シリアについて知りたい、考えたい、また何かしたいという皆様、どうか会場にお集まりください。
イベント自体がシリアでの市民への攻撃に反対し、成す術の無い人びとに連帯を示す機会となっており、最後には抗議のメッセージと共にフォト・アクションを展開する予定です。一人でも多くの方にお越しただけることを願っております。

◇新プログラム
13:00 開演・趣旨説明
13:05 ナジーブ・エルカシュ氏ご講演 「独裁政権の元でシリアは平和になれるのか」
13:35 質疑応答
13:50 休憩
14:00 アフマド ・アブ=シャアール(モルハム・ボランティア・チーム)による報告
14:40 質疑応答
15:05 Stand with Syria Japan 広報 佐々木千春による引退のご挨拶「シリアに無縁の私とSSJ」
15:10 総括 Stand with Syria Japan 代表 山田一竹 「私たちにできること:シリア連帯運動の展開と展望」
15:20 イドリブ県への攻撃への反対表明・連帯アクション
15:30 閉会
———
プログラムは仮のものとなります。変更が生じる可能性も予めご了承ください。

◇日時・会場 (変更はございません)
9月9日(日)13時より開演
東大駒場キャンパス 21KOMCEE EAST 2階211教室
(最寄りは駒場東大駅)
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_55_j.html

◇講師プロフィール:ナジーブ・エルカシュ氏 (Najib El-Khash)
ジャーナリスト、リサーラ・メディア代表
1973年シリア生まれ。1997年に来日。東京大学大学院、名古屋大学大学院にて映画理論を研究。
1998年から日本や北東アジアを取材し、アラブ諸国やヨーロッパのメデイアに取材を配信。
日本のテレビ番組にも出演(BS-TBSの『外国人記者は見た!』、東京MXテレビの『モーニング・クロス』、テレ朝の『世界が驚いたニッポン!』、日本テレビの『NEWS ZERO』など)
文化交流の分野にも活動してる(東京アラブ映画祭の企画アドバイザーなど)
リサーラ・メディアの公式ホームページwww.risala.tv

◇アフマド ・アブ=シャアール氏(Ahmad Abu Shaar)
「モルハム・ボランティア・チーム」副代表、プログラム・マネジャー。2012年のモルハム・チーム設立者の一人。
・モルハム・ボランティア・チーム (Molham Volunteering Team)
SSJのシリア側のカウンターパートナーの一団体。「モルハム・チーム」は、シリア市民によるボランティアグループで、シリア国内で爆撃などの影響を受けた地域、ヨルダン・トルコなど周辺国に暮らす難民の方々への人道支援、紛争孤児への教育支援などを展開する。これまでに、国連や国際NGOが支援できない地域でも積極的な支援活動を続けてきており、国内外からその人道主義を高く評価されている。
・設立のストーリー
内戦下のシリア国内で、市民の支援を続けていた一人のシリア人の若者がいました。彼の名はモルハム・トライフィー(Molham Traifi)。命がけで市民の支援を続けた彼は、2012年に政権側の爆撃で命を落としました。同じ志を持つシリアの友人たちは、彼の意志を引き継ぎ、彼を決して忘れないために、2012年10月6日に「モルハム・チーム」を設立しました。
チームでは、現在100人を超えるシリア国内外から集まったボランティアが活動しています。
https://molhamteam.com/en/ (英語)

◇イベントウェブページ:
https://standwithsyriajp-en.com/2018/09/01/ssj_seminar2_0909/
◇イベントFacebookページ:
https://www.facebook.com/events/2163107143977932/

Stand with Syria Japan
代表 山田一竹
理事 山澤宗市


何よりも「知ること」…

第2回となる本セミナーでは、シリア内戦についての理解を深めることを目的としつつ、「内戦を生きる人びと」に焦点を当てています。
講師は、シリアで国境なき医師団看護師として、幾度にも渡り医療活動を行われてこられた白川優子さんとなります。
膨大な内戦の犠牲者の数の裏にある一人ひとりの命に寄り添い続けてこられた白川さんのお話を伺う大変貴重な機会となります。
※ 事前予約は不要です、どなた様も直接会場へお越しください。

第2回「シリーズ ‘シリアを知る’ : Getting to Know Syria」
-医療現場で何が起きたのか/起きているのか?
日時:2018年9月9日(日)13時00分~15時30分(開場:12時30分)
会場:東京大学駒場キャンパス21KOMCEE EAST 2階 211教室(最寄り駅: 駒場東大前駅)
定員:110名(先着順)
資料代:500円
(連続セミナー運営費のためご理解の程よろしくお願い申し上げます)
予約不要:直接会場にお運びください
◇講師プロフィール:白川優子 氏
国境なき医師団看護師。1973年生まれ、埼玉県出身。日本とオーストラリアで計10年の看護師の経験を積んだのち、
2010年に国境なき医師団に参加。シリア、イエメン、イラク、南スーダン、パレスチナなど、主に世界の紛争地で活動。
シリアでは内戦勃発直後の2012年から4度ほど派遣され2017年にはラッカ陥落時に空爆と地雷から逃げてきた一般市民を多数受け入れ医療活動を施した。2018年7月6日に著書 「紛争地の看護師」(小学館) を刊行。
現在、集英社が刊行する情報・知識&オピニオンサイトImidasにて連載中。

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白川優子さん関連記事

Nippon.com「白川優子:『国境なき医師団』の看護師として伝えたいこと」
https://www.nippon.com/ja/people/e00149/
文春オンライン「焦げた子どもの遺体が転がっていても……彼女が紛争地に向かう理由」
http://bunshun.jp/articles/-/8524
SHOGAKUKANch「戦争は今も世界で起きている――『紛争地の看護師』著者が語る」(動画)
https://www.youtube.com/watch?v=GaX3BJ1RhnA

※当日のお手伝いをしていただけるボランティアを募集しております。
standwithsyria.j@gmail.comまでご連絡ください。(担当:ヤマザワ)

戦火のピアニスト エイハム・アハマド 初来日公演のご報告

【プロジェクト終了報告(簡易)】

戦火に包まれ廃墟と化したシリアの戦場で、ピアノを弾き、歌い続けたピアニスト エイハム・アハマドさんが無事に来日を果たし、シンポジウムとピアノ演奏会を開催いたしましたのでご報告いたします。なお、詳細な事後報告を現在作成中ですので、完成次第改めてお知らせ申し上げます。

