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【2019年5月25日開催】NPO法人Stand with Syria Japan設立記念イベント −日本から紡ぐシリア。未来への希望−

NPO法人化設立記念イベントのお知らせ

この度、Stand with Syria Japanは特定非営利活動法人(NPO法人)として新たなスタートを切ることとなりました。
これまでは法人格のない任意の非営利団体という形で活動をして参りましたが、これより、日本政府より承認された正式なNPO法人として活動をして行く事となります。

SSJは、日本で初、そして唯一の「シリア危機を専門とし、シリア市民の目線で支援活動するNPO法人」となります。

新しく生まれ変わったSSJでは、これまでのシリア危機の関心向上・意識変革プロジェクトはもちろんのこと、国内の最も困窮する人々へ支援を直接届ける人道支援プロジェクト、人権問題に関するアドボカシープロジェクトなどが始動いたします。今後は、日本におけるシリア問題の専門機関として、日本政府や民間企業にも協力要請や交渉を行うことも決定しています。

さて、SSJではNPO法人化を記念して、5月25日(土)に記念イベントを開催いたします!
当日は、シリア問題の専門家、危機の当事者であるシリア人をお迎えして、日本とシリア危機の関係、SSJを通して日本から出来る支援などを議論するトーク、さらには、熾烈を極めるシリア国内の現状についての現地からの報告が予定されています。
日本からシリアを知り、考えるだけではなく、実際に「アクションに移す」ことが出来るSSJならではの機会となります。
今回の記念イベントの特徴としては、内容に富んだセミナーや貴重な現地中継を経て、SSJメンバーや登壇者を囲んでの懇談会が設けられているという点となります。シリア危機に関する疑問、SSJの活動やプロジェクトについてなど、普段は聞けない話をざっくばらんに懇談いただける機会となります!(実際のシリア人の方の声に耳をかたむける貴重な機会でもあります)

参加料は2000円となりますが、大好評いただいているシリアのスイーツセット(バクラワ、デーツ等)、お飲み物のフリードリンク、シリアの女性支援に繋がる刺繍ボタンが含まれております!
※途中退出される方もスイーツをお持ち帰りいただけます。
※刺繍ボタンをすでにお持ちの方は異なるデザインをお選びいただけます。

◎お申し込みはこちら:https://forms.gle/VChPSKpbEBxiwpvu5
(定員60名となります。どうかご予約はお早めに!)

—-詳細—-

NPO法人Stand with Syria Japan設立記念イベント
−日本から紡ぐシリア。未来への希望−
Stand with Syria Japan Official NPO Recognition Event
“Japan to Syria – Nurturing Hope for the Future -”

◇日時:2019/5/25(土) 13:00-17:15
◇会場
(最寄駅:半蔵門線半蔵門駅6番出口より徒歩1分、有楽町線麹町駅3番出口より徒歩4分)
アクセス:https://cwork-cck.jp/access/

◇プログラム
12:40 開場・受付開始
13:00 開会
「法人化を記念して〜Stand with Syria Japan事業紹介〜」
・山澤宗市(SSJ, Executive Director[副理事長])
13:20 メイン・トーク(1)
「私たちとシリア危機−今、求められる行動(アクション)―」
・山崎やよい × モハメド・マスリ × ゲスト調整中
・モデレーター:山田一竹 (SSJ, CEO[理事長])
14:20 休憩
14:35 特別スカイプ・セッション
「“殲滅の脅威”に直面するイドリブの現状」
シリア人特別ゲスト(近日公開)
15:20 メイン・トーク2
Stand with Syria Japanシリア国内人道支援事業
(マンスリー・サポート)説明
「私たちに出来ること−彼らが明日を生き延びるために−」
・山田一竹 (SSJ, CEO)
・マーセム・アガー(SSJ, Project Coordinator[プロジェクト・コーディネーター])
16:00 質疑応答
16:15 懇談会(フリートーク)
ご登壇者・SSJスタッフと自由に懇談をいただきます。
*シリア・スイーツとお飲物(フリードリンク)と共にお楽しみ下さい
17:15 閉会

◇趣旨
Stand with Syria Japan(SSJ)はこの度、NPO法人として日本政府より正式に認定されました。SSIは、日本で唯一、シリア危機を専門とし、シリア市民の目線で支援活動やアドボカシー活動を展開するNPO法人となります。
SSJでは、法人化を記念し、特別イベントを開催いたします。本イベントは、日本から活動するシリア問題の専門家をお迎えしてのディスカッション、現在政権側の“殲滅攻撃”を受けるイドリブからの特別中継、SSJが開始するシリア国内の最も困窮する人々への人道支援事業の説明、そして本場のスイーツを頂きながらの登壇者との自由な懇談会、という4部構成となっております。
ディスカッションパートでは、シリアに23年住まわれ、シリアの女性支援に取り組まれる考古学者の山崎やよい氏、自身も危機の甚大な被害を受けながらもシリア人支援に奔走したシリア人のモハメド・マスリ氏、SSJ理事長の山田一竹という、シリアと日本を繋ぐスピーカーと共に、「日本に暮らす私たちとシリア」というテーマのもとシリア危機の現状を解説し、日本から出来る支援を考えます。
SSJが活動を開始して2年。シリア危機は終わってなどいません。日本に暮らす私たちは、この危機にどのように対応することが出来るのか。このような重要な問いについてご参加いただく皆様と共に考え、そして、SSJを通してアクションに移すことが出来るという企画となっております。
また、本イベントは、現在シリアのイドリブ・ハマ県で行われる政権側勢力による熾烈な”殲滅攻撃”を受けて開催される企画でもあります。現地と会場を繋ぎ、そこに生きる人々と共にこの人道危機に向き合います。SSJだからこそ実現出来るこの貴重な機会をどうかお見逃しなく。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

◇参加費:2000円(本場シリアのデザート、温かいお飲み物のフリードリンク、シリアの女性支援に繋がる刺繍ボタン付)
◇定員:60人 (先着順)
◎お申し込み:https://forms.gle/VChPSKpbEBxiwpvu5 (再掲)

お問い合わせ:info@standwithsyriajp.com


皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

【4月28日(日)開催:特別セミナー「危機の当事者、シリア人の声に寄り添う | Special Seminar: Living in the Heart of Danger: “Listening to the Voice of Syrians”】

【4月28日(日)開催:特別セミナー「危機の当事者、シリア人の声に寄り添う | Special Seminar: Living in the Heart of Danger: “Listening to the Voice of Syrians”】

*English Follows

皆様、Stand with Syria Japan(SSJ)事務局です。
SSJでは、昨年より連続開催しているセミナー「シリーズ シリアを知る」の第4回目となる特別セミナーを4月28日(日)に開催いたします。今回は「当事者であるシリア人の声に寄り添う」ことを最大の目的とし、実際にシリア危機による酷烈な被害を受けながらも、シリア支援に尽力し続けた、モハメド・マスリ氏をゲスト講師にお迎えいたします。当事者であるシリア人にしか語れないこと。彼らの声に実際に寄り添うことができるこの機会を、皆様どうぞお見逃しなく。

◇セミナー趣旨・内容
9年目に突入したシリア危機。日本ではシリアを巡る報道がめっきり少なくなりました。しかし、シリア国内では今日もアサドによる爆撃と殺戮が続き、難民となった、530万を超えるシリア人の帰還は困難を極めています。シリア人の存在が忘れ去れ、国内外で進む「復興」の議論からも彼らの声は置き去りにされています。
第4回目となる今回の”シリーズ シリアを知る”では、この状況を打開すべく、シリア市民の支援に尽力してきたシリア人のモハメド・マスリ氏を特別講師にお迎えします。自ら酷烈な被害を受けながらも支援活動に当たったマスリ氏のお話は貴重なばかりか、現在のシリア市民の感情をも代弁しています。日本において初のマスリ氏の公開講演となります!どなた様もお気軽にご参加下さい。

※お申し込み:https://forms.gle/c4S8fagJUb9kzcWD6

◇会場:ゼノビアカフェ
(最寄駅 麻布十番駅(南北線/大江戸線|徒歩1分)
◇日時:2019/4/28(日) 15:00-17:00
◇参加費:2000円(本場シリアのデザートと紅茶付き)
◇定員:30人 (先着順)
◇お申し込み:https://forms.gle/c4S8fagJUb9kzcWD6 (再掲)

◇プログラム
14:45  受付開始
15:00〜 趣旨説明・SSJ活動紹介:活動2周年を経て
15:10〜 特別講演
“どんな戦争も私たちを打ち負かすことは出来ない”
[シリア人ゲスト モハメド・マスリ氏]
16:10〜 ディスカッション
モハメド・マスリ氏×山田一竹(SSJ代表)
16:25〜 会場との質疑応答・フリートーク
16:55〜 クロージング
17:00  閉会

◇ゲスト講師:モハメド・マスリ氏
1986年生まれ。シリア、ホムス出身。アル・バース大学にて英文学を学び、修士課程にて英語教授法を専攻。戦争勃発により、英語講師としての仕事を失い、修士課程の修了は叶わなかった。2012年、出身地のアル・クサイル地域の崩壊に伴い、実家が全壊。その後、シリア危機に対応する市民社会運動に参加。シリアとレバノンにおいてローカルNGOや国際NGOで勤務。最も顕著な活動としては、
レバノンで活動するシリア人による最大のNGO、MAPsにおいて、2015年から2018年まで教育プロジェクト・マネージャーとして3000人のシリア人の子どもへの教育、200人の教師の育成トレーニングに当たる。
2017年、欧州議会(EU議会)、ハーバード大学よりスピーカーとして招聘され、緊急教育支援分野での活動について講演。2018年には、スウェーデン・インスティテュートより中東・北アフリカのヤングリーダー28人に選出される。2018年、修士課程における研究を継続する目的で来日を果たす。現在、平和構築の研究に励む傍ら、SSJのボランティアメンバーとしても活躍する。

◇デザートメニュー
バクラヴァ(パイ生地でナッツを挟んだ焼き菓子)
ナッムーラ(パイ生地でチーズを挟んだ焼き菓子)
ムハラビーエ(シリアのミルクプリン)
ナツメヤシ(デーツ)
紅茶(お代わり自由)
当日はシリアで親しまれている本場のデザートを通して、
シリア人の日常をを感じながらお話を伺うことができます。

イベントページ:https://www.facebook.com/events/268535327365284/

 

 

 

Dear all,
This is a message from the Administrators of Stand with Syria Japan (SSJ).
We are pleased to invite you to an upcoming special seminar, “A Series: Getting to Know Syria”. Established only last year, this series will hold its 4th seminar on April 28th Sunday. In this event we will focus on the concept of “Listening to the Voice of Syrians”. With this in mind, it is an honor to have Mr. Mohammed Masri be a guest at our event and share with us his experiences supporting Syrians in need despite having been a victim of the Crisis himself. It is an incredible opportunity to hear for yourself the realities of being in the frontlines of danger – stories that we can only hear from the voices of Syrians.

