シリア国内避難民

シリア国内で避難生活を送らざるを得ない人びと(国内避難民)の数は、650万を超えるとされています。2018年初めから4月末までの4か月間で、すでに92万人以上が国内避難を余儀なくされたと国連は発表しており、これは過去7年間に及ぶ内戦のうち最も高い水準です。(AFP)

シリア国外へ逃れざるを得なかった「シリア難民」への注目が高まる一方で、シリア国内避難民が置かれている状況は、ほとんど知られていません。

シリア国内には、国内避難民が暮らすキャンプが無数に存在しています。
これらの国内避難民キャンプの状況について報道はほとんどありませんが、事態は深刻を極めています。

シリア北部(アレッポ北部:非アサド政権支配下)に、
デール バッルート(Deir Ballout)」という避難民キャンプが設立されています。
トルコ政府の人道支援機関とトルコ赤新月社により運営されているこのキャンプでは、水、食料、医療が完全に不足していることに加えて、共同トイレなどの管理もままならず非常に不衛生な状態です。

7月7日に開催した「シリーズ “シリアを知る”」では、このキャンプに暮らす住民の方と協力して、ビデオ中継を行い、キャンプの凄惨な状況を報告いたしました。詳細は後日SSJよりレポートが発表されます。

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スカイプによる中継の様子。困窮しきったキャンプの状況が訴えられました。

 

「デール バッルート」キャンプに暮らす住民の支援金募集

Stand with Syria Japan – SSJ では、避難民キャンプ「デール バッルート」への緊急支援金の募集を呼びかけます。募集は、現在SSJが行っているダラアへの緊急アクションの終了後、
7月15日(日)から継続して行います。募集終了日は、現在設けておりませんが、キャンプの状況次第で終了する可能性もございますので、ご了承ください。進捗状況は、ウェブサイト・SNSでご案内させていただきます。

支援金:私どもSSJが募った支援金の全ては、トルコを中継して、支援金をキャンプ内に届けられます。
※安全上の理由から、支援金を届けるルートの情報開示が叶いませんこと、どうかご理解ください。支援金の使用内容など事後報告は可能な限り詳細に行います。

支援金用途

支援金の用途は、以下の通りになります。
・食料、水、幼児へのミルクなど生き延びるために必要な最低限の物資の購入
・避難民キャンプ内に水の貯蓄タンクの購入する
→現在、「デール・バッルート」の住民は、3〜4日に一度、18リットル(1テントにつき=約7人程度)の飲料水を個別に受け取ることはできますが、飲み水や料理をするための水、子供のミルクを作る水、などを補う必要があります。キャンプ内に、水を貯蓄する共同のタンクを設置することにより、人びとへの水の配給率を上げる試みです。

支援の方法

支援金は、SSJの銀行口座(三菱UFJ)にお振込ください。

銀行名:三菱UFJ銀行(普通預金)
支店名:下北沢支店
支店番号:127
口座番号:0482068
口座名義:スタンドウイズシリアジヤパン

※お振込人名義の前に「キヤンプ」と記載ください
ご事情により口座振り込みが出来ない場合などございましたら、standwithsyria.j@gmail.comまでご連絡いただけますと幸いでございます。


支援後の報告

集まった後支援金の全ては、SSJにより責任を持って集計され、その全額の銀行送金証明を公開いたします。また、パートナーであるキャンプの住民の方々から届く支援状況を、ウェブサイトや、定期的に開催されているSSJ連続セミナー「シリーズ”シリアを知る”」内で報告いたします。

「ここでは、人間らしく生きることなんて出来ない。」キャンプの住民の方の言葉。少額でも彼らの明日に繋がります。皆様のご支援へのお力添えをお願い申し上げます。

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わずかな水の配給を受け取る「デール・バッルート」キャンプの人びと

 


状況改善のために:運営機関への訴え

事態の緊急性から、直接支援金を届ける必要性は非常に高いです。しかし、私たちが届けることができる支援金では、彼らが「人間らしく暮らす」には、到底足りません。

そこで、SSJでは、キャンプの運営の責任機関である、トルコ政府の人道支援機関へ、7月7日のセミナーの様子を届け、支援の強化を訴えています。キャンプに暮らすシリアの人びとも、これまで何度も支援機関に対して「支援が全く足りない旨」を訴えておりますが、聞き入れられることはありませんでした。シリア国内の避難民キャンプは無数にあり、支援機関を責めるという立場はとっておりません。一方で、キャンプの人びとは「自分たちの声が世界へ届くことはない」と訴えています。彼らの声を「キャンプの外へ届ける」という意味でも、SSJは引き続き、支援強化を支援機関に懇願して参ります。
シリア国外、それも日本という地から、キャンプの人びとの声が届けられるという意味では、議論に一定のインパクトを与えることができると考えております。すぐに状況は変わらないかもしれません。それでも、明日を生き延びることさえ難しく、人間らしく生きたいと願う人びとがそこにいる限り、SSJとしては、今できることを真摯に行いたいと考えております。