エイハムさん。日本への出発前の様子。

エイハムさんの招聘企画実現に向けて、様々な形でご支援をいただいた皆様、SSJ一同心からの感謝を申し上げます。クラウドファンディングでは1,714,000 円のご支援をいただきました。皆様のご支援が無ければ本企画は実現しませんでした。どう感謝の気持ちを表せば良いのか、適当な言葉が見つからないほどですが、本当にありがとうございました。

SSJの資金状況についてお問い合わせが相次いでおりますが、クラウドファンディングを通して私たちの手元には手数料を除いた1,399,310円が支給されます。ゆえに、本企画遂行に必要であったすべての費用をカバーすることは出来ておりません。引き続き、当団体の銀行口座にてご支援を募っております。詳細は、SSJ事務局(standwithsyria.j@gmail.com)までお問い合わせいただけますと幸いに存じます。直接のご支援をお申し出いただいた皆様にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

エイハムさんは4月13日〜21日の日程で日本に滞在され、4月14日(土):シンポジウム@東京、4月15日(日):演奏会@東京、4月19日(木):演奏会@広島に臨みました。
21日にドイツにご帰国され、無事にご家族と再会されましたので、本プロジェクトは一区切りとなります。イベントの振り返りと共にプロジェクト終了報告とさせていただきます。


イベントのアップデート(SSJ事務局より)
4月14日:シンポジウム
シンポジウムには約230人のご来場者、多数のメディアにお集まりいただきました。
この日は、偶然にも米国によるシリア攻撃の日と重なりました。

キハラハント愛東京大学大学院准教授(SSJ顧問)の開会挨拶で幕を開けました。
ご挨拶では、エイハムさんの来日に至るまでの困難を鑑みて
「血と涙の結晶だと思います」と振り返りました。

ご来場者、メディアの関心もそこに集まっていたようにも思いますが、そのような中でも、黒木英充教授が歴史研究の視座からシリア内戦の構造を深く読み解き、中東ジャーナリスト川上泰徳氏が、ジャーナリズムの視点を織り交ぜつつ、日本の市民とシリア危機を結びつける視座に富んだ講演により、米国の攻撃に偏らない、多角的かつ具体的に、深いレベルでシリア危機を考える時間となりました。


そして、エイハムさんが登壇し、アラブ文学や文化を専門とする山本薫氏との対談を通して、シリア ヤルムークキャンプでの生活、シリアの現状に思うこと、演奏を続ける意味を語りました。


そして、特別にシリアの戦場で子供達と歌っていた「ヤルムークは寂しがっている」を始め3曲を歌い上げ、時に来場者にも「一緒に歌いましょう」と呼びかけ、会場は一体となりました。

質疑応答を挟み、SSJ代表の山田一竹が登壇し、尊厳を求める平和的蜂起に参加し亡くなった、2人のシリア人青年の物語をお伝えしました。
そして、「8年目を迎えたシリア危機を前に、私たち市民がいま出来ることは懸命に今日を生きるシリアの人びとに連帯を示すことである」と訴えました。

 

質疑応答の様子。多数の質疑がそれぞれの登壇者に寄せられました。

 

2011年の平和的革命、彼らは「人間として生きる尊厳」を求めていた
ということを思い出す必要があると涙ながらに訴える代表。

それは、「#StandwithSyria」というハッシュタグ・メッセージを会場に集った人びとと共に掲げ、「私たちはシリアの人びとを忘れていない、共に立ち上がる」という連帯を示すことで表されました。

「#StandwithSyria 私たちはシリアと共にある」

エイハムさんも早速シリアの中に残る家族や友人たちにこの写真を届けて下さいました。
私どもSSJでは団体の設立理念であり活動理念そのものである「#StandwithSyria」を掲げての写真撮影アクションを拡大して行き、シリアの友人たちの協力を得ながら国内外のシリアの人びとに届ける活動の展開が決定しています。詳細はこちらのページをご覧ください。

エイハムさんは、終始笑顔で会場を盛り上げる「エンターテイナー」ですが、彼が見つめてきた悲しみ、彼が抱える苦しみが溢れ出たのが2日目の演奏会でした。


4月15日:演奏会@東京

この日は、エイハムさんの歌の歌詞について語られました。友人宅を訪れると食べるものがなく、多数の猫の頭蓋骨が鍋の中から見つかった話。エイハムさんに歌詞を託した翌日に、国連の支援箱を受け取りに行き狙撃手に撃たれ命を落とした友人。逆境を生き抜く名も無き市民たちの命の物語。
「彼らに捧げます」。銀盤を力強く叩く彼の姿に、悲しみと希望が入り混じる音色に、250名の来場者と共に会場は涙と感動に包まれました。エイハムさんの演奏を通して、シリアの人びとの「生」がそこに舞い降りる、そんな感情を抱きました。
クライマックスでは、エイハムさんも様々な感情が溢れ、大粒の涙を流していました。
会場からは鳴り止まないスタンディングオベーション。
「音楽でここまで心を揺さぶられたのは初めてです」という感想が多く寄せられました。

 

4月16日:演奏会@広島
広島での演奏の前には原爆の傷跡をご自身の目で確かめました。

原爆ドームを見つめるエイハムさん。

「無辜の市民が殺戮された歴史は、ヤルムークの光景と重なる」と静かに語ったエイハムさん。この日はどうしても演奏を続けるのが苦しいコンディションでした。
必要以上な密着取材を続けたメディアへの疲れ。生まれ育ったヤルムークへの政権側による攻撃。
田浪亜央江准教授とのトークからも感じ取れた計り知れない「無力感」のもと、それでも人びとの痛みを伝えるために演奏に臨みました。
200名を超える来場者は再び一体となり、演奏を通してシリアの景色を思い浮かべ、シリアの人びとの苦しみを真摯に感じることとなりました。

スクリーンショット 2018-05-09 22.10.40

エイハムさんは、演奏をするたびに苦しい気持ちになるとおっしゃっています。それは、演奏を通してもひしひしと伝わってきます。それでも身を削り、演奏を続ける彼の姿が、私たちに突きつけるものはあまりにも大きいと感じます。