◇Content of the Seminar
This year marks the 9th year of the Syria Crisis. News coverage of the crisis in Japan has significantly dimmed down. However, the terrifying realities of the crisis still exist in Syria, with attacks and mass murders by the Assad reign and more than 12.2 million Syrians without a home to return to. Syrians today are being forgotten, from the international conversations of reconstruction and recovery.
In this seminar, we hope to reveal the crisis with the much appreciated support of Mr. Mohammed Masri. Mr. Masri will share with us his experiences of supporting Syrians in need whilst being a Syrian victim himself, and also grant us the opportunity to have a glimpse of the reality of being a Syrian in Syria today. We invite you to come to listen to Mr. Mohammed Masri’s first public talk in Japan.

※Sign Up – https://forms.gle/c4S8fagJUb9kzcWD6

◇Location: Zenobia Café (Azabu-Juban)
(Nearest Station: Azabu-Juban Station (Nanboku Line/Oedo Line | 1min Walk)
◇Date: 2019/4/28 Sunday 15:00-17:00
◇Language: English and Japanese (translation will be provided)
◇Participation Fee: 2,000yen (Syrian desserts and tea included)
[30 people only!]
*Sign up: https://forms.gle/c4S8fagJUb9kzcWD6

◇Program
14:45  Entrance
15:00〜 Brief Explanation of SSJ
“Our Activities in its Second Year”
15:10〜 Special Lecture
“No war can defeat us”
[Guest from Syria: Mr. Mohammed Masri]
16:10〜 Discussion
[Mr. Mohammed Masri × Mr. Icchiku Yamada(SSJ Representative)]
16:25〜 Questions from the Audience
16:55〜 Closing Remarks
17:00  Fin.

◇Guest Introduction
Born in 1986, in Homs, Syria, Mr. Masri studied English Literature at Al Baath University, eventually pursuing a master’s degree in English-Language Teaching. He lost his job as an English professor upon the start of the war, which prevented him from earning his master’s degree. In 2012, Mr. Masri’s hometown of AlQusair was attacked, demolishing everything in the area, along with his family home. Mr. Masri then began advocating for the Syrian Crisis, fighting for social justice of his own people. Working with local and international NGOs all across Syria and Lebanon, he has contributed massive changes for Syrians in need. His most well-known work would be his position as an education project manager from 2015 to 2018 at the largest NGOs led by Syrian in Lebanon; MAPs, where Mr. Masri provided education for 3,000 Syrian children as well as 200 teachers with sufficient training.
In 2017, at the European Parliament, Harvard University invited Mr. Mohammed Masri to speak about his experiences regarding emergency education support. In 2018, Mr. Masri was elected by the Swedish Institute as one of the 28 young leaders of the Middle-East and North Africa. In 2018, continuing his research for his master’s degree, Mr. Masri came to Japan. With hopes of continuing research to build peace, he also volunteers with us, Stand with Syria Japan (SSJ).

◇Dessert Menu
Baklava (Baked goods with pie crust and nuts)
Namoura(Baked goods with pie crust and cheese)
Mahalabia(Syrian milk pudding)
Dates
Tea (free refills)

With the authentic Syrian desserts and stories from Syria, we hope you can experience for yourselves the life of a Syrian. Please join us!

開催報告:革命8周年記念特別シンポジウム 

【開催報告:革命8周年記念特別シンポジウム】

3月23日(土)、革命8周年特別シンポジウム「自由への道のり。真の解放を求めて」は90名を超える方にお越しいただき、盛会のうちに閉幕いたしました。

当日は、シリア危機8年を振り返り、シリアの人々の現在と未来について考える大変有意義な機会となりました。

以下、当日の詳細な報告となります。

 

-トークセッション-

第一部 革命
・「サウラの記憶:沈黙と恐怖の壁を超えて」 山田一竹(SSJ代表)

SSJ代表の山田一竹が登壇し、シリア革命の経緯やその精神性と意義について解説を行いました。

まず、二代にわたるアサド政権時代について解説いたしました。ハーフィズ・アル=アサド政権時代については、秘密警察が政府に都合の悪い対抗勢力を恣意的に逮捕、拷問していた事実を伝え、たとえ家の中でも安心することができないほどの徹底的な弾圧時代を振り返りました。恐怖が社会に染みついていたこの時代は、反政府活動を行う者たちは、政府による大弾圧を受けていたことも紹介されました。次に、バッシャール・アル=アサド政権時代についてです。当初は前政権に比べ穏やかなな政治を行っていたものの、結局は強力な独裁体制となっていった経緯について明かしました。山田は、特にこの時代の市民社会の動きに触れ、民主的な政治への改革を目指す結社組織、人権団体の結成など草の根における変革が進んでいたことを説明しました。恐怖、抑圧、汚職と腐敗、そして貧困が蔓延るこの時代に、すでにシリア革命の要素が出来上がっていったと指摘しました。

続いて、シリア革命そのものの解説に移った山田は、革命の意義と精神について、「シリアの人々は一つ」という2011年初期におけるデモのスローガンを取り上げ、様々な垣根を超えた人々がそれぞれの専門分野や得意分野を活かして革命の支援を一丸となり担ったことを説明しました。そして、革命は、「無私無欲」であり、「抑圧されるすべての者への連帯」がエッセンスであったったことが解説されました。

そして最後に、「サウラ(革命)の記憶」、すなわち残された人々の記憶はすべてが破壊され行く中でも、シリアの人々が最後まで「人間」であろうとした証となり、アサド政権に対する最大の武器になりうると結びました。

 

・「<内方浸透>に抗うシリアの記録映画」  岡崎弘樹氏(アラブ近代政治思想、シリア文化研究者)

岡崎弘樹氏よりシリアの記録映画についてご講演いただきました。

まず、日本の国策映画について触れ、数本の作品を紹介し、日本でもドキュメンタリーの形態が戦前戦後で変遷してきたということについてご説明されました。

次にシリアの記録映画についてご解説いただきました。幾つもの実際の作品を引き合いに出しながらのご解説は詳細でいながらも非常に分かりやすいものでした。

実際の話(現実社会での話)と演技を混合する手法や、あえて違和感を見せるという手法等様々な技法が見受けられる20世紀後半の記録映画から、2000年代のシリアにおける市場開放に伴うインターネット、衛星テレビ等の普及により映像業界がそのものが変化したことをご説明されました。現在にかけては、技術の発展、スマートフォン、ハンディカメラなどの普及に伴い、それで撮られた映像などが世論に影響を与えることがあること、またプラカードにアラビア語だけでなく英語の表記も加えるなど革命の“方法”が変化していることについても述べられました。しかしネットにあげられる情報は断片的であり、それがどのように取り上げられるかによって、映像の意味が変わってしまうことには注意が必要だと主張されました。

最後に、シンクタンクや専門家によって特定の利害とともに生み出された知識がマスメディアを通じて確かな情報と偽の情報とともに我々の日常生活に入ってくる「内方浸透」が起きていることについて触れられました。また、ドキュメンタリーは“内方浸透”に抗い、人々がなぜ武器を取ったかについて論理的に伝える一番良い手段であると指摘されました。自由が若手の才能を伸ばすこと、長い歴史を持つシリアには伝統や文化に裏打ちされた技術力、発信力があること、日々のニュースより映画は実際に生きている人について知ることができる手段であることを強調され、シリアの記録映画をたくさん見てほしい、既存のシナリオ以外のものを知ってほしい、とご講演を締めくくられました。

-特別登壇企画-

・「革命は決して終わらない -The Revolution will never Die-」
リーナ・シャミー氏特別登壇:モデレーター/通訳 山田一竹|山崎やよい氏

 

世界的に著名なシリア人アクティビストで建築士のリーナ・シャミー氏にスカイプを通じて特別にご登壇いただきました。アレッポでの地獄を目の当たりにしたシャミー氏が語る言葉の一つ一つが重く、私たちに問いかけてきました。

まず初めに2011年に革命が発生した際の状況についてお話いただきました。アレッポにいたシャミ―氏は「表現ができる自由」というような感覚を感じていました。アレッポは非常に活発に革命を支持し、市民が独自に自由な社会を構築し始めたといいます。しかしその後、だからこそアレッポはアサド政権による激しい攻撃の標的となりました。

「シリア危機は皆さんが思うより本当にひどいものだった」と訴え、アレッポ包囲下の状況について説明されました。食べ物がなく、インフラや医療活動も停止され、毎日のように組織的な空爆があり虐殺が続いていたといいます。包囲の終盤には空爆があまりにも激しくなったため、誰も動けず、救助にあったていたホワイト・ヘルメット隊員ですら、がれきの下から遺体を運び出すことができない状況であったと述べられました。状況は日に日に悪くなり、「非人道的な虐殺が何度も起こっていた」と語られました。

 

2016年冬、アレッポで過ごした最後の日について、シャミ―氏は空爆によって祖国や同胞が破壊されていくのを眺め、率直に「悲しく思った」といいます。同時に、自由、尊厳、正義を求めただけの市民が殺されていくという現実に、不正義と抑圧という感情を感じたそうです。また、「最後の日ほど、故アレッポを愛おしく思ったことなどなかった」、「無理矢理、強制的にアレッポを出て行かされたその日は人生で一番辛い日となった」と述べられました。「革命から8年。革命など起きなければ良かったという声も聞こえるが、リーナさんは革命を今どう思っているか?」という山田と山崎氏の問いかけに、革命が起きるまで私の人生は存在していなかった。アサド政権下という牧場で飼いならされている羊であった私たちは、革命が起きた時、「私はシリア人である、シリアに属している、そしてシリアもまた私たち国民に帰属している」という感情を抱くことができたと語られました。

シャミー氏は、故郷シリアへの想いについては、「いつでも帰りたいと思っているし、そのための準備を毎日している」と述べ、拘禁者が解放され、アサド政権がいない、表現の自由が約束され、誰にも占領されていない故郷、シリア人が自身の運命を決めることのできるシリアに帰りたいと述べられた上で、そのためにもアサド政権の犯した重大な戦争犯罪を決して看過してはならないと強く主張されました。「自分を危険にさらしてまでどうして革命を支援し続けるのか」という問いに対しては「革命が私に生きる意味を与えてくれたのであり、シリアで起きた事から背を向けることはできないし、アサド政権の罪について誰も言及しない中、多くの友人が革命で亡くなっていった中で彼らの死を無駄にすることは決して出来ないのです」と訴えられました。その後は会場との質疑応答に移り、会場からは多くの質問があがりました。

