ニュース
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2023.5.1
HUMANITARIANシリア大地震初動緊急支援報告
2023年2月6日未明に発生したトルコ・シリア大地震から2カ月が経過し、シリアにおける甚大な被害の全容が明らかになってきました。シリア人権ネットワークによると、今回の大震災のシリア人の死者数は10024人と報告されており、うち5439人がトルコ在住のシリア人避難民、4191人が非政権支配地域在住、394人が政権支配地域在住とされています。こちらのデータを見ても分かる通り、シリア非政権支配地域における死者数が最も多く、その圧倒的な被害の大きさが見て取れます。非政権支配地域で多くの犠牲者が発生した原因として、震源に近かったことはもちろんですが、国連・国際社会による支援の大幅な遅延が影響したことが理由の一つとして報告されています。
SSJでは地震発生同日に義援金キャンペーンを公開、同時にシリア北西部の現地スタッフ4名が地震被害状況と支援ニーズのヒアリング調査に入りました。10日には募った義援金を最も被害が甚大かつ国際的支援が入らない非政権支配地域アレッポ県ジュンダリスとイドリブ県ハーレムの2地域へ搬入し、迅速に緊急人道支援活動を開始しました。これらの地域でのSSJによる支援活動は今日現在も継続されています。緊急支援の主な内容としては、大地震発生直後から家を失い、路上生活やキャンプ生活を続けている人々に対して、毛布、食料、衛生用品などを迅速に届けてきました。また、発生から2カ月が経過し、少しずつ人々が生活を立て直し、支援形態も緊急支援のフェーズから中期・長期支援へと移行していく一環として、SSJでは地震で倒壊した住居の再建支援なども並行して行っています。 -
2023.3.27
NEWS【開催報告】「シリア革命12周年特別企画:シリア-祖国解放の夢、民衆の鼓動、受け継がれる革命の記憶」
SSJでは2023年3月26日(日)18:00(日本時間)に、【シリア革命12周年特別企画】「シリア-祖国解放の夢、民衆の鼓動、受け継がれる革命の記憶」と題してイベントを開催しました。2011年3月、四半世紀にわたるアサド独裁政権に終止符を打つべくシリアの人々が一丸となり路上へ繰り出した―シリア革命。あれから12年。人々は銃弾、爆撃、空爆、化学兵器、拷問、包囲殲滅攻撃、国際社会の裏切りという圧倒的破壊に晒されてきました。シリア革命12年を記念する本企画では、カンヌ国際映画祭にて最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した『娘は戦場で生まれた』を上映。監督ワアド・アルカティーブ氏を特別ゲストに迎え、渾身のルポルタージュに込めた想い、「陥落」するアレッポ最後の日々、そして12年を経た革命への想いを伺いました。
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2023.3.17
NEWS【シリア革命12周年特別企画】「シリア-祖国解放の夢、民衆の鼓動、受け継がれる革命の記憶」
3月26日(日)18時より、SSJではシリア革命12周年を記念する特別オンラインイベントを開催致します。カンヌ最優秀ドキュメンタリー映画『娘は戦場で生まれた』(For Sama)を上映後、本作監督のワアド・アルカティーブ氏を迎え、映画撮影の背景や祖国解放への想いを直接伺っていきます。
当イベントではアサド政権とロシアによる包囲攻撃下アレッポで命懸けで撮影された『娘は戦場で生まれた』を上映後、本作品のシリア人監督ワアド氏をお迎えしてトークセッションを開催します。オンライン会場の皆様からの質問もお受けしながら、彼女の映画制作、革命、祖国への想いを存分に伺います。破壊と殺戮に抗い、最後まで人間の側に留まり続けたシリアの人々の軌跡を辿る本企画は、自由を求め続けるすべてのシリア人へ捧げられます。 -
2023.2.16
NEWS緊急セミナー開催「シリア危機を再考察する-アサド政権の残虐性に迫る-」
NPO法人Stand with Syria Japan(SSJ)では、2月23日18時よりシリア大震災の発生を受けオンライン緊急セミナーを開催いたします。アサド政権の戦争犯罪問題を専門とするジャーナリスト黒井文太郎氏を講師に迎え、アサド政権の市民に対する苛烈な弾圧の歴史や、人道支援の搾取の真相から、政権の危険性とその実態に迫ります。当日は北西部イドリブにて被災者緊急支援に奔走する現地スタッフによる中継報告もあります。
*チケット収益は全てSSJの展開するシリア被災者緊急支援に用いられます。イベントに参加すること自体が直接の支援に繋がります。 -
2023.2.12
ADVOCACY【緊急事態宣言】 弄ばれるシリア北西部の命:完全機能不全の国際社会、アサド政権への支援出資の危険性
2023年2月6日、午前4時17分(シリア現地時間)に発生したマグニチュード7.8の地震は甚大な被害をシリア北部、トルコ南部へもたらした。現在シリア北西部では2,167人の死者、2,950人の負傷者が確認されている。地震の発生から生存者救出の分岐点と言われる72時間以上を大幅に経過した現在も、シリア北西部ではホワイトヘルメッツ(The White Helmets)をはじめとするシリア人市民組織による決死の被災者救援作業、緊急人道支援活動が続いている。
東京を本拠地としシリア北西部地域イドリブ県で緊急人道支援活動を展開するNPO法人Stand with Syria Japan(SSJ)は、この大震災の発生によるシリア北西部の甚大な被害状況、並びに国際社会の対応の圧倒的な遅れを受け、ここに緊急事態宣言を発表する。 -
2023.2.8