事後報告:エイハム・ヤマダ.JPG

企画の開催を喜ぶエイハムさんと山田。1年半の歳月、毎日企画のために奔走し、正直事務局としては無理だろうと思う状況でも絶対に諦めなかった山田と来日を信じ続けたエイハムさんが手を取り合う姿に、私たちも涙が溢れました。本企画は2人の信頼と情熱の結晶ではないでしょうか。

以上
広報:佐々木千春(Chiharu Sasaki)
理事:山澤宗市   (Shuichi Yamzawa)

 


おかげさまで、エイハムさんの一連の来日企画は、無事成功裏に終了することができました。

彼の来日は、僕にどんな困難な状況でも声を上げ続けることの重要性を改めて示しました。
今後も私たちSSJは、彼らの明日に繋がると信じ、シリアの人びとに寄り添うことを目的とした活動を続けて行きます。シリアが本当の意味で平和を手にする日まで、決して諦めることはありません。
今後もSSJとエイハムさんはタイアップして行くことが決定しています。
こちらも随時詳細をウェブサイトやSNSにて更新して行きます。
直近では来日中にも多数のお問い合わせがあったエイハムさんの最新アルバムCDの日本販売をSSJが行うこととなりました。日本での演奏会でも披露された曲を含めて、19曲が収録されています。売り上げはエイハムさんの今後の活動につながります。詳細は、特設ページをご覧ください。

エイハムさんに同行する中、彼は贅沢な食事を好みませんでした。何が食べたい?と聞くと、答えは決まって、「何でもいいよ、ヤルムークでは草でも食べたから。」と、悲しい目で笑う姿が今でも忘れられません。

本企画の実現により、エイハムさんの活動、「シリア」というワードが急上昇したことは間違いありません。本企画は計20以上の媒体で取り上げられました。メディア掲載情報ページも間もなく公開されます。

しかし、シリアの人びとは、今日も圧倒的な破壊と殺戮に見舞われています。どうか、今後も彼らの声に耳を傾け続けてください。日々の生活で忙しい中でも、ほんの少しでも彼らの命に想いを馳せていただければと思います。

私たちは、シリアの名もなき人びとの命の鼓動をこれからも伝え続けて行きます。

引き続きのご支援をどうかよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。

 

SSJ 事後報告幹部

本企画運営の中心を担った、理事:山澤宗市 広報:佐々木千春と共に。本企画は困難の連続でしたが、自身の時間を犠牲にして活動に身を投じてくれたメンバーに心からの感謝を贈ります。

 

戦火と逆境、そして幾度の困難を超え、日本に来たくれた愛すべき友人、エイハム・アハマド(Aeham Ahmad)に最大の感謝を捧げます。

2018年4月29日
Stand with Syria Japan -SSJ 代表
山田一竹(Icchiku Yamada)

 

SNSにてエイハムさん来日に関する情報・シリア関連情報を発信・公開しておりますので、ご覧ください。
SSJ公式Facebook><SSJ公式Twitter
代表山田Facebook><代表山田Twitter

 

【参加登録】「殺戮と破壊のシリア −今、エイハム・アハマドが奏でる希望の灯−」

Stand with Syria Japanでは、シリア出身のピアニストエイハム・アハマドさんを日本にお招きし、演奏会を開催いたします。エイハムさんは初来日で、演奏も日本初となります。シリアの戦火で、どんなに苦しい中でも弾き続けたピアノと歌声を堪能し、シリア危機を考えることができる貴重な機会ですので、ぜひお運びください。お席確保のためなるべく下記フォームより参加登録をお願いいたします。
※当イベントではシリアの現実を伝えるため、暴力や負傷者の様子が映し出されますのでご了承ください。12歳未満のお子様のご入場はご遠慮いただいております。
大学のカウンセラーを含み、団体内で度重なる協議を行った結果となりますので、皆様のご理解とご協力をいただけますと幸いに存じます。

<演奏会:東京>
15日の東京演奏会は満席となっていますので、現在参加登録の受付を終了しております。演奏会は、クラウドファンディングでの優先席ご選択者様以外は、当日の先着順となります。13時30分開場・受付開始となります。現時点でも固定席数以上のお申込みがございますので、アナウンスしていた通り、立見でのご案内となる可能性がございますこと、予めご了承ください。少しでも多くの方にお越しいただけるように調整をして参りましたが、このように皆様にご不便をお掛けしてしまい、誠に申し訳ございません。皆様のご理解・ご協力をどうかよろしくお願い申し上げます。
14日のシンポジウムでもエイハム氏のトークと3曲の演奏(電子キーボード)、そしてエイハム氏を追ったドキュメント映像上映がございます。こちらは座席数に余裕がありますので、座って演奏をお聴きいただきたい方、両日参加可能な方には、こちらにお運びいただけるよう、ご協力をお願いさせていただいております。
「シリア内戦と夢と希望:エイハム・アハマド氏を迎えて」
【日時】2018年4月15日(日) 14:00—16:00
【会場】東京大学駒場キャンパス アドミニストレーション棟2階 学際交流ホール
アドミニストレーション棟の場所はこちらをご覧ください。
【主催】Stand with Syria Japan
【後援】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR-Japan)

<演奏会@広島>
「シリア内戦と夢と希望:エイハム・アハマド氏を迎えて」
【日時】2018年4月19日(木) 18:00—20:40
【会場】ゲバントホール
ゲバントホールへのアクセスはこちらをご覧ください。
【主催】Stand with Syria Japan
【後援】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR-Japan)
広島中東ネットワーク
※入場料(資料代):12歳−高校生:500円 大学生以上:1000円
(SSJが拠点を置く東京大学外の演奏ホールをお借りするため、会場費が発生しております。ご理解・ご協力をお願いいたします。全額会場費に充当されます。エイハム氏や登壇者の報酬には一切つながりません)

※全イベント12歳以上より入場可となっております(R12)

ご参加希望の方は以下フォームより参加登録をお願いいたします
(フォームを下にスクロールすると送信ボタンが表示されます)