トークの締めくくりとして、シャミー氏はシリア市民の声に耳を貸すことが重要であり、シリアの人々を気にかけることがシリアの人々の「支援」になると述べられ、シリアの人々が語る真実を聴いてほしいと強く訴えられました。「シリア人は時々1人なのではないかと感じるが、ここに集まってくれた皆さんのおかげでそうでないと感じられた、誰かが “Care”してくれることで私たちは人間性と正義でつながることができるのです。このような機会を与えてくれて心から感謝します」

 

第二部 内戦

・「失われた故郷:アレッポで見たもの」  藤原亮司氏(ジャーナリスト、ジャパンプレス所属)、山崎やよい氏(考古学者|イブラ・ワ・ハイト発起人)

藤原氏、並びに山崎氏よりアレッポ社会と内戦下の様子についてご講演いただきました。

まず、山崎氏からアレッポ社会についてご講演いただきました。ご自身の23年に及ぶ在住経験に基づき、アレッポは市の中心にお城のあるとてもきれいな街であり、常にアットホームな雰囲気であったとご説明いただきました。アレッポは共存の町であり、いろんな利害関係をもちながらも人々が一緒にいることのできる場所であり、シリア人の家ではドアはいつでも開かれていて柔軟性のある人が多かったと説明されました。しかし、その一方で腐敗、強権体制からの恐怖、密告の雰囲気もまた常に街の中にあったということです。

山崎氏は「革命を自分事」として、シリアを遠い国の話でなく近い話としてとらえてほしいと述べられ講演を締めくくられました。

次に藤原氏のご講演に移りました。まず初めに、シリア社会についてシリアは政府に否定的なことを言うとすぐに拘束された密告社会であったということが明かされました。次にシリア情勢の報道について、著名なジャーナリストすらもフラットに物事を見ておらず、各国のシリアに関する報道はことごとく間違っていると強い主張をなされました。

ご自身の2012年の取材の様子を映像を用いてお話いただきました。アレッポの町ではどの地域に行っても戦闘機が飛んでおり、攻撃を仕掛けてきたことをご説明されました。反体制派に外国人ジャーナリストが取材することは可能だったという取材背景もご説明いただき、反体制派を治療した医療関係者が拘束、殺害され、病院自体もが空爆の標的と振り返られました。

最後に、藤原氏はシリア危機に関する「政権も反体制派もどちらも悪い」という意見に触れられ、どんなことがあっても強力な勢力、すなわち政権側が残虐非道なことをしてはいけないと主張され、そのような状況を強く批判されました。

 

・「報道と真実」  黒井文太郎氏(軍事ジャーナリスト)

トークセッションの最後は軍事ジャーナリスト黒井文太郎氏より、シリア内戦におけるプロパガンダとどのように情報を精査するべきかについてご講演いただきました。

まず、シリア情勢については主に二つの論調があることが指摘されました。一つは「アサド政権擁護論」で、反体制派に問題がある、そのバック(後ろ盾)のアメリカが悪いという論調で、もう一つは「アサド政権に対する反対論調」で、そのバックのイラン、ロシアを批判するものです。それだけでなく、両方が悪いという「どっちもどっち論」やISに関する論調もあることが詳細に説明されました。これらの論調について黒井氏は、「個々人の意見は自由だが、考えのもとになる情報は常に正しくなければならない」と強く主張されました。アサド派も反体制派も両方が情報戦を行っており、それぞれが自身らに都合のいい情報を流しているということが指摘されました。そのような状況の中で、情報の取捨選択のポイントとしてはどちらがより情報を隠しているかを見ることが一つの鍵となると述べられました。またSNS情報をどう見るかも難しい問題であると述べられ、権威のあるメディア(多くが政権側)を重視するのか、たくさん流れてくる情報を取り入れるのかを考える必要があると述べられました。膨大な量の中から使える情報のみをくみ取れるかがポイントであるとも話されました。その後、フェイクニュースメディアと、信ぴょう性の高いメディア(ファクトチェックを行っている)のそれぞれの具体例をご提示いただきました。

 

第三部 ディスカッション
「徹底討論:シリアはどこへ向かうのか」

岡崎弘樹氏×黒井文太郎氏×藤原亮二氏×山崎やよい氏×ナジーブ・エルカシュ氏×山田一竹

ここからは、モデレーターを山澤宗市(SSJ理事)が務め、重大で緊急性の高いトピックに沿って登壇者の方々が意見交換をするディスカッションの時間となりました。

まず初めに、シリア人ジャーナリストのナジーブ・エルカシュ氏に今回のシンポジウムの感想をお話しいただきました。日本からシリアの民主化を支援する側の知的勢力の有能さについて触れられ、今回のシンポジウムを開催した山田に感謝を示すとともに、今後シリアを動かしていき、国際社会で役割を果たしていくのは政権ではなく、シリア市民であると述べられました。また、山崎氏もシリアの人々は国を支える力があるというエルカシュ氏の意見に賛同され、コミュニティレベルで教育委員会を発足するなど、現在もシリア国内において次の時代を育てる取り組みが行われていること述べられました。

次に「アサド政権ではない場合、どの勢力ならシリアで平和を作れるのか」という議題に対して、藤原氏はいろいろな勢力がいてそれらをどのようにまとめていけるのかが分からないというのは非常に難しい現実であるということが述べられました。同じ質問に対して黒井氏はアサド政権はたくさんの人を殺したので彼らが今後も政権を持つことは困難であると考えるが、シリアの将来については現時点では明確にすることは難しいと述べられました。

「シリアへの軍事介入」については、藤原氏が外国の介入が良いわけではないが、アサド政権を看過してはならないと指摘されるとともに、シリア内戦は大国の代理戦争ではなく、アサド政権が市民を殺害しているという人道的な危機ではないかと主張されました。また、軍事介入によって状況が悪化する可能性という山澤からの問いかけに対しては、山崎氏が、情勢が悪化している現在においてその意見は真実味を持たないと述べられました。ナジーブ氏は、アメリカの軍事介入を望んでいる人が100%悪いとは思わないし、反米が正しいわけでもないと話され、岡崎氏は大きな政治構造についてまず問題があり、より大きな枠組みでの議論をするべきであると主張されました。

次に日本の政権擁護の環境についての議論に移りました。これに関してはまず山田が、SSJはしばしば政権に反対する立場から批判されており、先週の対談のセミナーの際にはSSJのFacebookポストが次々とスパム報告され削除されたことによる妨害の事実にも触れました。山崎氏は、自身のシリア在住経験やシリア人女性支援活動についてお話されるとともに、一方的に市民が悪いと決めつけられてしまうのは看過できないと述べられ、藤原氏は情報の受け手側として、情報を精査して、考えなければならないと主張されました。そして、黒井氏からは日本では政権反対の情報が2011年の時点から少なかったという事実を指摘が出されました。また、黒井氏から登壇者へ復興について問いかけがありました。ナジーブ氏は日本からの金銭的支援がどのように使われるかということを考えてほしい、またその金銭的支援の用途の透明性を改善するべきだと意見を出されました。

最後にディスカッションの話題はシリアの人々の革命に対する意識に移りました。山崎氏は、国外にいるシリア人の方々には使命感と罪悪感があると述べ、私たちはシリアの人々への「精神的支援」が可能であると思うと指摘しました。岡崎氏はシリアの若者が「何かやってやろう」という意欲があり、彼らを見るとシリアには将来を担う人材がいくらでもいると思うと述べられました。最後に山田が、私たち一人ひとりがシリア人に対するケアをすることで、彼らが将来への希望を失わないでいられると述べディスカッションは締めくくられました。

その後の質疑応答では、会場の質問を踏まえて、さらなる議論が交わされました。

 

閉会挨拶

閉会挨拶では、山田より、革命に立ち上がり犠牲となった人々に対して「30秒の黙祷」が呼びかけれ、会場において追悼が行われ、8年という歳月の中で亡くなられた人々の命と想いを馳せる時間となりました。

 

*****

SSJでは、年に2-3度シンポジウム(セミナーではなく大きなイベント)が企画さています。今回の特別シンポジウムが、2018年度最後のシンポジウムとなりました。約100名の多くのお客様にご来場いただき、SSJ一同ご来場いただいた皆様に心からの感謝を申し上げます。

本シンポジウムで、ご登壇者の方々が口になさったようにシリアの人々を「気にかけること」、「彼らに寄り添うこと」がシリアの人々の未来を支える何よりも強力な「支援」となります。今回のシンポジウムにご来場いただいた方、このレポートをお読みくださった方、皆様、どうか私たちと共に今後もシリアの人々へ寄り添いつづけてください。

 

ご来場いただいた皆様、また、本イベントの情報拡散くださった皆様、重ねて心よりお礼申し上げます。ご登壇者の皆様、運営ボランティアスタッフにもこの場をお借りして感謝を申し上げます。

そして、本シンポジウムは、自由、正義、尊厳という「人間としての権利」を求める革命(サウラ)に立ち上がり犠牲となったすべてのシリアの人々に捧げられます。

2018年3月30日

シリア革命8周年特別シンポジウム:−自由への道のり。真の解放を求めて−

Stand with Syria Japanでは、シリア革命から8年という節目を考える特別シンポジウムを開催いたします。

 
◇趣旨・内容
2011年3月に平和的革命に立ち上がったシリア国民は、8年に及ぶ殺戮と破壊に晒された。50万の犠牲者、1100万の避難民、20万以上の失踪者を生んだ、「今世紀最悪の人道危機」は決して過去の出来事ではない。新たな年を迎えて早々の2月、イドリブやハマ地域の市民は、地獄のような日々を生かされた。連日連夜続く爆撃や国際的に禁止された非人道兵器により幼い子どもを含む大勢の人びとが焼き尽くされた。シリア革命から8年という節目に際して開催される本特別シンポジウムでは、各方面で活躍する専門家を迎え、この8年を時系列的に振り返り、さらに、終わらない悲劇の中を生きるシリア市民が求め続ける真意を考え、シリアの未来を徹底的に議論する企画である。「革命と内戦は何だったのか」、「シリアで何が起きているのか」、「シリアはどこへ向かっているのか」、「シリアに平和はもたらされるか」、「今、人びとが求めているものとは」という緊急性の高い問いを来場者と共に考えたい。
また、本シンポジウムは、自由と尊厳という「人間としての権利」を求め立ち上がったシリア市民、そして8年に及ぶシリア危機で犠牲となった全ての人びとに捧げられる。
 
◇プログラム
13:30 開場・受付 
14:00 開会挨拶 Stand with Syria Japan理事 山澤宗市

第1部 革命
14:05 「サウラの記憶:恐怖と沈黙の壁を越えて」
山田一竹(Stand with Syria Japan代表)

