【イベント開催のお知らせ】
この度、SSJでは、12月19日(土),12月20日(日),12月25日(金)の日程で連続オンライン講座「シリアにおける秘密刑務所と拘束、拷問、失踪、そして処刑」を開催いたします。当講座では、シリアで発生する重大な人権侵害「強制失踪」と「拷問」に焦点を当て、この恐ろしい実態を専門家や実際の秘密刑務所サバイバーが解説いたします。日本でこの問題に直接触れ、理解を深めることができる大変貴重な機会となりますので、皆様奮ってご参加ください。以下、連続講座の詳細となります。

—講座詳細—
◇第1回講座(12月19日20:00-)
「もう一度お父さんを抱きしめたい−シリアにおける強制失踪とその家族の実態−」
シリアにおける強制失踪と収容所、そこで市民が経験する拷問や処刑の全貌を解説いたします。そしてイドリブのSSJ現地スタッフよりSSJが支援する、家族を強制失踪で奪われた家庭の生活状況や精神的苦痛の報告を受け、この問題の理解を深めます。
→第1回講座の詳細
・日時:2020/12/19(土) 20:00-21:30
・会場: Zoom
・言語:日本語
・参加費:500円(現地支援活動に充当)
・申込: https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_bcRc6JD_QL6292ngolMaEw
・プログラム
20:00 セミナー開始
20:00 メイン・トーク
① 「シリアにおける組織的人権侵害:拘束、失踪、投獄、拷問、性暴力、そして処刑」
・山田一竹(SSJ理事長・東京大学大学院博士課程[シリア強制失踪•拷問研究])
20:20
② 「愛するあなたが戻る、その日まで:シリア、4家族の闘いと夢」
・ムハンマド・スラージュ(SSJシリア危機支援事業 現地コーディネーター)
・通訳:山崎やよい(SSJ監事)
21:15 会場とのQ&Aセッション
21:30 閉会
◇第2回講座(12月20日20:00-)
「国家が市民を殲滅するとき−人間屠殺場としてのシリア秘密刑務所の全貌、集団殺戮のメカニズム−」
人間屠殺場と呼ばれる秘密刑務所。そこで繰り広げられる殲滅作戦。この問題専門の研究者である山田一竹より、市民が拘束後に辿る道、秘密刑務所の仕組みと機能、拷問の種類と特徴、戦術として国家が国民を殲滅するメカニズムを徹底解説いたします。
→第2回講座の詳細
・日時:2020/12/20(日) 20:00-22:00
・会場: Zoom
・言語:日本語
・参加費:1,000円(現地支援活動に充当)
・申込: https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_6eO7IEhoSHuwOWvhpHHvcw
・プログラム
20:00 セミナー開始
20:00 メイン・トーク
「殲滅作戦としての人間屠殺場。秘密刑務所の実態、そこで繰り広げられる拷問、生と死の支配」
・山田一竹(SSJ理事長・東京大学大学院博士課程[シリア強制失踪•拷問研究])
21:30 会場とのQ&A
22:00 閉会
[司会進行] SSJ副理事長 山澤宗市
◇第3回講座(12月25日20:00-)
「もしも僕が今日を生き延びられたのなら−シリア秘密刑務所収容者たちの叫びと痛み、そして仲間と誓った夢−」
最終回となる当回では、実際のアサド政権秘密刑務所サバイバーを迎え、収容所の生活や拷問について、直接貴重なお話を伺います。日本に向けてシリアアサド政権秘密刑務所のサバイバーが自身の経験を詳細にお話することは今回が初めてとなります。またこの甚大な人権侵害に対して機能不全に陥る国際社会を前に、加害者を訴追する欧州諸国の最新の動向を解説し、被害者に正義をもたらす意義と可能性について考えます。
→ 第3回講座の詳細
・日時:2020/12/25(金) 20:00-22:00
・会場: Zoom
・言語:日本語
・ゲスト: ムハンナド・ガッバーシュ(アサド政権秘密刑務所サバイバー)
・スピーカー: 山田一竹(SSJ理事長・シリア強制失踪・拷問研究者)
・参加費:1,000円(現地支援活動に充当)
・申込: https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_Juro3w5fSWSYowqi8eRrWQ
・プログラム
20:00 セミナー開始
20:00 メイン・トーク
① 「なぜ集団殲滅が可能なのか?シリア国内法と諜報機関の役割と加担」
② 「国際社会機能不全の中で シリアにおける“人道に対する罪”をいかに裁くのか?国際訴追と犠牲者の正義の回復」
・山田一竹(SSJ理事長・東京大学大学院博士課程[シリア強制失踪•拷問研究])
20:30
③ 「あの日僕の心は死んだ。血と涙の強制収容所、仲間たちと誓った夢」
・ムハンナド・ガッバーシュ(アサド政権秘密刑務所サバイバー)
21:30 会場とのQ&A
22:00 閉会
◎ゼミナー講師プロフィール
・山田一竹
1993年生まれ。NPO法人Stand with Syria Japan理事長、東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム博士課程在籍。2019年、東京大学同研究科より修士論文「広義のジェノサイドの発現を巡る一考察–シリア革命における民衆の殲滅を事例に−」で修士号(国際貢献)。現在ドイツ・ベルリンを拠点にシリアにおける人権侵害、特に強制失踪と拷問を専門に人権団体と被害者組織と共同で被害者の正義を求める活動を展開。
・ムハンナド・ガッバーシュ
1988年生まれ。シリアアレッポ出身。2011年のシリア革命初期より、活動家コミュニティーや調整委員会を設立・運営して積極的に市民の抗議活動を支援。同時に市民に対する深刻な人権侵害を記録する活動にも従事した。2011年8月、12月に二度にわたりアサド政権に拘束され、計1年7ヶ月の間シリアの秘密刑務所で拘禁されあらゆる拷問を経験した。シリア支援NGO Sprit理事長を経て、現在NPO法人Stand with Syria Japan人権保護ユニット プロジェクトマネージャー、調査官。インタビュー記事にNew York Times “Inside Syria’s Secret Torture Prisons: How Bashar al-Assad Crushed Dissent”。
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セミナー形式となり皆様のお顔が映ることはございませんのでお気軽にご参加ください。3回連続セミナーで順に理解を深めて行く形式となっております。お時間の関係などで連続参加が叶わない方にも考慮して、進めて参りますが、できる限り連続してご参加されることをお勧めいたします。シリアにおける人権侵害の現状やその背景とシステムを専門家や実際のサバイバーから直接伺う大変貴重機会となりますので、一人でも多くの方にご参加いただけることを願っております。
***当連続セミナーは「草の根市民基金・ぐらん」の2020年度助成を受ける「シリア・アドボカシー事業」の一環として実施されています***