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【4月開催】「シリア 殺戮と破壊の中で紡ぐ希望… −エイハム・アハマドを迎えて」

Stand with Syria Japanでは、来る4月にシリア出身のピアニスト、エイハム・アハマド(Aeham Ahmad)氏を日本にお呼びして、シンポジウム(4月14日)と演奏会(4月15日・19日)を開催いたします。大変貴重な機会となります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。以下、3つのイベントの詳細となりますのでご一読ください。
※現在、本企画実行のためのクラウドファンディングも実施しておりますので、企画に賛同いただける方は、ページをご覧ください。東京の演奏会では入場料を設けておりません。どうか皆様、お気持ちで結構ですので、ご支援いただけますと幸いに思います。
https://readyfor.jp/projects/StandwithSyriaJapan2018
※※当イベントではシリアの現実を伝えるため、暴力や負傷者の様子が映し出されますのでご了承ください。12歳未満のお子様のご入場はご遠慮いただいております。
大学のカウンセラーを含み、団体内で度重なる協議を行った結果となりますので、皆様のご理解とご協力をいただけますと幸いに存じます。

4月15日(東京)・4月19日(広島)における演奏会への事前登録はこちらから。
お席確保のため、可能な限り事前登録をお願い申し上げます。
お席が満席になった場合は、立ち見のご案内も考えられますので、予めご了承ください。
東京演奏会は満席となっているため受付を終了しております。
エイハム氏は、14日のシンポジウムでもエイハム氏のトークと3曲の演奏がございますので、そちらにお運びいただけますと幸いです。シンポジウムは席数に余裕があります。
なお、演奏会は、クラウドファンディングでの優先席ご選択以外の座席は、予約をいただいた方で、当日会場にお越しいただいた先着順となります。現時点でも席数以上のお申込みがございますので、ご案内させていただいてきた通り、立見でのご案内となる可能性がございます。皆様のご理解・ご協力をどうかよろしくお願い申し上げます。

 


<シンポジウム@東京>
「シリア 殺戮と破壊を生きる−絶望の中に紡ぐ希望−」

【日時】2018年4月14日 (土) 13:30〜17:30
【会場】東京大学駒場キャンパス13号館 1323教室
13号館の場所はこちらからご覧ください。
【主催】Stand with Syria Japan -SSJ
【共催】​​​科学研究費補助金 新学術領域研究 計画研究B01「規範とアイデンティティ:社会的紐帯とナショナリズムの間」​
【後援】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR-Japan)
国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)
東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム(HSP)
早稲田大学文学部  中東・イスラーム研究コース
【予約】不要
※入場無料

【プログラム】
13:30 開会挨拶:キハラハント愛 東京大学大学院准教授
13:40 趣旨説明:山田一竹 Stand with Syria Japan 代表

第1部:基調講演
13:50 黒木英充 氏(東京外国語大学教授)「シリア内戦の構造:歴史研究の視点から」

14:20 休憩

第2部:シリア危機の前線
14:30 川上泰徳 氏(中東ジャーナリスト)「シリアと日本をつなぐ市民の視点」
15:00 エイハム・アハマド氏を追った愛と苦悩のドキュメンタリー 特別上映

シリアの戦火から逃れたエイハム・アハマド氏が異国の地ドイツで葛藤を抱え、苦難に遭遇しながらも仲間と共に懸命に生きる姿を捉えた密着ドキュメンタリー。同時に、難民排斥運動が勢いづく中、ドイツで生きるシリア難民たちが直面する苦悩と希望を見事に映し出した作品。

15:50 休憩

第3部:特別トークセッション
16:00 エイハム・アハマド 氏 × 山本薫 氏(アラブ文学者)「非暴力の抵抗−芸術の力」

16:45 質疑応答:黒木氏・川上氏・エイハム氏・山本氏

17:15 おわりに:山田一竹 「8年目のシリア危機:今、希望を紡ぐということ」

17:30 閉会​

<演奏会@東京>
「殺戮と破壊のシリア ~今、エイハム・アハマドが奏でる希望の灯~」

【日時】2018年4月15日(日) 14:00—16:00
【会場】東京大学駒場キャンパス アドミニストレーション棟3階 学際交流ホール
アドミニストレーション棟の場所はこちらからご覧ください。
【主催】Stand with Syria Japan
【後援】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR-Japan)
国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)
※入場無料

【プログラム】
13:45 開場・受付
14:00 開会・趣旨説明:山田一竹 Stand with Syria Japan代表

14:10 第1部:スペシャルトーク
「シリアと希望:音楽家として、難民として」
エイハム・アハマド氏 × 山本薫 氏

15:10 第2部:演奏セッション
エイハム・アハマド氏
シリアの難民キャンプで歌い続けた、故郷のパレスチナを想った歌「Palestine」や「Yarmouk」をはじめ約5曲をご演奏いただきます。日本初の演奏となります。

16:00 閉会

<演奏会@広島>
「殺戮と破壊のシリア ~今、エイハム・アハマドが奏でる希望の灯~」

【日時】2018年4月19日(木) 18:00—20:40
【会場】ゲバントホール
ゲバントホールへのアクセスはこちらからご覧ください。
【主催】Stand with Syria Japan
【後援】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR-Japan)
国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)
広島中東ネットワーク
※入場料:12歳〜高校生500円、大学生〜1000円
(SSJが拠点を置く東京大学外の演奏ホールをお借りするため、会場費が発生しております。ご理解・ご協力をお願いいたします。全額会場費に充当されます。エイハム氏や登壇者の報酬には一切つながりません)

【プログラム】

18時00分 開会(17時30分開場 )

趣旨説明 山田一竹

18時10分 エイハム・アハマド氏を追った愛と苦悩のドキュメンタリー 特別上映
シリアの戦火から逃れたエイハム・アハマド氏が異国の地ドイツで葛藤を抱え、苦難に遭遇しながらも仲間と共に懸命に生きる姿を捉えた密着ドキュメンタリー。同時に、難民排斥運動が勢いづく中、ドイツで生きるシリア難民たちが直面する苦悩と希望を見事に映し出した作品。