14:25 「<内方浸透>に抗うシリアの記録映画」
岡崎弘樹(アラブ近代政治思想・シリア文化研究)

14:55 休憩

−特別登壇企画−
15:05 「革命は終わらない」 “シリア人特別ゲスト” [スカイプ登壇]

第2部 内戦
15:50 「失われた故郷:アレッポで見たもの」
藤原亮司(ジャーナリスト|ジャパンプレス所属)
山崎やよい(イブラ・ワ・ハイト発起人、考古学者)

16:30 「シリア内戦:報道と真実」
黒井文太郎(軍事ジャーナリスト)

17:00 休憩

第3部 ディスカッション
17:10 「徹底討論:シリアはどこへ向かうのか」
岡崎弘樹×黒井文太郎×藤原亮司×山崎やよい×ナジーブ・エルカシュ×山田一竹
モデレーター:山澤宗市

18:10 会場との質疑応答
18:40 閉会

※プログラムはやむを得ない事情により変更する可能性がありますこと、予めご了承ください。

 
◇ 日時:2019年3月23日(土)14時00分~18時40分
(開場:13時30分)
◇ 会場:早稲田奉仕園リバティホール(最寄り駅: 東京メトロ東西線:早稲田駅|東京メトロ副都心線:西早稲田駅)
https://www.hoshien.or.jp/map/
◇ 定員:100名(先着順)
◇入場料:1500円
シリア女性自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」の『くるみボタン』付き。ボタンはシリアの女性が手作りで一つひとつ、一針ひと針に想いを込めたシリアの温もりを感じられる素敵な作品です。シリア支援に繋がります。
※ 種類はこちらで選ばせていただくことを予めご了承ください。
 
◇予約不要:直接会場にお運びください
 
◇主催:非営利団体 Stand with Syria Japan – SSJ
お問い合わせ:info@standwithsyriajp.com
 
—登壇者プロフィール(登壇順)—
岡崎弘樹
専門はアラブ近代政治思想・シリア文化研究。中部大学非常勤講師。2003年から2009年にかけて仏研究所研究員や日本大使館の政務アタッシェとしてダマスカスに滞在。2016年にパリ第3大学アラブ研究科で社会学博士号取得。最近は1970 年代以降のシリアの監獄文学や政治演劇、記録映画にも研究対象を広げ、学会発表に加え、各種シンポジウムの基調講演やシリアの演劇・映画の解説なども行っている。最新の論文に「シリアの記録映画に描かれる<崩壊>の経験−記憶、表象、他者をめぐる創造空間」『唯物論研究年誌第23号 21世紀の<マルクス>』大月書店。

藤原亮司
ジャーナリスト(ジャパンプレス所属)。1967年、大阪府生まれ。1998年からパレスチナ問題の取材を行い、シリア、レバノン、コソボ、アフガニスタン、イラク、ヨルダン、トルコなどにおいて「紛争地に生きる人びと」を中心に紛争難民問題を取材。国内では在日コリアン、東日本大震災や原発被害の取材を行っている。著書に『ガザの空の下――それでも明日は来るし人は生きる』(2016年、dZERO(インプレス))。

山崎やよい
考古学者。シリア女性の自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」発起人。1989年よりシリア第2の都市アレッポをベースに活動を続ける。テル・アバル、テル・コムロック発掘調査、テル・ハディヤ発掘調査、テル・ベイダル発掘調査、アインダーラ神殿遺跡修復事業などに参加し、シリア国立アレッポ大学考古学科講師を歴任。20年以上を暮らしたシリアからの帰国後も、シリアについてメディアやブログで発信と解説を続けている。

黒井文太郎
横浜市立大学国際関係課程卒業。講談社編集者を経てフリーランスの国際紛争専門フォトジャーナリストとして活動。ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住し、紛争地取材を行う。その後、月刊『軍事研究』特約記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、軍事ジャーナリスト。シリア内戦に関しても積極的な発信、分析を行っている。
主な著書に 『イスラムのテロリスト』(講談社:2001年)、『世界のテロと組織犯罪』(ジャパンミリタリーレビュー:2001年)、 『日本の情報機関』(講談社:2007年)、『ビンラディン抹殺指令』(洋泉社:2011年)、 『イスラム国の正体』(講談社:2014年)など軍事・インテリジェンスに関する著書多数。

ナジーブ・エルカシュ
シリア人ジャーナリスト、リサーラ・メディア代表。1973年シリア生まれ。1997年に来日。東京大学大学院、名古屋大学大学院にて映画理論を研究。1998年から日本や北東アジアを取材し、アラブ諸国やヨーロッパのメデイアに取材を配信。日本のテレビ番組にも多数出演(BS-TBSの『外国人記者は見た!』、東京MXテレビの『モーニング・クロス』、テレ朝の『世界が驚いたニッポン!』、日本テレビの『NEWS ZERO』など)、さらに文化交流の分野にも活動してる(東京アラブ映画祭の企画アドバイザーなど)。

山田一竹
Stand with Syria Japan代表。東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム修士課程在籍(ジェノサイド研究)。2014年 英国FIEにて紛争分析・解決プログラム修了、現地の難民支援団体にて支援活動に当たる。2017年 非営利団体「Stand with Syria Japan」設立・代表就任。日本におけるシリア危機の関心向上と意識変革を目指した活動を展開すると同時に、シリアにおける集団抹殺と市民革命について研究。

 
 
◆会場での物販紹介
⑴「イブラ・ワ・ハイト」製品
イブラ・ワ・ハイトは、山崎やよいさんを中心に2013年に始動したプロジェクトです。泥沼のシリア紛争で家、仕事、一家の大黒柱、 そして社会インフラなどの生活基盤のほぼすべてを失ったシリア人 女性たちに「針と糸」で収入の道を開く「自活支援」 プロジェクトです。女性たちの独自の技術を活かすべく手芸・刺繍資材を提供し、 製品を適性価格で買い取り、日本等で販路を開拓することで、「針と糸」で収入の道を開くことを目的とされています。
刺繍や作品の一つひとつはシリア女性により丹念に手作りされており、ひと針ひと針に、女性たちの「様々な想い」や「願い」 が込められています。
当日は、出回っていない特別な製品も販売されます!
⑵エイハム・アハマド アルバムCD「ヤルムーク 希望の音楽」
4月に日本に初来日した「シリア 戦場のピアニスト」として知られるエイハム・アハマドさんのアルバムCDとなります。エイハムさんはヤルムーク難民キャンプの瓦礫の中で、人びとを励ますために戦火の中ピアノの弾き語りを続けました。曲は、亡くなった友人がエイハムさんに託したものや、故郷を想ったものです。エイハムさんは「このアルバムCDは、ただ平和に生きることを願う、僕の声なき仲間たち全てに捧げられます」と語られました。
今回は特別価格での販売となります!
 
物販は全てシリアの人びとの直接支援につながります。ぜひ会場でお求めください!
SSJ、2018年度最後のイベントとなる本シンポジウムでは、各方面で活躍される専門家をゲストにお迎えし、それぞれのご専門から質の高いご講演をいただくと同時に、シリア危機を懸命に生きる人びとの「現在と未来」を徹底的に議論する大変重要な機会となります。
「シリアで何が起きていたのか」、「今、シリアはどこへ向かっているのか」、「人びとが求めるものとは」。共に考えませんか?
スタッフ一同、皆様のお越しをお待ち申し上げております。

SSJシリア危機8周年特別対談セミナー ーシリア市民の真意を考えるー

Stand with Syria Japanでは、シリア危機8年の節目に当たる特別イベントを2週連続で開催いたします。

 

【第1弾:3/16(土) 特別対談セミナー(シリア料理付き)開催のお知らせ】

SSJでは、シリア危機発生から8年の節目を迎えるに当たり、「シリアの人びとの真意」を考える特別対談を開催いたします!
ゲストにシリアに20年以上住まわれ、シリア女性の自活支援を行われている考古学者の山崎やよい氏をお呼びし、シリア市民支援に尽力するSSJ代表の山田一竹と対談形式で議論する企画になっております。さらに、当日は本場のシリア料理もお楽しみいただけます!

シリアに関する報道は減り、世界がシリアを忘れ去ろうとする今、私たちはそこに生きる人びとの真意を真摯に考える必要があるはずです。ゲストの山崎氏は、先日ヨルダンのザータリ難民キャンプとアズラク難民キャンプを訪問されたばかりです。シリアの人びとが今何を考えているのか、何を求めているのか。
3月16日(土)、シリア人の暮らしと伝統が詰まったシリア料理を囲みながらシリアの人びとの「今と未来」を共に考えませんか?

 

また、シリア女性の自活支援につながる物販もございます!

(SSJ国内パートナー「イブラ・ワ・ハイト」の手作り製品を販売いたします。)

 

皆様のご参加、心よりお待ちしております。

お申し込みはこちらから↓
https://goo.gl/forms/46SEIgZzCGdLXIwX2

 

−特別対談セミナー詳細−

 

◇日時: 2019/3/16 18:00~20:20

 

◇場所:ゼノビアカフェ 

    シリア人の暮らしと愛情が詰め込まれたシリア料理を提供いただきます。

 

アクセス:港区 麻布十番 2-11-1 松尾ビル2F

                 都営大江戸線・南北線麻布十番駅より徒歩5分

 

◇参加費:4,100円(シリアディナー付き・税込価格)

→シリア料理を中心に美味しくてヘルシーな料理をご提供いただきます!

・ディナーメニュー

ペースト3種

ファラフェル

サンブーサ(チーズ春巻き)

コッバ(ひき肉とナッツのコロッケ)

カブサ(お肉の炊き込みご飯)

サラダ

ナン(食べ放題)

*ソフトドリンク1杯付き

 

◇定員:30人(まだ余裕がございます!)