HUMANITARIAN【緊急支援開始】大地震を受けたシリア北西部の国内避難民への緊急支援のお願い。
2月6日未明、トルコ南東部、シリアとの国境付近でM7.8を記録する大地震が発生しました。
現在懸命な救助活動が行われていますが、犠牲者は増え続けています。また、長らく続くシリア危機の中でアサド政権とロシア軍による虐殺から逃れてきた国内避難民はトルコとの国境に近い非政権支配地域のシリア北西部に避難しており、今回の大地震で最も甚大な被害を受けています。
SSJはかねてよりこの地域の"ヤルムーク校"にて子供達の教育支援をしています。ここダールトアッゼ地区は今回の地震で最も被害を受けた地域であり、SSJでは最も危険で脆弱な状態にある被災者に現地で直接支援を行う準備が整っています。
この状況にいち早く対応するため、SSJはこの度の大地震に対する緊急の義援金を募らせて頂きます。皆様から頂いた義援金は、SSJシリア現地スタッフたちを通じて迅速にシリア北西部非政権支配地域に届けられ、地震の影響を受けた人々のニーズ(食料、水、防寒着、寝袋、医薬・衛生用品等)に応えるための支援に使用させて頂きます。 -
2022.6.1
HUMANITARIAN教育支援プロジェクト始動「シリア国内避難民の子供たちに未来を切り開くチャンスを…」
シリア危機から11年が経過しましたが、今も民主的な統治を求める非政権支配地域では多くの避難民の方々がキャンプでの生活を強いられています。これまでもStand with Syria Japanでは非政権支配地域で暮らす避難民の方々の生活を支援してきましたが、明るい未来への糸口がなかなか見えない中での支援活動はいわば応急処置であり、根本的な解決に結びつけることが難しい状況でした。このような状況において、SSJも長期的な闘いになることを覚悟の上で、これまでとは異なる支援アプローチを組み立てていくことが大切だと考えました。
現在、シリアの非政権支配地域では継続的な学校運営が不可能と判断され、閉校に追い込まれる学校が数多くあります。
避難民の子どもたちにも平等に教育の機会を提供すると同時に、これからシリアが民主的な道を歩んでいくために必要となる民主的な統治への思いを受け継いでいく人を育てていくためにも、Stand with Syria Japanは教育支援事業をスタートします。
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2022.2.25
ADVOCACY【緊急声明】ロシア連邦軍を制止せよ:ウクライナ侵攻を巡る見解
2022年2月24日のロシア連邦軍によるウクライナ共和国への軍事侵攻を受け、SSJではロシア政府に対して攻撃中止を要請、国際社会にウクライナ市民の保護を要請する「緊急声明」を発表いたしました。ロシア軍に限りない攻撃を受けてきたシリアで支援活動を行う私たちの心は今日ウクライナの市民と共にあります。
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2021.6.25
NEWS新団体紹介パンフレット公開
2021年5月17日で2周年を迎えたNPO法人Stand with Syria Japanは、シリア危機から10年を迎えた節目の年である今年、活動の大幅な見直しと事業の再構築を行います。
これまでは「シリアの民衆と共に立ち上がる」ことを大切に、緊急人道支援、アドボカシー活動、政策提言、ジャーナリズム支援など様々な活動を実施してきましたが、昨今の国際社会の諦めムードに象徴されるように、シリア危機そのものに大きなインパクトを残せたとは言い難いのが現状です。
2周年を迎えた今年、SSJは改めて団体のミッションを「シリアの人々を独裁体制・権力主義から解放し、民衆と共に自由で民主的な社会を構築すること」と定義しました。
この度、2周年に合わせ、ミッション・ビジョンの設定と活動の大幅な見直しを今までご支援いただいた皆様にご理解いただくことはもちろんのこと、より多くの方に認知していただくことを目的に、団体パンフレットの改定を行いました。 -
2021.5.17
NEWSNPO法人設立2周年を迎えて
NPO法人Stand with Syria Japanは本日2021年5月17日で設立2周年を迎えました。
2周年を迎えた今年、SSJは改めて団体のミッションを「シリアの人々を独裁体制・権力主義から解放し、民衆と共に自由で民主的な社会を構築すること」と定義しました。
周年記念に寄せて理事長山田一竹よりご挨拶を申し上げます。 -
2021.3.20
ADVOCACY– シリア革命10周年記念イベント – 「民衆蜂起の軌跡、終わらない人びとの闘い、私たちのこれから」
シリアにおいて市民が民衆蜂起に身を投じてから3月で10年が経過しました。NPO法人Stand with Syria Japan(SSJ)では、シリア革命10周年を記念したオンラインイベントを開催いたします。
本イベントでは、シリアより遠く離れた日本より「シリア支援」に尽力してきた中心メンバーが登壇し、シリアの民衆革命の歩み、国際社会の対応、日本におけるシリア問題に対する言説を振り返ると共に、今日のシリア人が抱く想いや未来への希望に向き合います。その上で、10年を経た今、シリア革命はどこに向かうのかを検討し、同時にいかなる支援が私たちにできるのか考えるイベントとなります。 -
2021.1.18
NEWS株式会社DIVE INTO CODEと協業しトルコに逃れたシリア難民エンジニアの雇用創出のための プログラミングスクールの提供を実現
NPO法人スタンドウィズシリアジャパンは株式会社DIVE INTO CODEと提携し、トルコ在住のシリア難民にプログラミング学習の機会を提供し、雇用創出目指すことをお知らせします。