18時40分 休憩

18時50分 第一部:特別トークセッション
「音楽と希望:音楽家として、難民として」
エイハム・アハマド氏 × 田浪亜央江 氏

19時50分 第二部:演奏セッション
エイハム・アハマド氏

20時40分 閉会


<外部登壇者プロフィール>

エイハム・アハマド 氏(Aeham Ahmad)
シリアの首都ダマスカス南部にあるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ出身の音楽家。これまで、BBC、CNN、New York Times、AFP、Al Jazeera等の国際的な報道機関にも取り上げられている。2015年、ドイツのベートーヴェン・アカデミーよりThe International Beethoven Prize for Human Rights, Peace, Inclusion and the Fight Against Poverty 2015受賞。
エイハム氏は難民キャンプで爆撃・飢餓を生き延びながら、瓦礫の山と化したキャンプで子どもや若者にピアノを弾き語ることで希望を拡散し続けていた。その様子はYouTube上で瞬く間に話題となり、現代版の「戦場のピアニスト」とも称された。しかし、2015年「IS」がヤルムークキャンプに侵攻・制圧。エイハム氏は戦闘員に宝物であったピアノを燃やされてしまう。これを機に、欧州への避難を決意。ようやくの思いでドイツに逃れた。エイハム氏は、パレスチナ人の両親を持つ、いわゆる二重難民でもあり複層的なアイデンティティを有すが、彼は、今後もシリアに残る全ての人びと、難民となって逃れた人びとのために活動を続けたいと語っている。エイハム氏の現在の夢は「世界中を回り、難民キャンプに閉じ込められている人々や、未だシリアに残っている全ての人々苦しみ、シリア内戦の凄惨さ、そしてパレスチナの現状を伝えてゆく」ことである。

黒木英充 氏(中東地域研究・シリア近代史)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。東京大学教養学部卒、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2006年から2016年まで「中東研究日本センター」(在ベイルート)センター長を務める。主な編著に『シリア・レバノンを知るための64章』(明石書店、2013年)、『「対テロ戦争」の時代の平和構築』(東信堂、2008年)、Human Mobility and Multiethnic Coexistence in Middle Eastern Urban Societies, 1 (Tokyo: ILCAA, 2015) など。

川上泰徳 氏(中東ジャーナリスト)
中東ジャーナリスト。元朝日新聞中東アフリカ総局長、特派員(カイロ・エルサレム・バグダッド)、編集委員、論説委員を経て、2015年よりフリーランスとして中東を拠点に活動。大阪外国語大学アラビア語科卒。中東報道でボーン・上田記念国際記者賞受賞。主な著書に『「イスラム国」はテロの元凶ではない』(集英社新書、2016年)、『中東の現場を歩く』(合同出版、2015年)、『イスラムを生きる人びと』(岩波書店、2012年)、共著に『ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか』(集英社新書、2016年)。

山本薫 氏(アラブ文学・文化・芸術)
東京外国語大学、立教大学等講師。東京外国語大学外国語学部アラビア語学科卒業。シリア、エジプトへの長期留学を経て、東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。「現代シリアの作家たち―監視下の創造力」『シリア・レバノンを知るための64章』(明石書店、2013年)ほか シリア、レバノン、パレスチナの文学・文化・芸術に関する論考多数。 翻訳にエミール・ハビービー著『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』(作品社、2006年)など。

田浪亜央江 氏(中東地域研究・パレスチナ文化)
広島市立大学国際学部准教授。中東地域研究・パレスチナ文化研究者。東京外国語大学外国語学部アラビア語学科在学中の1994年4月から1996年3月まで、シリアに長期留学。一橋大学言語社会研究科修士課程修了。主な著作に『「不在者」たちのイスラエル―占領文化とパレスチナ』(インパクト出版会、2008年)。翻訳書にイラン・パペ著『パレスチナの民族浄化』(法政大学出版局、2017年)。論文に「パレスチナにおける文化活動の現状――ヨルダン川西岸地区における文化関係団体の役割を中心に」『科学研究費補助金研究成果報告書 現代パレスチナ文化の動態研究―生成と継承の現場から―』(2015年)他。



Aeham Ahmad in Japan flyer short - SSJ-5

 

※報道関係者の方で取材を希望される方は standwithsyria.j@gmail.com までご連絡のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

シリア出身ピアニスト エイハム・アハマド(Aeham Ahmad)氏 来日のお知らせ

Stand with Syria Japan (SSJ)では、来る4月にシリア出身のピアニスト、エイハム・アハマド(Aeham Ahmad)氏をドイツよりお招きし、東京と広島で、シリア危機に応答するシンポジウムとピアノ演奏会を開催いたします。ビザ取得が完了したため、公式に告知させていただきます。エイハム氏の初来日・日本初演奏となる大変貴重な機会ですので、どうぞ皆様お運びください。

シンポジウム:東京 2018年4月14日(土)東京大学駒場キャンパス
演奏会:東京 2018年4月15日(日)東京大学駒場キャンパス
演奏会:広島 2018年4月19日(木)ゲバントホール

※ シンポジウムと演奏会のプログラム等詳細はSSJのイベント詳細記事をご覧ください。

※現在、本企画実行のためのクラウドファンディングも実施しておりますので、企画に賛同いただける方は、ページをご覧ください。東京の演奏会では入場料を設けておりません。どうか皆様、お気持ちで結構ですので、ご支援のほどお願いいたします。
https://readyfor.jp/projects/StandwithSyriaJapan2018


エイハム・アハマドさんは、シリア生まれのパレスチナ人です。エイハムさんの生まれ育ったヤルムークの難民キャンプは、シリア内戦下でアサド政権の包囲網、そして過激派組織「IS」の支配により、廃墟と化しました。戦闘により人道支援も行き届かないため、食料も水も電気も十分にない、辺りは瓦礫の山となりました。政権の包囲攻撃が続いた2014年には、4万人の人びとが餓死の危機に直面しているという報道もありました。

ヤルムーク

ヤルムーク  ©Rami Al-Sayed / UNRWA see more LIFE IN YARMOUK

 

このような困窮しきった状況下で、エイハムさんは来る日も来る日もヤルムークの路上でピアノを弾き語りました。子どもや若者が一時でも絶望から解放され、一瞬でも恐怖を忘れられるよう…。

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ヤルムークの路上でピアノを弾くエイハムさん ©Rami Al-Sayed