 

◇ゲスト:山崎やよい氏

考古学者。シリア女性の自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」発起人。1989年よりシリア第2の都市アレッポをベースに活動を続ける。テル・アバル、テル・コムロック発掘調査、テル・ハディヤ発掘調査、テル・ベイダル発掘調査、アインダーラ神殿遺跡修復事業などに参加し、シリア国立アレッポ大学考古学科講師を歴任。帰国後もシリアについて、メディアやブログで積極的な発信を続けている。

 

◇対談相手:山田一竹
東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム修士課程在籍。英国Foundation for International Educationにて武力紛争解決・分析コース修了。2015年より11のシリアイベントを主催。SSJ代表として日本世論の変革に尽力。2018年7月には、国連欧州本部で開催された知識人会合に参加し、シリアの現状や、支援の在り方について報告した。

 

◇タイムライン

 

17:45~ 受付開始

18:00~ オープニング

18:05~ SSJ活動紹介(SSJ理事 山澤宗市)

18:15~ 特別対談:シリア市民の真意を考える

    (SSJ代表 山田一竹×考古学者 山崎やよい)

19:40~ Q&A・フリートーク

20:20 クロージング


◇お申し込みはこちらから(再掲):

https://goo.gl/forms/46SEIgZzCGdLXIwX2

 

 

 

 

【冬の緊急キャンペーン】シリア国内避難民への緊急支援

冬の緊急支援金の募集   

シリア北部はこの冬、これまでにない大嵐や大洪水に見舞われています。凍てつく寒さの中、シリア国内の避難キャンプで暮らさざるを得ない人びと(国内避難民)は、650万を超えるとされています。
中でもシリア北部(アレッポ北部:非アサド政権支配下)に位置する、デール・バッルート(Deir Ballout)避難民キャンプとアル・ムハマディッヤ(Al-Muhammadiyah)避難民キャンプには、900家族以上が避難しており、極度の困窮状態におかれています。
7月7日にSSJが開催した「シリーズ “シリアを知る”」では、デール・バッルートキャンプに暮らす住民の方と協力して、ビデオ中継を行い、キャンプの凄惨な状況を報告いたしました。
トルコ政府の人道支援機関とトルコ赤新月社により運営されているこれらのキャンプでは、水、食料、医療が完全に不足していることに加えて、共同トイレなどの管理もままならず不衛生な状態です。
また、避難民の暮らすテントは非常に簡素な造りの仮設テントで寒さを凌ぐ設備は灯油ストーブのみです。
Stand with Syria Japan – SSJ では、この事態を受け、 2つのキャンプへの緊急支援金を募集いたします。

緊急性を鑑みて、募集期間を1月31日(木)に限定させていただきます。
キャンプの状況がさらに悪化しているため、2月7日(木)まで延長いたします。

支援金経路

私どもSSJが募った支援金の全ては、SSJのパートナー組織である人道支援組織「モルハム・ボランティア・チーム(MOLHAM VOLUNTEERING TEAM)」へ届けられます。「モルハム・チーム」は、シリア国内の避難民キャンプで活動ができる数少ない組織で、現在もデール・バッルート避難民キャンプとアル・ムハマディッヤ避難民キャンプで支援活動を展開しています。

SSJでは、モルハム・チームと議論した結果、まとまった支援金を手数料が少ない銀行送金という方法で届けることを選択し、今回は私どもで支援金募集の緊急アクションを展開し送金、その資金をモルハムチームが物資に変え避難民の方々へ届けます。

※2018年7月に実施した夏の緊急キャンペーンでもモルハム・チームと協力し、皆様からご支援いただいた23万円全額をシリア現地に届け、避難民の方々の飲料水に充当いたしました。

 

支援物資

暖房用灯油、ブランケット(毛布)など凍死せずに冬を超えるために必要な最低限の物資。

支援方法

支援金は、SSJの銀行口座(三菱UFJ)またはPayPal(クレジットカード決済)にて受付けております。

(1) 銀行振込
銀行名:三菱UFJ銀行(普通預金)
支店名:下北沢支店
支店番号:127
口座番号:0482068
口座名義:スタンドウイズシリアジヤパン

※お振込人名義の前に「キヤンプ」とご記載ください

(2) PayPal [クレジットカード決済]
ペイパルの振込先URL: paypal.me/standwithsyriajapan
現在アカウント移行作業中のため、表示名がSSJの代表である「Yamada Icchiku」と表示されますが、アカウントはSSJのものとなりますので、このままお振込ください。

※PayPalアカウントをお持ちでない方もクレジットカードをお持ちであれば5-10分ほどで登録が完了します。PayPalは世界中で利用されるアメリカ発のサービスです。とても簡単かつ安全にクレジットカード決済が可能となります。ご登録はこちらからhttps://www.paypal.com/jp/home

ご事情により支援金のお振込みが出来ない場合などございましたら、standwithsyria.j@gmail.comまでご連絡いただけますと幸いでございます。


支援期間

2019年1月20日から2月7日までの限定期間で募集させていただきます。


モルハム・チームについて

内戦下のシリア国内で、市民の支援を続けていた一人のシリア人の若者がいました。彼の名はモルハム・トライフィー(Molham Traifi)。命がけで市民の支援を続けた彼は、2012年に政権側の爆撃で命を落としました。同じ志を持つシリアの友人たちは、彼の意志を引き継ぎ、彼を決して忘れないために、2012年10月6日に「モルハム・チーム」を設立しました。

モルハム・チームは、シリア市民によるボランティアグループです。主に、シリア国内で爆撃などの影響を受けた地域、ヨルダン・トルコなど周辺国に暮らす難民の方々への人道支援、紛争孤児への教育支援などを展開しています。

これまでに、国連や国際NGOが支援できない地域でも積極的な支援活動を続けてきており、国内外からその人道主義を高く評価されている団体です。
SSJではモルハム・チームと2018年7月よりパートナー関係を結んでいます。
「モルハム・チーム」のウェブサイト:https://molhamteam.com/en/ (英語)

 

支援後の報告

集まった後支援金の全ては、SSJにより責任を持って集計され、その全額の銀行送金証明を公開いたします。また、モルハム・チームから届く支援状況を写真と共にウェブサイトとSSJ主催イベント内で報告いたします。


「シリア国内避難民キャンプ」で冬を迎えている人びとが直面する状況はこれまで以上に過酷なものとなっています。キャンプに暮らす方は「この寒さの中、あとどれだけ苦しめばいいのだろうか」と明日を生きる希望すら失いかけています。この冬、すでにデールバッルートキャンプでは死者も出ています。一刻も早い支援を彼らに届けることがいま求められています。どうか皆様、支援資金募集にお力をお貸しください。

 


本件に関するお問い合わせ:  standwithsyria.j@gmail.com

 

【10月27日開催】シリア −引き裂かれた命、過去と未来−「アレッポ最後の男たち」上映会・シンポジウム

Stand with Syria Japan – SSJ では、10月27日(土)に、シリア危機をそこに生きる人びとの視点で考える映画上映シンポジウムを開催します

8年目のシリア危機は、戦闘的な側面からは終息に近づいているという見方から、日本を含めた国際社会や大国が「復興」へ向け、舵を切り始めています。
しかしながら、シリアでは現在も組織的な殺戮と破壊が続き、この瞬間にも尊い命が奪われており、今日も故郷への帰還が叶わない人びとがいます。そのような状況下でも、今も多くの市民が尊厳を求めて抗議を続けています。
本シンポジウムは、このような「転換期」に、この8年の悲劇を振り返り、そして、シリアの未来を共に考える機会となります。

概要

◇プログラム(開場12時30分)13時00分 開会
開会挨拶・趣旨説明:Stand with Syria Japan 代表 山田一竹|理事 山澤宗市- 映画特別上映 –
13時10分 映画特別上映
「アレッポ最後の男たち(Last Men in Aleppo)」
14時55分 休憩- トーク・セッション –
15時05分 藤原亮司氏(ジャーナリスト・ジャパンプレス)
15時25分 質疑応答
15時40分 休憩
15時45分 バラ・アル=ハラビー氏(シリア人フォトジャーナリスト)*スカイプ登壇
16時25分 質疑応答
16時45分 休憩- 映画製作・撮影者とのスカイプ・セッション –
16時50分 ファディ・アル=ハラビー氏
(シリア人フォトグラファー・「アレッポ最後の男たち」撮影監督)
17時30分 質疑応答17時50分 総括 「連帯という希望」 Stand with Syria Japan 代表 山田一竹
18時10分 閉会

◇イベント概要
終息に近づいていると言われるシリア危機。国際社会や大国が「復興」へ向け、舵を切り始めた。しかしながら、シリアでは現在も組織的な殺戮と破壊が続き、この瞬間にも尊い命が奪われている。そのような状況下で、今も多くの市民が尊厳を求めて抗議を続けている。このような「転換期」にこそ、この8年の悲劇を振り返り、そして、シリアの未来を共に考えなければならない。当日は、ドキュメンタリー映画「アレッポ最後の男たち(Last Men in Aleppo)」(2017)を特別上映する。2015年から包囲下のアレッポ東部で撮影された本作は、これまでノーベル平和賞にノミネートされるなど、その人道性を国内外から高く評価されている「ホワイト・ヘルメット」のメンバーに光を当てており、悲劇の中でも懸命に生きる選択をする彼らの様子が見事に描き出された作品である。「ホワイト・ヘルメット」はテロリストであるというプロパガンダ的言説が広がる中、彼らの誇り高き人間性に迫ると同時に、この8年間、シリアの市民が過酷な状況で暮らすことを強いられてきた真実と、苦しみながらもそこを生き抜く人びとの真の姿を知ることができる。
トークセッションのゲストには、シリアを取材されたジャーナリストの藤原亮司氏(ジャパンプレス)、この作品が撮られた際にアレッポで活動していたシリア人フォト・ジャーナリスト バラ・アル=ハラビー氏を迎え、それぞれの取材に基づき、シリアの未来に思うことをお話しいただく。
さらに「アレッポ最後の男たち」の撮影監督である、ファディ・アル=ハラビー氏と会場をスカイプで繋ぎ、撮影の背景、映画の秘話、ホワイトヘルメットに対するプロパガンダ、彼らが作品に託した想いなど映画製作の裏側のお話をうかがう。また、ファディ氏はシリア国内で活動しているため、現状についても報告を得る。

本シンポジウムは、当事者であるシリア人を中心に据えることを最大の目的とし、「復興」という都合の良い言葉で彼らの存在が置き去りにされようとする中、綺麗事では済まされない現実に命懸けで抗う人びとの声に耳を傾ける。
また、当日会場に集うことで、日本に暮らす私たちの「シリア危機を生きる人びとへの連帯」、「尊厳を求め続ける人びとへの連帯」を示す。

シリアの人びとに寄り添いながら、シリアの過去を振り返り、そして共に未来を考えたい。

 

◇ 日時:2018年10月27日(土)13時00分~18時10分(開場:12時30分)
◇ 会場:東京大学駒場キャンパス 18号館1階ホール(最寄り駅: 駒場東大前駅)
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
◇ 定員:190名(先着順)

◇入場料:1000円
→ シリア女性自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」の『くるみボタン』付き。ボタンはシリアの女性が手作りで一つひとつ、一針ひと針に想いを込めたシリアの温もりを感じられる素敵な作品です。シリア支援に繋がります。
※ 種類はこちらで選ばせていただくことを予めご了承ください。

◇予約不要
:直接会場にお運びください

◇主催:Stand with Syria Japan – SSJ
◇後援:UNHCR駐日事務所

◇「アレッポ最後の男たち」
監督 :フィアース・ファイヤード
製作国:デンマーク、シリア
製作年:2017年
上映時間:104分
言語:アラビア語(日本語・英語字幕)
受賞:2017年サンダンス映画祭ワールド・シネマ ドキュメンタリー・コンペティション部門審査員大賞グランプリ、2018年(第90回)アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート、2018年エミー賞最優秀時事ドキュメンタリー賞(Outstanding Current Affairs Documentary)受賞。

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・映画あらすじ
2015年−2016年冬、シリアのアレッポ東部は政権軍と同盟勢力から一層激しい攻撃にさらされた。爆撃は昼夜を問わず続き、罪のない子供や大人が無残に殺されていく。人々が逃げ惑う中、瓦礫の中から生存者を救うため、危険を顧みず爆撃地に向かう「ホワイト・ヘルメット」隊員たち。傷つきながらも人びとを助け出す彼らは時にヒーローとして語られる。しかし、彼らが見つめる先には、息絶えた赤ん坊、バラバラになった遺体、冷たくなった子供を抱き寄せ泣き崩れる父親。そして、彼らにもまた、愛する家族がいる。アレッポへの包囲攻撃が強まり、家族にも危険が及ぶ中、そこには、故郷に留まり活動を続けるべきか苦しみ抜く彼らの姿があった。
本作品は、シリア最前線「ホワイト・ヘルメット」隊員の苦悩と葛藤を丹念に描いた、我々の想像をはるかに超える愛と勇気の物語である。

 

◇登壇者プロフィール (登壇者は都合上変更となる可能性があることを予めご了承ください)

・藤原亮司 氏
Fujiwarasan
ジャーナリスト(ジャパンプレス所属)。1967年、大阪府生まれ。1998年からパレスチナ問題の取材を行い、シリア、レバノン、コソボ、アフガニスタン、イラク、ヨルダン、トルコなどにおいて「紛争地に生きる人びと」を中心に紛争難民問題を取材。国内では在日コリアン、東日本大震災や原発被害の取材を行っている。著書に『ガザの空の下――それでも明日は来るし人は生きる』(2016年、dZERO(インプレス))。

 

・バラ・アル=ハラビー氏
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アレッポ出身シリア人フォトグラファー(フォトジャーナリスト)。2011年にシリアで革命が始まったことでフォトグラファーとしての仕事を開始する。当初はアレッポ各地で行われていたデモの記録写真を撮り、インターネット上に投稿していた。2011年6月にアサド政権に拘束されるが、保釈金を払い一ヶ月後解放される。自由シリア軍がアレッポ市に入ってからは、ブスターン・カスル地区に移り住み、政権の侵害行為やアレッポ東部への空爆などを毎日記録し続ける。2016年にアレッポが封鎖されたのち、イドリブ郊外に移り、その後トルコに移り、さらにフランスへ政治亡命。2013年から2016年末までAFPで働いた。2015年にアラブ世界研究所の最優秀報道写真賞(アル・フジャイラ)を受賞。

 

・ファディ・アル=ハラビー氏
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アレッポ出身シリア人フォトグラファー(シネマトグラファー)。1994年生まれ(24歳)。2011年よりフォトグラファーとしての活動を開始し、主に紛争状態となったアレッポを撮影。2012年、国際的メディアへ記録写真と映像を提供する「アレッポ・メディアセンター」(AMC)を共同設立。傷つく市民の様子を世界に伝え続けると同時に、ホワイト・ヘルメットの活動の様子を記録し続ける。2013年から2016年末までAFP所属のもと活動に当たる。現在もフリーランスとしてCNN, BBC, Channel 4など国際的メディアに従事している。
ホワイト・ヘルメット隊員を追ったドキュメンタリー『ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-』(2016)の映像撮影を担当。この作品で2016年度(第89回)アカデミー短編ドキュメンタリー賞を受賞。2015年の秋から『アレッポ最後の男たち』の映像監督を務める。2017年4月4日に起きたシリア北部ハーン・シャイフーン村への化学兵器攻撃の現場に駆けつけ、被害の状況をいち早く世界へ発信。この映像はCNNより『Syria: Gasping for Life in Khan Sheikhoun』(2017)として放映され、この報道映像で2018年エミー賞最優秀重大ニュース放送賞(Outstanding Hard News Feature Story in a Newscast)を受賞。
・山崎やよい 氏 (通訳)
考古学者。シリア女性の自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」発起人。1989年よりシリア第2の都市アレッポをベースに活動を続ける。テル・アバル、テル・コムロック発掘調査、テル・ハディヤ発掘調査、テル・ベイダル発掘調査、アインダーラ神殿遺跡修復事業などに参加し、シリア国立アレッポ大学考古学科講師を歴任。帰国後もシリアについて、メディアやブログで発信を続けている。

・山田一竹
Stand with Syria Japan – SSJ 代表。東京大学大学院 総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム修士課程在籍(ジェノサイド研究)。1993年生まれ(25歳)。2016年 立教大学異文化コミュニケーション学部より学士号取得。2014年 英国高等教育機関 Foundation for International Education にて紛争分析・解決プログラム修了、現地の難民支援団体にて支援活動に当たる。2017年 非営利団体「Stand with Syria Japan」設立・代表就任。日本におけるシリア危機の関心向上と意識変革を目指した活動を国内外で展開している。

 


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【9月15日開催】第3回「シリーズ “シリアを知る”」『カーキ色の記憶』特別上映会

連続セミナー開催

Stand with Syria Japan – SSJ では、8年目を迎えたシリア危機に対する理解を深めるため、連続セミナー「シリーズ “シリアを知る”:Getting to Know Syria」を展開しております。
シリアに関する報道は一気に減る中、シリアでは現在も殺戮と破壊が続き、この瞬間にも尊い命が奪われています。人びとの尊厳が徹底的に痛めつけられる中、私たち一人ひとりの応答が、いま問われています。

何よりも「知ること」…

第3回となる本セミナーでは、シリア危機の背景について理解を深めることを目的としつつ、2011年の革命以前のシリアの様子から何故革命が起こったのかという部分に焦点を当て、シリアの人びとの「記憶」を丹念に描いたシリア映画『カーキ色の記憶』(2016)を上映いたします。

また、今回のセミナーでは、映画上映や講師陣のお話を通して「シリアの女性」に光を当てます。「シリア女性にとっての弾圧・抑圧経験」や「女性にとっての革命」など、これまで注目されてこなかった重要なテーマに迫ります。

当日の講師には、アラブ政治思想・シリア文化研究者の岡崎弘樹氏、考古学者としてシリアに20年以上暮らされ、シリア女性自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」発起人の山崎やよい氏をお迎えいたします。また、シリアご出身の国際的ジャーナリスト ゼイナ・エルハイム氏(Institute for War & Peace Reporting:IWPR )とスカイプで会場を繋ぎ、女性としてシリアの戦場においてジャーナリストとして活動する困難などご自身のご経験をお話しいただきます。

当日は13時00分よりシリア女性の自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」の商品販売も行います。イブラワハイトについてはページ後半にて。

第3回 『カーキ色の記憶』特別上映セミナー
「シリアにおける女性の経験と実践」

◇ 日時:2018年9月15日(土)13時00分~18時00分(開場13時)
◇ 会場:東京ダイヤビルディング5号館1階TDBホール(中央区新川1-28-23)
(最寄り駅: 東京メトロ[茅場町] |JR京葉線[八丁堀] )
◇ 定員:130名(先着順)
◇ 入場料:1000円
(映画上映、セミナー運営費のためご理解の程よろしくお願い申し上げます)
◇予約不要:直接会場にお運びください

◇『カーキ色の記憶』について
シリアの悲劇は、2011年に始まったわけではない。1980年代にアサド体制に反対した多くの若者が当局に追われ、国を去らざるを得なかった。監督の個人的な物語が、他の4人の語り手の物語と重なり合う。くすんだ軍服に象徴される沈黙や恐怖、戦慄の記憶。赤い風船に託された自由と抵抗。何故シリア社会が爆発し、革命が始まったのか、その背景に迫る。過去を語りながら、未来を見すえるシリア人の物語。


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◇講師プロフィール:
岡崎弘樹 氏
専門はアラブ近代政治思想・シリア文化研究。中部大学非常勤講師。2003年から2009年にかけて仏研究所研究員や日本大使館の政務アタッシェとしてダマスカスに滞在。2016年にパリ第3大学アラブ研究科で社会学博士号取得。最近は1970 年代以降のシリアの監獄文学や政治演劇、記録映画にも研究対象を広げ、学会発表に加え、各種シンポジウムの基調講演やシリアの演劇・映画の解説なども行っている。
[カーキ色の記憶公式ウェブサイト]

山崎やよい 氏

考古学者。シリア女性の自活支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」発起人。1989年よりシリア第2の都市アレッポをベースに活動を続ける。テル・アバル、テル・コムロック発掘調査、テル・ハディヤ発掘調査、テル・ベイダル発掘調査、アインダーラ神殿遺跡修復事業などに参加し、シリア国立アレッポ大学考古学科講師を歴任。帰国後もシリアについて、メディアやブログで発信を続けている。
特別ゲスト: ゼイナ・エルハイム 氏 (スカイプによる登壇)
国際的ジャーナリスト。2015年、国境なき記者団より「ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤー」受賞。2016年、 Business アラブ版(Arabian Business)より「最も影響のある100人のアラブ女性」、 トムソン・ロイター(Thomson Reuters)より「2016年 謳われることなきヒーロー(Unsung Heroes )」に選ばれる。また、Index on Censorshipより「2016年 Freedom of Expression アワード」、国境なき記者団より「2016年 Press Freedom 賞」等、数多くの賞を受賞し、国際的に高い評価を受ける。エルヒーム氏は、2014年よりInstitute for War and Peace Reporting(IWPR)にて、シリア・プロジェクト・コーディネーター、シニア・メディア・スペシャリストを歴任し、これまでシリア国内の100人以上のメディア・アクティビストに対してジャーナリズムの基礎についてのトレーニングに当たった。同時に、短編映画シリーズ「シリア反抗する女性たち(Syria Rebellious Women)」や「女性によるシリア日誌(Syria Diaries Told by its Women)」の製作も行った。Zaina
> Facebookイベントページはこちら
※当日のお手伝いをしていただけるボランティアを募集しております。
standwithsyria.j@gmail.comまでご連絡ください。(担当:ヤマザワ)

 