しかし、2015年4月、ヤルムークは「IS」に支配されたことで、ピアノを弾くことすら難しくなりました。音楽を禁止している「IS」の戦闘員はエイハムさんの大切なピアノを彼の目の前で燃やしました。
これを機に、エイハムさん自身にも危険が迫ったため、欧州への避難を決意しました。命がけで海や国境を越え、ようやくドイツにたどり着きました。現在もドイツや欧州諸国で、「自分だけシリアから逃れた」という葛藤に悩まされながらも、シリアに残された人びとや難民となった人びとのために演奏を続けています。

エイハムさんは「本当はもう疲れたと思うことが何度もあります。辛い思い出を振り返ることは簡単ではないです。僕の両親はまだシリアにいます。兄弟は拘束されたままです。ヤルムークで歌っていた曲を弾くと今でも思い出します。例えば、僕の演奏を聴きに来た幼い女の子がISの戦闘員に撃ち殺されたこと…」と語ります。どれほど辛い記憶と共に生きているのか、私たちには計り知れません。
それでもエイハムさんは歌い続けます。「シリアには今も多くの人が残っています。彼らに少しでも希望を届けられるなら…」

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ドイツの路上でピアノを弾くエイハムさん ©acpau

エイハムさんが日本で、その「歌声」を響かせる意味はとても大きいと考えます。エイハムさんは日本に来ることについてこう述べられています。「同じ戦争という痛みを経験している日本の皆さんに、今のシリアを、私たちの痛みを知って欲しい、そして、シリアに残る人びとのためにも、遠い日本から歌いたいのです」。エイハムさんは、シリアの多くの人びとの想いと共に来日されます。

エイハムさんの奏でるピアノや歌声は大変力強いものです。内戦で傷つけられたシリアの痛みと絶望、人が人として生きるための尊厳、そして、今日も抱き続ける平和への憧憬。エイハムさんの演奏にはシリアの人びとの想いが込められているのと同時に、私たちが「戦争は遠い過去のもの」として、心の奥底へしまい込んだ様々な感情を思い出させてくれます。エイハムさんの演奏を通して、私たちは彼らの「生」に想いを馳せ、同じ人間としてシリア危機に向き合うことができると信じています。

現在シリアはこれまでにない破壊と殺戮に見舞われています。東グータの惨状は皆様ご存じの通りです。一時的な停戦合意の後、死者は700人に迫る勢いです。東グータに限らず、シリアでは成す術もなく人が虫けらのように殺されています。国際社会が完全な機能不全に陥るこのような状況だからこそ、私たち市民はシリアを考え、「彼らを見捨てていないという連帯」を示す必要があると考えています。今回の企画も、これまで同様に私たちのシリアの人びとへの連帯を示す機会となっております。

「世界中で演奏を通して、難民キャンプに閉じ込められている人びとや、未だにシリアに残っているすべての人びとの苦しみ、そしてシリア内戦の凄惨さを伝えていく」というエイハムさんの夢を支えるためにも、ぜひシンポジウムと演奏会にお運びください。皆様のご来場をStand with Syria Japan 一同心よりお待ちしております!


Aeham Ahmad in Japan flyer short - SSJ-5

 

*****
Stand with Syria Japan -SSJ (担当:代表 山田一竹)

本件に関するお問い合わせは: standwithsyria.j@gmail.com までお願いいたします。
メディア対応もこちらの連絡先より受け付けております。来日の直前は調整が難しくなりますので、早めのご連絡をお待ちしております。
エイハム氏の招へいは、全てStand with Syria Japanが一括担当しております。様々な制約も生じておりますので、招へいに関するお問い合わせは必ず私どもまでお願い申し上げます。

 


Dear Rami Al-Sayed, who is a brave photographer and activist, we deeply appreciate your significant pictures which showed Aeham’s unbelievable strength and dedication to the people of Yarmouk, Syria, and Palestine. May your soul rest in peace.

 

【3月21日開催】国際法の見地から捉えるシリア危機 -国連シリア調査委員会による報告と国際的訴追の展望- “Syria Crisis” and the Findings of UN Commission of Inquiry: Prospect of International Prosecution

国際法の見地から捉えるシリア危機
-国連シリア調査委員会による報告と国際的訴追の展望-
“Syria Crisis” and the Findings of UN Commission of Inquiry:
Prospect of International Prosecution

Stand with Syria Japan(SSJ)では、3月21日に東京大学大学院「人間の安全保障」プログラム(HSP)と共同主催でシリアにおける国際法違反に関する研究セミナーを開催いたします。

皆様ご承知の通り、シリアでは重大な国際法違反(「国際犯罪」を含む)が横行しており、市民はこれまで圧倒的な暴力に晒されてきました。現在東グータ地域は文字通り地獄と化しています。このような、到底看過できない人権蹂躙・侵害におけるアカウンタビリティ(責任明白化と刑事訴追追及)を今後確保して行く上でも、大変重要なセミナーとなりますので、皆様どうぞ奮ってご参加ください。

SNSでの拡散や周りの方へのイベント情報の周知にもご協力いただけますと幸いです。
※事前登録いただかなくても参加は可能ですが、こちらの参加フォームより事前登録をいただけますと幸いに存じます。以下イベントの詳細となります。


【日時】2018年3月21日 (水曜・祝日)
16時00分—20時30分

【会場】東京大学駒場キャンパス5号館 2階 524教室
5号館の場所はこちらをご覧ください (最寄駅:井の頭線 駒場東大前)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_04_j.html

【主催】
東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
Stand with Syria Japan – SSJ

【共催】
国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)
グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター

【対象】一般、学生、教職員 | 資料代500円

*当セミナーは「チャタムハウスルール」適用の元で運営されます。
参加者はセミナーで得た情報を外部で自由に引用・公開することができますが、その発言者・所属機関を特定する情報、並びに特定につながる情報の公開はできません。