◇プログラム (13:00開場)
13時00分 イブラ・ワ・ハイト 物販
13時30分 開会・趣旨説明 Stand with Syria Japan (SSJ) 代表
13時35分 『カーキ色の記憶』上映
15時25分 休憩
15時35分 映画解説・トークセッション
・岡崎弘樹氏×山崎やよい氏
・映画の登場人物よりビデオ・メッセージの受信
16時25分 質疑応答
16時45分 ゼイナ・エルハイム氏とのスカイプセッション
(Institute for War & Peace Reporting:IWPRシニア・メディア・スペシャリスト)
・質疑応答
17時45分 Stand with Syria Japan (SSJ) による報告
18時00分 閉会 (会場の関係より、イベント後は速やかにご退出願います)

※ 事前予約は不要です、どなた様も直接会場へお越しください。


『カーキ色の記憶』

監督・シナリオ・編集 アルフォーズ・タンジュール
製作 アルジャジーラ・ドキュメンタリー(カタール)
撮影国 シリア、レバノン、ヨルダン、ギリシア、フランス、フィンランド
2016年|108分|アラビア語|BD
配給 アップリンク
配給協力 『カーキ色の記憶』日本上映委員会

製作総指揮・シナリオ ルアイ・ハッファール
制作指揮 イヤード・シハーブ
撮影監督 アフマド・ダクルーブ
音楽 キナーン・アズメ
ドラマトゥルク アリー・クルディー
美術補助 アラシュ・T・ライハーニー リンダ・ザハラ
日本語字幕 額賀深雪 岡崎弘樹
配給 アップリンク

◇受賞
2017年山形国際ドキュメンタリー映画祭最優秀賞
2017年スウェーデン・マルメ・アラブ・ドキュメンタリー祭最高監督賞
2017年ヨルダン・カラーマ人権映画祭ベスト・ドキュメンタリー賞

◇正式出品作品
ドバイ国際映画祭(UAE)、ホットドックス国際ドキュメンタリー映画祭(カナダ)、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(チェコ)、ダーウィン国際映画祭(オーストラリア)、ベルゲン国際映画祭(ノルウェー)、アラブ映画祭(オランダ)、モンペリエ地中海映画祭(フランス)、ライプツィヒ国際映画祭(ドイツ)、デンバー映画祭(米国)、リスボン国際映画祭(ポルトガル)、広州国際ドキュメンタリー映画祭(中国)、ディアゴナル映画祭(オーストリア)

◇アルフォーズ・タンジュール監督の紹介
シリア人ドキュメンタリー映画監督。1975年生まれ。2000年~2004年、モルドバの芸術アカデミーで映画演出を学ぶ。帰国後、シリア映画総局の監督となり、『小さな太陽』(2008)で2008年カルタゴ映画祭銅賞と2009年ベルギー・モンス映画祭審査員特別賞を受賞。2009年以後、アルジャジーラ・ドキュメンタリー・チャンネルにて記録映画を多数制作。『木製のライフル』(2011/2012)は2013年アルジャジーラ国際ドキュメンタリー映画祭で公的自由・人権賞、2014年中国国際金熊猫ドキュメンタリー祭で最優秀プロダクション金熊猫賞を受賞。2016年、最新作『カーキ色の記憶』も各国映画祭で高い評価を得る。


イブラ・ワ・ハイト

イブラ・ワ・ハイトは、山崎やよいさんを中心に2013年に始動したプロジェクトです。泥沼のシリア紛争で家、仕事、一家の大黒柱、 そして社会インフラなどの生活基盤のほぼすべてを失ったシリア人 女性たちに「針と糸」で収入の道を開く「自活支援」 プロジェクトです。女性たちの独自の技術を活かすべく手芸・刺繍資材を提供し、 製品を適性価格で買い取り、日本等で販路を開拓することで、「針と糸」で収入の道を開くことを目的とされています。
刺繍や作品の一つひとつはシリア女性により丹念に手作りされており、ひと針ひと針に、女性たちの「様々な想い」や「願い」 が込められています。シリアの温かみを直に感じることのできる特別な品々をぜひお求めください。
※会場の関係より当日の物販は13:00~13:30とイベント開催中のみとなりますのでご注意ください。

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

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【9月9日開催】第2回「シリーズ “シリアを知る”-Getting to Know Syria」

本イベントにご登壇であった国境なき医師団看護師の白川優子氏の登壇は「国境なき医師団の都合により」キャンセルとなりました。
イベントは、登壇者を変更して決行されます。詳細は、以下をご覧ください。


【重要】
皆様、Stand with Syria Japan – SSJ より本イベントに関する大変重要なお知らせがございます。最後までご一読ください。
告知をしております9月9日(日)開催の
「第2回『シリーズ “シリアを知る”』-国境なき医師団看護師 白川優子氏を迎えて-」
ですが、講師としてご登壇予定であった白川優子氏のご登壇が国境なき医師団側の決定により、キャンセルとなりました。

キャンセルの理由は、
「国境なき医師団の都合によるキャンセル」
となります。

SSJ内ではこの事態を受けまして、イベント自体のキャンセルも念頭に協議を行いました結果、9月9日のイベントにつきましては、内容を変更し開催する決定をいたしました。

新講師には、シリア人ジャーナリストのナジーブ・エルカシュ氏とシリア国内で活動する人道支援団体「モルハム・ボランティア・チーム」の副代表アフマド ・アブ=シャアール氏をお迎えいたします。
エルカシュ氏に「独裁政権の元でシリアは平和になれるのか」シリア危機の実態を理解する一助となる基調講演をいただいた上で、スカイプで会場を繋ぎ、アブ=シャアール氏よりイドリブの現状と市民が置かれている状況についての報告を受けます。

現在、シリアではアサド政権側勢力により、反体制派の最後の拠点と言われるイドリブ県の市民が激しい攻撃に晒されています。
過去7年間の戦況においても、比類ない規模での総攻撃となり、市民の犠牲は急激に増えると言われています。既にイドリブ県より住民数百名が政権側による攻撃を恐れ、避難を始めたという情報も入っており、国連や国際人権組織からも強い懸念の声が挙がっています。

私たちとしては、このような重要かつ緊急性の高い状況に際して、人道主義の立場から、何もしないでいるということは出来ません。私たちの目の前で、私たちとなんら変わらない命が無惨にも殺されていく状況に対して、私たちは団体の設立ミッションに従い、イベントを開催し、皆様と共にシリアを考え、この事態に声を上げます。
白川氏のご登壇は叶いませんが、シリアについて知りたい、考えたい、また何かしたいという皆様、どうか会場にお集まりください。
イベント自体がシリアでの市民への攻撃に反対し、成す術の無い人びとに連帯を示す機会となっており、最後には抗議のメッセージと共にフォト・アクションを展開する予定です。一人でも多くの方にお越しただけることを願っております。

◇新プログラム
13:00 開演・趣旨説明
13:05 ナジーブ・エルカシュ氏ご講演 「独裁政権の元でシリアは平和になれるのか」
13:35 質疑応答
13:50 休憩
14:00 アフマド ・アブ=シャアール(モルハム・ボランティア・チーム)による報告
14:40 質疑応答
15:05 Stand with Syria Japan 広報 佐々木千春による引退のご挨拶「シリアに無縁の私とSSJ」
15:10 総括 Stand with Syria Japan 代表 山田一竹 「私たちにできること:シリア連帯運動の展開と展望」
15:20 イドリブ県への攻撃への反対表明・連帯アクション
15:30 閉会
———
プログラムは仮のものとなります。変更が生じる可能性も予めご了承ください。

◇日時・会場 (変更はございません)
9月9日(日)13時より開演
東大駒場キャンパス 21KOMCEE EAST 2階211教室
(最寄りは駒場東大駅)
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_55_j.html

◇講師プロフィール:ナジーブ・エルカシュ氏 (Najib El-Khash)
ジャーナリスト、リサーラ・メディア代表
1973年シリア生まれ。1997年に来日。東京大学大学院、名古屋大学大学院にて映画理論を研究。
1998年から日本や北東アジアを取材し、アラブ諸国やヨーロッパのメデイアに取材を配信。
日本のテレビ番組にも出演(BS-TBSの『外国人記者は見た!』、東京MXテレビの『モーニング・クロス』、テレ朝の『世界が驚いたニッポン!』、日本テレビの『NEWS ZERO』など)
文化交流の分野にも活動してる(東京アラブ映画祭の企画アドバイザーなど)
リサーラ・メディアの公式ホームページwww.risala.tv

◇アフマド ・アブ=シャアール氏(Ahmad Abu Shaar)
「モルハム・ボランティア・チーム」副代表、プログラム・マネジャー。2012年のモルハム・チーム設立者の一人。
・モルハム・ボランティア・チーム (Molham Volunteering Team)
SSJのシリア側のカウンターパートナーの一団体。「モルハム・チーム」は、シリア市民によるボランティアグループで、シリア国内で爆撃などの影響を受けた地域、ヨルダン・トルコなど周辺国に暮らす難民の方々への人道支援、紛争孤児への教育支援などを展開する。これまでに、国連や国際NGOが支援できない地域でも積極的な支援活動を続けてきており、国内外からその人道主義を高く評価されている。
・設立のストーリー
内戦下のシリア国内で、市民の支援を続けていた一人のシリア人の若者がいました。彼の名はモルハム・トライフィー(Molham Traifi)。命がけで市民の支援を続けた彼は、2012年に政権側の爆撃で命を落としました。同じ志を持つシリアの友人たちは、彼の意志を引き継ぎ、彼を決して忘れないために、2012年10月6日に「モルハム・チーム」を設立しました。
チームでは、現在100人を超えるシリア国内外から集まったボランティアが活動しています。
https://molhamteam.com/en/ (英語)

◇イベントウェブページ:
https://standwithsyriajp-en.com/2018/09/01/ssj_seminar2_0909/
◇イベントFacebookページ:
https://www.facebook.com/events/2163107143977932/

Stand with Syria Japan
代表 山田一竹
理事 山澤宗市


何よりも「知ること」…

第2回となる本セミナーでは、シリア内戦についての理解を深めることを目的としつつ、「内戦を生きる人びと」に焦点を当てています。
講師は、シリアで国境なき医師団看護師として、幾度にも渡り医療活動を行われてこられた白川優子さんとなります。
膨大な内戦の犠牲者の数の裏にある一人ひとりの命に寄り添い続けてこられた白川さんのお話を伺う大変貴重な機会となります。
※ 事前予約は不要です、どなた様も直接会場へお越しください。