 【趣旨】
7年が経過したシリア内戦は、大国が有効な対応を講ずることがないまま、市民が残酷極まりない暴力に晒されており、国際社会を震撼させている。
日本における報道はシリア内戦の戦況や人道支援の側面に焦点を当てる傾向にあり、発展的な議論には結びついていない。
本セミナーでは、国際法違反とそれに伴う市民の犠牲について検証し、議論を深めることを試みる。
セミナーは以下三点の目的を有する。
第一に、シリアにおいて発生する暴力の種類と市民の被害の度合いを立証する。したがって、実際にシリアにおける国際法違反の検証に当たった国連シリア調査委員会(CoI)の元委員にスカイプ登壇いただく。第二に、シリア内戦における国際法の見地からの議論を加速させる。第三に、重大な国際法違反に対するアカウンタビリティの確保に対する展望を検証することである。

【プログラム】   総合司会:山田一竹 (Stand with Syria Japan 代表)
16:00 開会 15:30開場)
16:00-16:10 開会挨拶・趣旨説明
キハラハント愛 (東京大学大学院准教授)

16:10-17:00 イントロダクション
シリアで何が起きているのか(Skype)
Saleyha Ahsan(救急救命医、元People’s Convoy to Syriaメンバー、映像ジャーナリスト)

1 国連シリア検証委員会のメソドロジーと調査結果
17:00-18:00 元国連シリア調査委員会メンバー (Skype)
18:00-18:20 Q&A

18:20-18:30 
休憩

2 国際法による状況分析と訴追の可能性
18:30-19:15キハラハント愛(東京大学大学院准教授)
19:15-19:30 Q&A

19:30-19:40 休憩

3 コメント:人権の実践現場から
19:40-20:00 土井香苗(Human Rights Watch 日本代表)
20:00-20:20 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)シリア事務所幹部

総括
20:20-20:30 山田一竹 (Stand with Syria Japan 代表)
20:30 閉会

【国連シリア調査委員会】
シリア・アラブ共和国に関する独立国際調査委員会(The Independent International Commission of Inquiry on the Syrian Arab Republic:CoI)は、2011年8月、国連人権理事会の決議(S-17/1)により設立された、独立した専門調査機関。2011年3月以降シリアで発生した全ての国際人権法・人道法違反を調査するマンデートを与えられている。同時に、委員会は「人道に対する罪」等の重大な国際犯罪の責任者究明、アカウンタビリティ追及(責任明白化)のミッションを付与されている。設立以来、委員会は20を超える報告書を公開。人権蹂躙の実態を6000人以上の被害者や目撃者からの聞き取りを含む専門的な調査方法のもと検証している。

【登壇者プロフィール】
Saleyha Ahsan
英国を拠点に活動する救急救命医、ジャーナリスト。ボスニア、リビア、シリアにおける紛争地の最前線で救急救命活動に従事。2006年英国ダンディー大学修了(医学士)。2011年英国エセックス大学より法学修士号取得(国際人権法・国際人道法)。シリア国内の医療を支援することを目的としたクラウドファンディング型のプロジェクト「People’s Convoy to Syria」のメンバーとして、2016年にはアレッポ郊外に小児病院を建設することに貢献。また、映像ジャーナリストとしても活躍しており、BBC、Channel4 、The Guardian等の主要メディア上で、パレスチナ、カシミール、シリアなどの紛争地における医療現場を報道している。

土井 香苗(Kanae Doi
国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)日本代表。1998年東京大学法学部卒業。2000年より弁護士として、日本にいる難民の法的支援や難民認定法の改正のロビーイングやキャンペーンに関わる。2006年6月米国ニューヨーク大学(NYU)ロースクール修了。2009年ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京事務所を開設、日本代表就任。著書に「“ようこそ”といえる日本へ」(岩波書店 2005年)他。

キハラハント  (Ai Kihara-Hunt)
東京大学大学院 総合文化研究科「人間の安全保障プログラム」准教授。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)職員としてジュネーブ本部、ネパール、東ティモール等各国での勤務を経て、2017年より現職。2016年英国エセックス大学より、法学博士号取得。指導教員は現国連ブルンジ独立調査委員会委員Françoise Hampson。専門は、国際人権法、国際人道法、国連平和活動、治安部門改革。著書に「Holding UNPOL to Account: Individual Criminal Accountability of United Nations Police Personnel」(Brill社 2017年)他。

山田 一竹 (Icchiku Yamada)
Stand with Syria Japan (SSJ) 代表。東京大学大学院 総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム修士課程在籍(ジェノサイド研究)。2016年立教大学異文化コミュニケーション学部より学士号取得。2014年英国高等教育機関Foundation for International Educationにて紛争分析・解決トレーニング修了、現地の難民支援団体にて支援活動従事。2017年シリア危機に対応することをミッションに掲げた非営利団体「Stand with Syria Japan」設立・代表就任。

 


 

終戦(敗戦)の日に寄せて —シリア危機:問われる私たちの「人道」

終戦(敗戦)の日に寄せて

—シリア危機問われる私たちの「人道」


Stand with Syria Japan 代表
東京大学大学院総合文化研究科

「人間の安全保障」プログラム
山田一竹

 

1945年8月15日、長い戦争が終わった。日本において310万人以上、アジア全域で2,000万人以上、世界では6,000万人以上、統計によっては7,000万人以上が犠牲となった「第二次世界大戦」である。日本では、毎年この時期になると、戦争に関する様々な特番が組まれ、生存者の証言がメディアに登場する。各地において追悼セレモニーが執り行われ、多くの人が平和を祈念する機会となる。このように多くの日本に暮らす人々が平和や戦争に想いを馳せることは非常に重要である。私自身、祖母が大戦経験者であり、その体験談が私を平和研究へと導いたため、8月15日には特段の思い入れがあり、黙祷を欠かさない。
とは言うものの、どうしても気がかりなことがある。それは、この8月に限り、日本だけの「平和」について考え、過去の「戦争」の惨たらしさについてのみ考えるという「内向性」と「限定性」である。

凄惨な大戦から72年が経った現在、世界はまるで72年前に逆行するように、不和と分断、憎しみや怒りに覆われている。シリアでは、2011年3月より自由と尊厳そして正義を求めた平和的なデモが内戦へと突入し、はや6年が経過している。死者数が47万人を超えたという統計(Syrian Centre for Policy Research)もあり、これまで480万人以上が家を追われて難民となった。2011年以前は79.7歳あった平均寿命も現在は55.7歳を切っていると言われている。

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©Fadi Al-halabi | A Photographer from Syria | My Sincere Thanks to Dear Friend Fadi for the Powerful Pictures.