第2回「シリーズ ‘シリアを知る’ : Getting to Know Syria」
-医療現場で何が起きたのか/起きているのか?
日時:2018年9月9日(日)13時00分~15時30分(開場:12時30分)
会場:東京大学駒場キャンパス21KOMCEE EAST 2階 211教室(最寄り駅: 駒場東大前駅)
定員:110名(先着順)
資料代:500円
(連続セミナー運営費のためご理解の程よろしくお願い申し上げます)
予約不要:直接会場にお運びください
◇講師プロフィール:白川優子 氏
国境なき医師団看護師。1973年生まれ、埼玉県出身。日本とオーストラリアで計10年の看護師の経験を積んだのち、
2010年に国境なき医師団に参加。シリア、イエメン、イラク、南スーダン、パレスチナなど、主に世界の紛争地で活動。
シリアでは内戦勃発直後の2012年から4度ほど派遣され2017年にはラッカ陥落時に空爆と地雷から逃げてきた一般市民を多数受け入れ医療活動を施した。2018年7月6日に著書 「紛争地の看護師」(小学館) を刊行。
現在、集英社が刊行する情報・知識&オピニオンサイトImidasにて連載中。

 Facebookイベントページはこちら


白川優子さん関連記事

Nippon.com「白川優子:『国境なき医師団』の看護師として伝えたいこと」
https://www.nippon.com/ja/people/e00149/
文春オンライン「焦げた子どもの遺体が転がっていても……彼女が紛争地に向かう理由」
http://bunshun.jp/articles/-/8524
SHOGAKUKANch「戦争は今も世界で起きている――『紛争地の看護師』著者が語る」(動画)
https://www.youtube.com/watch?v=GaX3BJ1RhnA

※当日のお手伝いをしていただけるボランティアを募集しております。
standwithsyria.j@gmail.comまでご連絡ください。(担当:ヤマザワ)

戦火のピアニスト エイハム・アハマド 初来日公演のご報告

【プロジェクト終了報告(簡易)】

戦火に包まれ廃墟と化したシリアの戦場で、ピアノを弾き、歌い続けたピアニスト エイハム・アハマドさんが無事に来日を果たし、シンポジウムとピアノ演奏会を開催いたしましたのでご報告いたします。なお、詳細な事後報告を現在作成中ですので、完成次第改めてお知らせ申し上げます。

エイハムさん。日本への出発前の様子。

エイハムさんの招聘企画実現に向けて、様々な形でご支援をいただいた皆様、SSJ一同心からの感謝を申し上げます。クラウドファンディングでは1,714,000 円のご支援をいただきました。皆様のご支援が無ければ本企画は実現しませんでした。どう感謝の気持ちを表せば良いのか、適当な言葉が見つからないほどですが、本当にありがとうございました。

SSJの資金状況についてお問い合わせが相次いでおりますが、クラウドファンディングを通して私たちの手元には手数料を除いた1,399,310円が支給されます。ゆえに、本企画遂行に必要であったすべての費用をカバーすることは出来ておりません。引き続き、当団体の銀行口座にてご支援を募っております。詳細は、SSJ事務局(standwithsyria.j@gmail.com)までお問い合わせいただけますと幸いに存じます。直接のご支援をお申し出いただいた皆様にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

エイハムさんは4月13日〜21日の日程で日本に滞在され、4月14日(土):シンポジウム@東京、4月15日(日):演奏会@東京、4月19日(木):演奏会@広島に臨みました。
21日にドイツにご帰国され、無事にご家族と再会されましたので、本プロジェクトは一区切りとなります。イベントの振り返りと共にプロジェクト終了報告とさせていただきます。


イベントのアップデート(SSJ事務局より)
4月14日:シンポジウム
シンポジウムには約230人のご来場者、多数のメディアにお集まりいただきました。
この日は、偶然にも米国によるシリア攻撃の日と重なりました。

キハラハント愛東京大学大学院准教授(SSJ顧問)の開会挨拶で幕を開けました。
ご挨拶では、エイハムさんの来日に至るまでの困難を鑑みて
「血と涙の結晶だと思います」と振り返りました。

ご来場者、メディアの関心もそこに集まっていたようにも思いますが、そのような中でも、黒木英充教授が歴史研究の視座からシリア内戦の構造を深く読み解き、中東ジャーナリスト川上泰徳氏が、ジャーナリズムの視点を織り交ぜつつ、日本の市民とシリア危機を結びつける視座に富んだ講演により、米国の攻撃に偏らない、多角的かつ具体的に、深いレベルでシリア危機を考える時間となりました。


そして、エイハムさんが登壇し、アラブ文学や文化を専門とする山本薫氏との対談を通して、シリア ヤルムークキャンプでの生活、シリアの現状に思うこと、演奏を続ける意味を語りました。


そして、特別にシリアの戦場で子供達と歌っていた「ヤルムークは寂しがっている」を始め3曲を歌い上げ、時に来場者にも「一緒に歌いましょう」と呼びかけ、会場は一体となりました。

質疑応答を挟み、SSJ代表の山田一竹が登壇し、尊厳を求める平和的蜂起に参加し亡くなった、2人のシリア人青年の物語をお伝えしました。
そして、「8年目を迎えたシリア危機を前に、私たち市民がいま出来ることは懸命に今日を生きるシリアの人びとに連帯を示すことである」と訴えました。

 

質疑応答の様子。多数の質疑がそれぞれの登壇者に寄せられました。

 

2011年の平和的革命、彼らは「人間として生きる尊厳」を求めていた
ということを思い出す必要があると涙ながらに訴える代表。

それは、「#StandwithSyria」というハッシュタグ・メッセージを会場に集った人びとと共に掲げ、「私たちはシリアの人びとを忘れていない、共に立ち上がる」という連帯を示すことで表されました。

「#StandwithSyria 私たちはシリアと共にある」

エイハムさんも早速シリアの中に残る家族や友人たちにこの写真を届けて下さいました。
私どもSSJでは団体の設立理念であり活動理念そのものである「#StandwithSyria」を掲げての写真撮影アクションを拡大して行き、シリアの友人たちの協力を得ながら国内外のシリアの人びとに届ける活動の展開が決定しています。詳細はこちらのページをご覧ください。

エイハムさんは、終始笑顔で会場を盛り上げる「エンターテイナー」ですが、彼が見つめてきた悲しみ、彼が抱える苦しみが溢れ出たのが2日目の演奏会でした。


4月15日:演奏会@東京

この日は、エイハムさんの歌の歌詞について語られました。友人宅を訪れると食べるものがなく、多数の猫の頭蓋骨が鍋の中から見つかった話。エイハムさんに歌詞を託した翌日に、国連の支援箱を受け取りに行き狙撃手に撃たれ命を落とした友人。逆境を生き抜く名も無き市民たちの命の物語。
「彼らに捧げます」。銀盤を力強く叩く彼の姿に、悲しみと希望が入り混じる音色に、250名の来場者と共に会場は涙と感動に包まれました。エイハムさんの演奏を通して、シリアの人びとの「生」がそこに舞い降りる、そんな感情を抱きました。
クライマックスでは、エイハムさんも様々な感情が溢れ、大粒の涙を流していました。
会場からは鳴り止まないスタンディングオベーション。
「音楽でここまで心を揺さぶられたのは初めてです」という感想が多く寄せられました。

 

4月16日:演奏会@広島
広島での演奏の前には原爆の傷跡をご自身の目で確かめました。

原爆ドームを見つめるエイハムさん。

「無辜の市民が殺戮された歴史は、ヤルムークの光景と重なる」と静かに語ったエイハムさん。この日はどうしても演奏を続けるのが苦しいコンディションでした。
必要以上な密着取材を続けたメディアへの疲れ。生まれ育ったヤルムークへの政権側による攻撃。
田浪亜央江准教授とのトークからも感じ取れた計り知れない「無力感」のもと、それでも人びとの痛みを伝えるために演奏に臨みました。
200名を超える来場者は再び一体となり、演奏を通してシリアの景色を思い浮かべ、シリアの人びとの苦しみを真摯に感じることとなりました。

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エイハムさんは、演奏をするたびに苦しい気持ちになるとおっしゃっています。それは、演奏を通してもひしひしと伝わってきます。それでも身を削り、演奏を続ける彼の姿が、私たちに突きつけるものはあまりにも大きいと感じます。

事後報告:エイハム・ヤマダ.JPG

企画の開催を喜ぶエイハムさんと山田。1年半の歳月、毎日企画のために奔走し、正直事務局としては無理だろうと思う状況でも絶対に諦めなかった山田と来日を信じ続けたエイハムさんが手を取り合う姿に、私たちも涙が溢れました。本企画は2人の信頼と情熱の結晶ではないでしょうか。

以上
広報:佐々木千春(Chiharu Sasaki)
理事:山澤宗市   (Shuichi Yamzawa)

 


おかげさまで、エイハムさんの一連の来日企画は、無事成功裏に終了することができました。

彼の来日は、僕にどんな困難な状況でも声を上げ続けることの重要性を改めて示しました。
今後も私たちSSJは、彼らの明日に繋がると信じ、シリアの人びとに寄り添うことを目的とした活動を続けて行きます。シリアが本当の意味で平和を手にする日まで、決して諦めることはありません。
今後もSSJとエイハムさんはタイアップして行くことが決定しています。
こちらも随時詳細をウェブサイトやSNSにて更新して行きます。
直近では来日中にも多数のお問い合わせがあったエイハムさんの最新アルバムCDの日本販売をSSJが行うこととなりました。日本での演奏会でも披露された曲を含めて、19曲が収録されています。売り上げはエイハムさんの今後の活動につながります。詳細は、特設ページをご覧ください。

エイハムさんに同行する中、彼は贅沢な食事を好みませんでした。何が食べたい?と聞くと、答えは決まって、「何でもいいよ、ヤルムークでは草でも食べたから。」と、悲しい目で笑う姿が今でも忘れられません。

本企画の実現により、エイハムさんの活動、「シリア」というワードが急上昇したことは間違いありません。本企画は計20以上の媒体で取り上げられました。メディア掲載情報ページも間もなく公開されます。

しかし、シリアの人びとは、今日も圧倒的な破壊と殺戮に見舞われています。どうか、今後も彼らの声に耳を傾け続けてください。日々の生活で忙しい中でも、ほんの少しでも彼らの命に想いを馳せていただければと思います。

私たちは、シリアの名もなき人びとの命の鼓動をこれからも伝え続けて行きます。

引き続きのご支援をどうかよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。

 

SSJ 事後報告幹部

本企画運営の中心を担った、理事:山澤宗市 広報:佐々木千春と共に。本企画は困難の連続でしたが、自身の時間を犠牲にして活動に身を投じてくれたメンバーに心からの感謝を贈ります。

 

戦火と逆境、そして幾度の困難を超え、日本に来たくれた愛すべき友人、エイハム・アハマド(Aeham Ahmad)に最大の感謝を捧げます。

2018年4月29日
Stand with Syria Japan -SSJ 代表
山田一竹(Icchiku Yamada)

 

SNSにてエイハムさん来日に関する情報・シリア関連情報を発信・公開しておりますので、ご覧ください。
SSJ公式Facebook><SSJ公式Twitter
代表山田Facebook><代表山田Twitter