まさに廃墟と化したシリアにおいて、人々が爆撃の被害に遭い、命懸けで海を越えている様子は皆さんも一度は報道などを通して目にされたことがあると思う。それでも、人々の祈りがシリアの危機的状況に向けられることは極めて少ないと感じる。多くの人にとって、どれだけの人が爆撃で死んでいっても、「どこか遠い国で起こる野蛮な戦争の可哀そうな犠牲者」としてしか映らず、あくまで「他人事」なのであろう。

無論、シリアは物理的にも遠く、そもそも日本にとって馴染みの無い国であるから「自分事」として捉えろという方が無理矢理な要求だとも思う。私自身、日本とシリアの状況は余りにもかけ離れていることを痛感しているし、「自分事」として考えられない人々を責めることはできない。
それでも、現実として、人類史上でも最悪の分類に入るであろう「人道危機」が同じ世界で起きていて、多くのシリアの人々がこの瞬間にも無残に死んでいっていることを知っているにしては、日本における反応は余りにも薄い。
そこにはおそらく心理的要因が大きく働いているのではないだろうか。私自身、ここまで原稿を書く上で犠牲者を単なる「数」として表象、いや切り捨ててきた。これは、私にとって大きな苦痛が伴う作業である。それは、犠牲者数の裏には、そこに生きた一人ひとりの「個の生」が存在しているからである。

日本におけるシリア危機に関する報道のほとんども、戦況や大国の意向など国際政治を主軸にしたものである。もちろんこういった報道はとても重要で有益である。しかし、そこから膨大な犠牲者数の裏にある一人ひとりの姿を想像することは難しい。

皆さんは想像してみたことがあるだろうか。

Voices from Syria − What We Want is Freedom: A Member of White Helmets from Aleppo

On 23rd of December 2016, an event “Syria, The Lives living in-between War and Love: Film Screening of Silvered Water, Syria Self-Portrait and Panel Talks with Experts” was held in Tokyo.
A member of White Helmets, Mr. Ismail Alabdullah, expressed his feeling, thoughts, and hopes via Skype from Aleppo which was JUST fallen by the government forces. The message explains how the military mission carried by the troops in Eastern Aleppo was inhumane and innocent civilians were killed. And still, numerous civilians are facing terrible suffering today.
The message was towards people in Japan. However, I believe his words will be a wake-up call for every one of us in today’s world somehow.

Here is the whole description of the message delivered by Mr. Alabdullah

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I am now on the western side of Aleppo. We were forcibly displaced to the western side of Aleppo from the eastern side after being bombed intensively and the 15-days of siege that followed. The situation was indescribable. Because people were suffering from hunger and lack of medicines, hospitals and humanitarian organizations: nothing was there to help wounded people. The siege of Aleppo started three months ago. There are still people staying in the blockade who cannot move, such as elder adults, orphans, disabled persons, and few soldiers of Free Syrian Army (FSA).
Besides this desperate situation, the government side forces have used chemical weapons which are internationally prohibited. These bombardments had been destroying all types of buildings to make it impossible for people to live. All sorts of buildings were targeted including buildings that offered basic-needs for people under the siege; nothing left at the end. The eastern side of Aleppo became an absolute place where nobody can live, an absolute place where even animals cannot live because of explosive sounds.
I myself had been locked in the buildings more than 24 hours; I had to move from premises to premises through holes we made on the walls to avoid the airstrikes. I witnessed the snipers of the regime shooting and killing civilians and numerous people under the mountain of rubble. It was so very intensive bombings. I also work as a journalist, but even those journalists could not take any photos or record any videos because of the intense situation. We left more than 20 dead people under the rubble including elder people because the airstrike had not stopped at all.

I warned the media from the first day of the siege that this situation, which I explained now, would inevitably happen; however, nobody listened and reacted.

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Next, I would like to explain the food situation in Aleppo. Currently (Dec. 2016), only 5 pieces of bread (Markook: flat type of bread) for 5 people in 2 days (only half a piece of bread per person a day) are delivered. Distribution is not organized well. The accurate number of family members would not be considered, for example. Thus, no matter a family has 7 or 10 or 15, it is out of concern in this horrifying situation.
Also, the unsanitary water-conditions is a severe issue. We drink well water without any purification, because, there is no proper gas to boil and electricity available for six months. We cannot boil the well water or use electric filter devices. Under this condition, the number of diseases has risen due to dirking unhygienic water.
Furthermore, with a shortage of medical facilities added to the severe food-condition, it has strengthened the level of catastrophe in Aleppo. All seven hospitals including children’s hospitals were wholly destroyed. Therefore, such inhumane time has continued where we cannot help wounds at all.

What is going on Syria, the catastrophe, is a result of the decision we made, and the reaction of the regime, and indifference of international community. The revolution demanded freedom and dignity to be human in 2011. Every person in the world and the United Nations know this frightful situation, and though they also know the fact that numerous people are killed every single day, they just count numbers. Each government is sitting and surrounding Russia and China in conference rooms and both of which continuously exercise the power of veto on the Security Council. The function of the international society has completely suspended. Their hands are in the blood of killed people and children of Syria.

I would like to ask you all, how long this massacre will be going on? I would like to call for people in Japan, and especially the Japanese government to take responsibilities on this issue more than any other states. Particularly, prosecutions of war criminals such as the Assad regime and Russian side. Indeed, the Assad regime which killed tens of hundreds of civilians who were participating in peaceful demonstrations must be prosecuted.

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Lastly, I would like to insist that we are not demanding food or money, but we are just requesting freedom. Freedom: talking what we think without fear, like what I and also you do here. We want freedom.
We want to see Syria where we can enjoy the right of freedom of expression like in Japan. As Japan did in the past, we want to end this war, and we want to rebuild Syria one day not so far in the future.

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Based on a speech delivered by Mr. Alabdullah on 23rd December 2016
Translated by  Yasser Jamal Al Deen and Icchiku Yamada
Edited by Icchiku Yamada and Hiroaki Matsushita

 

The Actual Speech is on Youtube: Click Here